【おーじ流アドバイス】2次での文字量を自在にコントロールする!その②/おーじ
はじめに
みなさん、こんにちは。タキプロ10期メンバー、「おーじ」です。
#自己紹介および1回目記事「企業経営理論は国語の試験だ!」はこちら。
#2回目記事「2次事例Ⅳのケアレスミスをあなどるな!」はこちら。
#3回目記事「2次での文字量を自在にコントロールする!その①」はこちら
(↑今日はこの3回目記事の続編です)
来ちゃいましたねー、令和!!
我々タキプロ10期生は「平成最後の合格者(登録者)」、そしてこのブログを読んでいる皆さんは「令和最初の合格者」ですね!
なんかちょっと、令和最初の方がカッコ良いぞ。絶対絶対、令和元年の今年、2次合格まで掴み取ってくださいね。
ちなみに、なんで令和元年にこだわるかというと、かっこ良いからというのもあるのですが、試験日程的なところも大きいんです(ご存知の方も多いとは思います)。
万一今年合格し損ねると、東京オリンピックのある来年令和2年は混乱防止のため、1次試験が7月中旬に早まるという発表(リンク)がありましたので、1次と2次の間がすごく空くんですね。そうするとですね、1次だけしかやってこなかったストレート生が2次対策に充てられる時間が例年よりも増えるので、2次対策にアドバンテージを持っていたはずの2年目以降の受験生の優位性が揺らいでしまうのです。たぶん、いや、間違いなく、令和2年の合格者は他の年よりもストレート率が高まると思います。なので、絶対に令和元年合格!すべきなのです。
オープニングトーク/2次対策の豆知識
さて、長いはずのGWもあと残りちょっと。気分転換された方も、ずっと机に噛り付いていた人もいろいろかとは思いますが、残り数日、まとまった時間に2次試験の問題を解いてみようかな、という方もいらっしゃるかと思います。
そんなあなたに耳寄りな情報です。
ぜひ、2次の問題を解くときには、「本試験と同じ時刻に時計をセットして」解いてみてください。
事例Ⅰなら、腕時計の針を9:40に合わせて、事例Ⅱなら11:40に合わせて、
事例Ⅲなら、腕時計の針を14:00に合わせて、事例Ⅳなら16:00に合わせて、解いてみましょう。
(ほんとにその時間にやれればベストですが、まずは時計から)
何が良いって、だんだん時計の針の角度を見ただけでペース配分の進みや遅れが体感できるようになってくるのです。
事例Ⅳで言えば、「おいおい、16:30まで経営指標分析やってちゃヤバイだろ」とかいう具合に。
些細な工夫ではありますが、適当に「はい、今から大体80分、スタート」という感じのゆるい気持ちでやるよりも気持ちに張りも出ますし、勝手な延長(あと10分伸ばしちゃえとか、私もよくやった…)もしにくい空気になります(って気分の問題ですが)。
本番での時間は(変更なければ)決まっていますので、答練や過去問でも合わせられるところは疑似化させて、感覚を持つようにしてゆきましょう。
1.書き始めちゃった後で分かる文章量の過剰
さて、今回も雑談が長くなりました。
今日の本題は、前回の続編でもある、「指定された文字数に対応する方法」しかも、「いったん書き出してしまった後に、文字数の過剰に気づいてしまった場合の対処法」について書いてみたいと思います。
消して書き直す、という人もいるかもしれません。でも、時間に限りもある中、せっかく書いたものをまた時間をかけて消して、紙も汚くなって、できればあまりやりたくありませんよね。「どう考えても、方向性から何から全く違っていた!」という場合を除いては、全消しはやめたいものです。
じゃあ、全部消すことなくソフトランディングするにはどうするか、について考えてみましょう。
2.平成30年の事例Ⅲを例に
では、実際の試験問題を例に考えてみたいと思います。前回のブログでは平成30年の事例Ⅱでしたので、今回は平成30年の事例Ⅲで、オーソドックスな要約書き抜き問題に近い第1問(過去の強み分析)を見てみましょう。
第1問
顧客企業の生産工場の海外移転などの経営環境にあっても、C社の業績は維持されてきた。その理由を80字以内で述べよ。
解答の中身だけ先に言ってしまいますと、これは第5段落と第6段落にある内容をそこそこサマって書く必要のある問題でした。80字以内と割と短い文字数指定なので、ある程度具体的に書きつつも、すべての具体例を入れていると文字数が足りなくなるというタイプの問題ですね。
3.前半で盛りすぎてしまった場合
私おーじの解答スタイルは、このような場合では
「理由は、①・・・ため、②・・・ため、である。」
とシンプルに問われたことを主語に置いて箇条書きで書くようにしています。
で、この問題では恐らく①に第5段落のサマリーを、②に第6段落のサマリーを、それぞれ半々くらいの文字量で書くときれいにまとまるかと思うのですが、ここではあえて、①でかなりの文字数を使ってしまった(または、第5段落だけが答えだと思って書き始めたが途中で第6段落も入れておきたいと考え付いた)ケースを想定します。
一例ですが、こんな感じで途中まで書いてしまったとします。
「理由は、①金型設計・製作部門を新設したことや資格取得やOJTでの加工技術力の強化でコスト低減ノウハウを蓄積したため、②・・・」
①の終わりまでで、80字中58字使ってしまいました。ラストに「、である。」を入れることを考えると、第6段落を20字弱で書く必要があります。でも、①を全部消して書き直す時間はありません(という仮定)。となると、②は超要約でも良いので「一応第6段落もちゃんと気づいてまっせ」アピールをしておくことが、大量失点を防ぐことになります。
例えば、こんな感じ。
「②工業団地組合での交流による相互扶助のため、である。」
文字数が潤沢であれば、「技術交流会の定期開催」「共同受注や共同開発」などの与件文ワードも入れたいところですがそれらは例であって、その本質を一言でいえば「お互いに助け合い」という与件ワードに収斂されています。なので、「相互扶助」というワードを作ってサマってみました。
4.一文字レベルの微修正
では、解答は、
「理由は、①金型設計・製作部門を新設したことや資格取得やOJTでの加工技術力の強化でコスト低減ノウハウを蓄積したため、②工業団地組合での交流による相互扶助のため、である。」
で良いのか??というと、実はすみません、これだと84文字なんです。。。
最後の「。」は「る」と同じマス目に入りますので、実質3文字オーバーです。
こんな時、私おーじは、奥の手として
・「ため」を「為」と突然漢字にする(「こと」を「事」にする)
・「、である。」のラストの「、」は省略する
という小ネタを駆使することがありました。
今回は3文字オーバーですので、①の「ため」まで消すことができれば小ネタで対応できますが、そこまで消す余裕がないとします。
このケースであれば、対応策案は2つですね。
A:流儀に反するが「、である。」を書かず、「・・・のため。」と体言止めで終える(→80字ジャストへ)
B:②の内容を少し消して「工業団地組合活動での相互扶助のため」と少し書き直す(→小ネタ使わず80字ジャストへ)
本当に時間がなければ、Aでも良いと思います。大量失点は防げるでしょう。
少しだけ余裕があるならば、Bの方が解答の完成度は上がると思います。「交流」という言葉に込めていた、「他企業との連携」というニュアンスが若干薄まりますが、ほぼ同義の内容が盛り込めますので。
で、もっと言えば、最初の解答案「②工業団地組合での交流による相互扶助のため」と書いている途中で普通は文字数オーバーに気づきますので、「・・・での交流による・・・」とかひらがなばっかりでマス使うのもったいないなー、と思い直してその場で「工業団地組合活動での相互扶助」と修正する感覚が必要です。名付けて「文中VE」です(今名付けました)。意味合いのバリューは変えずに、コスト(マス目)を節約する即興技の名人を目指しましょう。
という訳で、前半盛りすぎた場合での即興対応での一応のベスト答案は、以下になりました。
理由は、①金型設計・製作部門を新設したことや資格取得やOJTでの加工技術力の強化でコスト低減ノウハウを蓄積したため、②工業団地組合活動での相互扶助のため、である。
5.おわりに
私おーじは、良し悪しは分かりませんが、文字数調整技術が妙に発達して、基本的に全解答全マス埋める(1文字も余らせない)習慣が付いてしまいました。事例Ⅰ~Ⅲまで全問合計で、空きマスはあっても3マス程度でした。まあ、点になるかどうかは結局内容なのですごい推奨する訳ではないのですが、「文中VE」の感覚は診断士になってからの執筆などの場面でもきっと有効のはずです。
是非皆さんも、文字数にも注意を払いながら、「点の取れる」「落ち度の少ない」答案づくりを極めてゆきましょう!
タキプロでは毎週水又は日曜に、2次試験の勉強会を開催しております。
私おーじも、時間を合わせてできるだけ参加したいと思います。
また、ブログでの質問などのコメントも大歓迎です。
それでは、引き続き充実のゴールデンウィークをお過ごしください!!
以上、おーじでした!!
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