[2次] 計算過程を書く練習

中小企業診断士を目指す皆様、おはようございます。がんちゃん/岩間です。

2次試験で事例Ⅳ(財務・会計)を苦手とされている方も少なからず
いらっしゃることと思います。また、多くの方が、事例Ⅳは、他の事例と区別して対策を取っていると思います。

本日は、事例Ⅳ向けのトレーニングとして、計算過程を記述するというものをご紹介します。

(先日「今は中長期的な施策に取り組みましょう」という内容をご紹介しましたが、本トレーニングもその一環で、中長期的に効果が現れるものです。)

 

◆設問を解くときに、計算過程を記述する

2次試験の事例Ⅳでは、計算問題が得点の多くを占めます。計算問題を解くにあたっては、場当たり的に解いていくのではなく、計算の大まかな流れ」と「最終的にどのような結果に落ち着きそうか」を頭に描きながら解くことが望ましいです。なぜなら、次のような事故を防ぐことができるからです。

  • 想定外に時間を使ってしまい、他の設問を解く時間がなくなってしまった
  • 途中まで解き進めていったが、手詰まりになり、解答にたどり着けなかった
  • ほとんどの受験生が捨てるような難問に着手してしまい、他の易しい設問がおろそかになってしまった

それでは、方法をご紹介します。

  1. 計算問題を解く前に、大まかな計算ステップを思い浮かべます
    例えば、投資判断する設問では、次のような内容になります。

    1. 各年度のキャッシュフローを求める
      1. 各年度について、収入と費用の情報を集める。
      2. 各年度について、利益を求める。
      3. 各年度について、キャッシュフローを求める
    2. 各年度のキャッシュフローを、現在価値に割引く
    3. 現在価値の累計を求め、投資額を減ずる
  2. 実際に計算を行います
  3. 最終的な計算結果が出た後で「計算過程」を記入します
    手順1で思い浮かべたステップに従って順に、縦5cm, 横15cmのマスに書いていきます。

取り組む上での留意点は次のとおりです。

  • 手順1は、理想は3〜5個のステップ(多くても7個まで)とすることが望ましいです。
    →もしそれ以上になる場合は、項目の抽象度を上げることにより、ステップ数を減らしましょう(※)。
  • 手順3は、手順1の各ステップにしたがって、具体的な数値を埋め込んで書いていと良いです。

(※人間が一度に記憶できる項目の数は7つと言われています。したがって、7個を超えると、頭で俯瞰できないことになります。)

このトレーニングの副次的効果として、「計算過程を記述せよ」という設問の練習になることもあります。この形式は、平成24年度と平成23年度には出題されました。特に平成24年度は、1事例中に4問あり、その内容も多岐にわたるものでした(正味現在価値法を用いた投資案の評価、損益分岐点分析、企業価値算出)。平成25年度は出題されませんでしたが、今後も出題されることを想定して、対策を取っておくと良いでしょう。

そして、このトレーニングは今の時期に取り組むことをお奨めします。なぜなら、このような「大まかな流れを考えてから解く」という考え方に慣れるには、一定量の練習が必要であり、時間を要するからです。

また、事例Ⅳで出題される計算ステップは限られます(先の計算ステップの例に示した程度の抽象度でまとめた場合)ので、これから試験までに徐々にパターンを増やしておくことで、試験中も物怖じせずに解けるようになるでしょう。


試験申込受付期間も公開されましたし、ゴールデンウィークも近づいてきました。そこで1次試験の学習計画を見直している方も多いと思います。学習計画どおりに進まない方がほとんどだと思いますので、スケジュール通りに進まないことは大きな問題ではなく、いかに立て直していくかが重要です

ゴールデンウィークにまとまった時間を確保できる方は、この機会に苦手科目を克服したり、得意科目を伸ばしたりする施策に取り組むと良いでしょう。例えば「財務・会計14年分、第1問を一気に解くこと」や「経済学・経済政策の過去問8年分を1日で解くこと」といったこともできます。

ぜひ前向きに進んでいってくださいね。

 

タキプロ勉強会のお知らせ


【今後の予定(東京)】

◆日時・場所
・4/23(水) 19:30~21:45 京橋区民館 題材:H24事例3
・5/08(木) 19:30~21:45 京橋区民館 題材:H24事例4
・5/17(土) 9:30~12:00  京橋プラザ区民館 題材:H23事例1
・5/21(水) 19:30~21:45 堀留町区民館 題材:H23事例2
※平日開催時間を19:30~に変更しました。

◆会費 :500円

お申込みはこちらから

*題材の過去問を解いて、解答のコピーを8部 ご用意ください。
*問題を忘れずに持ってきてください(自分で確認用)。
*お釣りが出ないようにご用意ください。
*一次試験の質問は随時受け付けますので、勉強会にいる近くのタキプロメンバーまで。
*時間の都合上、全部の設問を扱うことはできません。あらかじめご了承願います。

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