いかに効率よく勉強するか【例題付き-財務・会計-】
“隔週”土曜日夜担当の、あっきー@タキプロ4期生です!(受験歴はこちら)
本日は前回の続きとして「いかに効率よく勉強するか」を具体的に説明していきます。(前回の記事はこちら)
初学者の皆さんは、そろそろ膨大なボリュームに圧倒されている頃かもしれませんね
まともに7科目を全て完璧に理解・暗記しようとしても無理がありますそもそも1次試験は満点を狙う試験ではないことは皆さんも心得ているでしょう。40点未満の科目がないことを条件に、平均で60点取れば合格です
つまり1科目につき平均して40点分も間違えられるのです
しかもマークシートであるため、全く知らない問題でも確率的には20%または25%で正解できます。本試験当日までに60点取れる実力がついていれば合格できることになります。(実際は当日の体調や問題の難易度などに結果が左右されてしまうことがありますが。)
では効率よく60点を取るためには具体的にどう対策をするのか方法はいろいろとありますが3点挙げてみましょう
①基本的な問題は確実にできるようにする
②繰り返し問われている論点の問題はできるようにしておく
③全ての問題に対して真っ向から向かっていかない
①②は巷でもよく言われていることなので、ここでは省略します。
問題は③ですねこの文面だけでは何を言っているのかわからないでしょう
では具体的に過去問を使って見てみましょう
例)財務・会計(平成21年度第18問)
株式Gの投資収益率について、以下のデータが得られている。このとき、株式Gのベータ係数として、最も適切な値を下記の解答群から選べ。
標準偏差 |
マーケット・ポートフォリオとの共分散 |
|
株式G |
20% |
0.015 |
マーケット・ポートフォリオ |
10% |
0.01 |
ア 0.15 イ 0.3 ウ 0.75 エ 1.5
★この問題を見たことがない方は、この続きを読む前に一度ご自身で解いてみてください!
この問題、実はとても簡単
- 標準偏差はリスクを表す
- ベータ係数はリスクを表す
- マーケット・ポートフォリオのベータ係数は1
この3点を知っていれば、株式Gはマーケット・ポートフォリオよりもリスクが高く、その場合のベータ係数は1より大きい値になることがわかります。選択肢を見ると1より大きいのは「エの1.5」のみで計算をせずに即答できます
ちなみに、この問題をまともに真正面から向かっていくと・・・
ある証券のベータ係数は
(証券Gとマーケット・ポートフォリオの共分散)÷(マーケット・ポートフォリオの分散)
分散=標準偏差の2乗なので、マーケット・ポートフォリオの分散は標準偏差10%(=0.1)の2乗で0.01となります。
よって、求めるベータ係数は、0.015÷0.01=1.5となります
ただでさえ60分では厳しいとされる財務・会計。本試験での緊張が加わった状態で、共分散やら標準偏差やらを思い出し冷静に計算処理できる人はどれくらいいるでしょう
問題を見て機械的に処理する力はもちろん重要です。しかし、普段から別の視点で問題を見る力、効率よく解答する練習をしておくこともいかに重要かがお分かりいただけたのではないでしょうか。
なお、この問題のTACデータリサーチによる正答率はD(20%~39%)です。
少し視点を変える、ちょっとした工夫をする等によって簡単に正解を導き出せる問題はまだ他にもあります
ぜひ過去問を分析して皆さんで探し出してみてください
今週はここまで
タキプロ勉強会のお知らせ
【3月の予定(東京)】
・3/31(日) 9時半~12時 八丁堀区民館 題材:H24事例4&よろず相談会
*題材の事例について事前に解答を作成し、5部程度コピーをお持ちください。
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日時 :3月23日(土)13:00~
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