【財務・会計&事例Ⅳ】目で解くシリーズ②(CF編)

 

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こんばんは。日曜日夜担当の、あっきー@タキプロ4期生です!
(前回の記事「目で解くシリーズ①」はこちら

前置きが長くなりましたので、さっそく本日6/9(1次試験まで55日、2次試験まで133日)のブログの本題に入りましょう。

本日のテーマは、1, 2次とも頻出で毎年のように出題されているCFが絡む問題(CF計算書は除く)です。

単純に営業CFを求めさせるものから、企業価値やNPVの計算過程でCFの値が必要となるものまでさまざまです

<出題履歴の一部抜粋>
————————–
【1次】
H24.13  営業CF
H22.12  FCF
H21.16  NPV

【2次】
H24 第1問(設問3)NPV、第3問(設問1)企業価値
H23 第1問(設問2)CF計算書、第4問 NPV
H22 第3問 NPV
————————–

一般的に以下の計算式を用いて解く人が多いと思います。

ⅰ)営業CF=(1-税率)×営業利益+減価償却費

ⅱ)営業CF=(1-税率)×(CIF-COF-減価償却費)+減価償却費

この式をしっかりと覚えて模試や演習で完璧に解けていた人でも本試験では何が起こるか分かりません極度の緊張やプレッシャー、想像以上の疲労、1次試験の場合は猛暑とエアコンの効いた部屋の温度差などなど、普段ではありえないミスや度忘れなど想定外の事態が発生します

先週に引き続き、目で解くシリーズの第2弾ということで、脳の疲労を少しでも軽減させましょうというのがねらいです。

例題としてH24第13問を使用します。(問題文・単位は省略)

売上高100、現金支出50、減価償却費15、実効税率40%のとき、営業CFは?

CF1

 

解答は赤字部分の合計6+9+21=36(解答ウ)となります。
(ちなみに税金は③の部分で14となります。)

この問題は単純なので図を使わずとも比較的容易に解けますが、少し複雑になった場合、図を使って視覚的に捉えることで応用問題への対応も可能になります

ところで、みなさん、この図の意味はわかりますか

さきほど出てきた式に当てはめて考えてみましょう。

ⅰ)営業CF=(1-税率)×営業利益+減価償却費

営業利益=売上高-費用=100-(50+15)=35であるから
営業CF=(1-0.4)×35+15=36

ⅱ)営業CF=(1-税率)×(CIF-COF-減価償却費)+減価償却費

CIF=100、COF=50であるから
営業CF=(1-0.4)×(100-50-15)+15=36
当然ながら同じ結果になるわけですが、式の意味も検討してみましょう。

ⅰ)営業CF=(1-税率)×営業利益 減価償却費

つまり「営業利益(③+④)から税金③を引いて減価償却費(①+②)を足す
したがって④+①+②が営業CFとなります

ちなみに、

営業利益=収益-費用

=CIF-COF(資金費用)-減価償却費(非資金費用)

なので、ⅰ)とⅱ)が同じであることはわかりますよね。
ところで、先ほどの図の①の部分は何と呼ばれるものか覚えていますか

非資金費用(減価償却費など)の損金算入が認められている場合、税金としての現金流出額が減少し、この現金流出の減少分(つまり①)をタックスシールドと言います。

タックスシールド= 非資金費用 × 税率 ということになります

損金算入不可の場合、先ほどの図は以下のようになり①の分だけ税金が増える(つまり営業CFが減る)ことがわかりますね。

CF2

 

非資金費用が損金算入として認められることで内部留保が①に相当する分だけ増加します。
これがタックスシールドです

テキスト等では文章と式で書かれていて、苦手な人にとっては全く理解できない、なんてこともあるでしょうが、で見ると意外と簡単に感じませんか

今日はここまで


 

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