[よっしーのノウハウ#5]2次試験に「9つのお作法」のすすめ
勉強お疲れ様です。「よっしー」です。
合格体験記はこちら。過去記事はこちら。
今日は、私が2次試験当日何をしていたのか、どんなメモを取っていたのか、なぜそんなことをしていたのかの紹介です。
私は事例1から事例3まで共通のフレームワークがあります。回答の型と考えてもらってOKです。これを9つのお作法にまとめましたので、ご紹介します。
———2次試験スタート!———
目次
- お作法1:問題冊子を真ん中から”切る”。
- お作法2:設問をさっと見、配点比率を頭に入れる。
- お作法3:ヒアリングシートの枠を作成する。
- お作法4:与件文を段落分けしながら5分程度で眺め読み。
- お作法5:経営者の想いを抽出し、噛みしめる。
- お作法6:与件文読み込み2回目。ヒアリングシートを埋めていく。
- お作法7:答案骨子(下書き)を構築する。
- 平成29年事例Ⅰ第2問 よっしーの再現回答 1.業務に精通した専務率いる営業部が、受注から配送まで一貫して管理している事。 2.パートを有効利用して正社員の補助作業を担っている事。 3.人手がかかる製造工程を見直し省力化を図り、効率化を図った事。
- お作法8:答案用紙に”詰め込む”
- お作法9:全体の見直し
- お土産はヒアリングシート
お作法1:問題冊子を真ん中から”切る”。
イラストの私は豪快ですが、上のようにビリッとはやらず、ホチキス針を外してからソローリと破いていました。 下の写真のように綺麗に切れます。
メリットは、後述のお作法3「ヒアリングシート」が作りやすくなることです。
問題冊子からバラした余白を、与件文、設問の隣に置くことができます。冊子のままですと、ペラペラと何十回もメモ余白とその他を行き来しなければならず、たまにページめくり失敗でイライラしますよね。その予防です。
お作法2:設問をさっと見、配点比率を頭に入れる。
力の入れどころを探るため、配点比率を確認します。
決して配点の高いほうから解き始めるわけではないですが、優先順をつける上で参考にしています。
なるべく配点の多い設問に重要キーワードを優先的に使う、といった判断材料に配点比率を利用しました。
お作法3:ヒアリングシートの枠を作成する。
お作法1で切り取った白紙1ページを使います。上部は全事例共通でSWOT分析を記入するスペースとし、残りのスペースは事例ごとに必要な要素を散りばめたヒアリング項目を作り、与件文と設問のヒントをまとめる準備をします。シートの項目は受験生時代に先輩診断士さんのブログ記事を見て、実際会って聞いて、重要エッセンスをまとめたものを、実際に試しながら改良していったものです。
難しそうにみえますが、慣れれば1分弱で作れるようになります。
本記事の最後に、事例ⅠからⅢのヒアリングシートをお土産として準備しましたので、参考にして頂けましたら幸いです。
お作法4:与件文を段落分けしながら5分程度で眺め読み。
ペンで横線を引きながら段落分けしています。当初は段落に1、2‥と数字を振っていたのですが、しっくりこないため辞めました。
理由は、出題者が長文段落の中で「しかし」「ところで」「ただし」などの接続語を使って、与件文の流れを変えてくることがあるからです。そこが勝負の分かれ目になることがしばしばあり、接続語にも点線を引いてポイントを明確にするようにしました。
お作法5:経営者の想いを抽出し、噛みしめる。
一番外せない部分です。診断士として経営者の想いを汲まずに、経営者に響く提案ができるでしょうか?
経営者の想いを発見したら直ぐに、ヒアリングシートにメモします。
分かりやすい与件文の場合、最初か最後の段落に経営者の想いが入っている場合が多いです。
ただ、年度によっては、与件に明記されていないこともあるので注意です。
お作法6:与件文読み込み2回目。ヒアリングシートを埋めていく。
読み込み2回目はヒアリングシートを埋めることが目的です。しっかり読みます。
事例Ⅰなら組織管理、人的資源管理、経営資源管理、採用・配置・育成・評価の項目があるので、SWOTを書きながら、どこに問題点があるか、どんな実績があるかを明記していきます。
———ここまで40分———
お作法7:答案骨子(下書き)を構築する。
40分経ったらヒアリングシート作成はストップし、必ずこのフェーズに入る決まりとしていました。
紆余曲折の末、私は答案骨子を「書き走り」のみにしました。例を挙げながら説明します。
平成29年事例Ⅰ第2問 よっしーの再現回答
1.業務に精通した専務率いる営業部が、受注から配送まで一貫して管理している事。
2.パートを有効利用して正社員の補助作業を担っている事。
3.人手がかかる製造工程を見直し省力化を図り、効率化を図った事。
試行錯誤の経緯
・答案どおりに下書きしてから、書き写してみよう!
…時間が足りなくなり断念。
・回答に必要な要素=単語を書き出してから、回答を書こう!
…答案用紙に書く時、文章の構成を考えながら書かなければならず、時間が足りなくなり断念。
・文章の書き出し文字だけ(赤い字の部分)を書いておこう!
これがしっくり来ました。要素は別途ヒアリングシートに書いているので、そこから引き出せば良いだけです。
この3つの案は、いずれも合格した先輩診断士から聞いたテクニックです。その中で自分に合う下書きを試しながら、自分に向いているお作法を見つけるのに2ヶ月程かかりました。
———ここまで60分———
お作法8:答案用紙に”詰め込む”
大体20分くらいあれば、答案自体は書き込むことができます。書く際に私は2つの約束事を守っていました。
まず「接続語ゼロを目指す」です。「そして」「また」などの接続語自体に部分点がないのでは?という仮説からと、接続語を省くことで2文字から3文字分のマス数を節約したかったからです。
次に「空欄をなるべく作らない」です。
私は1設問に詰め込む要点は多い方が良いと考える方です。多少設問で使った論点が被っても、論点をモリモリにして、余った数文字でも加点を狙う方です。
120文字制限なら結論10文字、理由を3つ書く努力をしました。30文字から40文字で1つの文を書くよう心がけました。
———ここまで75分———
お作法9:全体の見直し
私たち受験生は試験を受けに来ています。事例企業へ適切なアドバイスができるか試されています。
誤字脱字で経営者に失礼のないように、記した答案用紙を見直しましょう。
———ここまで80分 試験終了!———
以上です。
お土産はヒアリングシート
お土産として事例ⅠからⅢのヒアリングシートをPDFで準備しました。
ダウンロードした方は、コメントに「もらったよ!」と一言書いて頂けると嬉しいです!!
ヒアリングシート(事例Ⅰ)はこちら
ヒアリングシート(事例Ⅱ)はこちら
ヒアリングシート(事例Ⅲ)はこちら
次回はタッキーさんの登場です。
お楽しみに!
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ヒアリングシート頂きました。
ワークシートいただきました。抜け漏れがなくなりそうです。早速、昨日解いた問題に照らし合せて見ようと思います。
オオウチさん。よっしーです。コメントありがとうございます。早速活用頂けるとのことでありがたいです!
渡辺さん。よっしーです。コメントありがとうございます!
よっしーさん。
ヒアリングシート頂きました。
SWOTを挙げるところまではできるようなってきたのですが、他の論点整理はどうしたらいいものかと思っていたところで、天からのお恵みでした。
ありがとうございます。
ハシモトさん。よっしーです。コメントありがとうございます。私も受験生時代にいろいろ探して、自分に合うフレームワークに構築していきました。ハシモトさんの合う形に改良していただけましたら幸いです!
シートをダウンロードさせていただきました。
心強い味方がそばにいる感覚になります。
練習、改良を実行します。(人´∀`)アリガトー♪
まっちゃんさん、よっしーです。コメントありがとうございます!ご自身が考える重要ポイントにきりかえて良いシートにして頂けると幸いです!
シート頂きました。
まだ解答の型が自分の中で完成していないので、
ヨッシーさんのヒアリングシート参考にさせて
頂いきます。
ありがとうございます。
スライムさん、よっしーです。コメントありがとうございます。
私がしっくりくる”解答の型”を見つけたのは、2次試験まで残り1ヶ月を切った9月下旬、ギリギリでした。
スライムさん、まだまだ時間はありますので、しっくりくる”解答の型”を練ってみてはいかがでしょうか。ポイントは過去の合格者の”解答の型”を素直に試し、いいとこ取りする「PDCAサイクル」を回すことかな、と考えます。
以上です。
ヒアリングシートをいただきました!ありがとうございます
しょういちさん
よっしーです。コメント頂きありがとうございます!
この時期、自己流の作り方に私も一番悩んでいた時期でした。
「80分以内に」「合格出来る解答」が作れるかをポイントに、
いろいろなフレームワークを試してみてください!
以上です。