財務会計特化型の事例Ⅳ考察番外編⑥(答え合わせ) by ヤマジュン

この問いに答えられれば合格

タキプロ10期関西メンバーの「ヤマジュン」です。
早いものでもう9月、先日の1次試験発表によると合格率30%超えと、ちょっと驚きの数字でしたね。

皆さま2次に向けてアクセル全開にされているのではないでしょうか?

 

そういえば、こちらちょっとした番外編のつもりが、もうすでに⑥と番外編ばかりが続きます・・・

すみません!本当は事例Ⅳの詳細分析をしたいのですが、

本業やら、実務補習やら、タキプロ活動やらで、なかなかバタバタしております。

周りの人に比べるとまだまだマシかなのかな、と思うのですが、

それでも中々余裕のない日々です(笑)

ただ、その代わり日々充実しているなと感じています。

診断士に受かったら、いろんな人との交流が増えて、

前向きに色々考えられて、と想像していましたが、本当にそのとおりだと実感しております

ぜひとも皆さん合格して(合格してからも大変ですが)その充実感を味わっていただければと思います。

さて、以前出させていただいた問いの答え合わせをしたいと思います。

この問いに答えられれば、2次試験合格出来る、と私は考えています。

 

前回の記事をまだ読まれていない方はこちら

⇒ ■財務会計特化型の事例Ⅳ考察番外編⑤(この問いに答えられるか)

 

「事例にはどういった共通した流れがあるか」

はい、こちらが前回出していた問題です。

皆さん考えていただけましたでしょうか?

「そんなことはどうでもいいから、とりあえず受かればいい!」

と思ってらっしゃいますか?

おそらく、昔受験してた時の私であれば、

そのように思っていたに違いありません(笑)

とりあえず資格が必要!早く診断士になりたい!その気持ちは凄い分かります。

でも、この問い、一度落ち着いて考えてみていただきたいのです。

 

論理的思考

診断士の試験は、なぜ受かったのか分からないという人がおられます。

一方で、何回受けても受かる自信がある、という人もいます。

この違いはなぜ発生するんでしょうか?この答えが、はじめの問いに密接につながっていると思います。

 

では、論理的に考えて、答え合わせをしたいと思います。

①当たり前ですが、中小企業診断士の試験です。

②当然、診断士試験なので、診断士になる人を選別する試験です。

③では、具体的にはというと、診断士協会のホームページには、

「中小企業診断士は、中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家です。法律上の国家資格として、「中小企業支援法」第11条に基づき、経済産業大臣が登録します。

中小企業診断士制度は、中小企業者が適切な経営の診断および経営に関する助言を受けるに当たり、経営の診断及び経営に関する助言を行う者の選定を容易にするため、経済産業大臣が一定

のレベル以上の能力を持った者を登録するための制度です。」とあります。

④つまり、経営課題に対応するための診断・助言を行えるかどうか、が試されています。

ということは、経営課題が発生している事例が出題されます。それにきちんと答えられるか、の試験です。

⑥経営課題が発生しているということは、背景には環境の変化が起きています

⑦環境の変化が起きたことで、事例企業に問題が発生します

⑧問題が発生しているので、それにより課題が浮かび上がってきます

⑨その課題を解決するためには、策が必要です

策を講じることで、課題が解決され、売上や利益の向上といった企業の成功、それで診断士としての役割を果たした、といえます。

・・・これで答え、出ましたよね。

根底に流れるもの

診断士を勉強するにあたって、早く受かりたい、

という思いから、テクニックに偏ることがあるかもしれません。

でもそもそも、常に考えておいていただきたいことは、

「診断士として、この企業の課題を解決する必要がある。

もともとは順調に強みを生かしていたが、最近の環境変化で、問題が発生(組織体制・インバウンド対応・納期遅延など)。

つまり、この企業の課題は~だな(組織変革・従業員育成・精度の高い生産計画)。

具体的な改善策としては~(事業部制導入による管理者層の育成・権限委譲によるモラル向上・他社と連携し情報の早期入手)。

これらをすれば、環境変化に対応でき、顧客獲得、リードタイム短縮で、売上向上と持続的発展が可能。」

といったような大きな流れが、あなたの頭に入っているか、ということです。

この流れを意識した状態で、個々の事例の与件や設問を確認しに行く。

そして事例にあった具体策を、知識として持っているかどうか、ということも問われます。

実際に企業に行って、ヒアリングを行います(=与件文)。

そして、問題点が従業員の教育不足、と分かりました。

じゃあ、課題は従業員の効果的な教育、です。

でも、企業の社長は、具体的に何をすべきかを問います(=設問文)

いや、そこまではちょっと・・・となるのであれば、知識不足です。

一般的な考えでいきますと、〇〇や××、そして△△があります。

といった、学習した知識を活かせるかどうか。

ただし、独りよがりのこうしてこうしたらいいんですよ!では、ダメ。

バランスは難しい・・・でも、そこの感覚は必ず必要ですし、受かってからも非常に重要になります。

 

もし私が仮に、1回目・2回目で偶然受かってしまっていたらこの感覚は得られなかったと思います。

受かるためにも、この根底が腑に落ちているか、が重要ですし、受かられた後も、これが本当に理解できているかが大事だと、心の底から感じております。

是非このタイミングで、なぜ診断士という資格があるのか、というところを考えてみて下さい。

そのアプローチが必ず周りとも差をつけることが出来ると私は確信しております。

 

長々と冗長な文になってしまい申し訳ございません。

皆さまの合格を祈っております。

お読みいただきありがとうございました!

 

 

【ヤマジュンの過去記事】

過去ありえないミスをしながら合格したことを、全3回を通じてお伝えさせていただきました。

■財務会計特化型のありえないミス①

■財務会計特化型のありえないミス②

■財務会計特化型のありえないミス③

また、昨年の事例Ⅳでの再現答案とどういう思考で解いたのかを伝えさせていただいております。

■財務会計特化型の事例Ⅳ考察①(2018年事例Ⅳ再現答案)

■財務会計特化型の事例Ⅳ考察番外編(今後の試験攻略法)

■財務会計特化型の事例Ⅳ考察番外編②(精神論)

■財務会計特化型の事例Ⅳ考察番外編③(1次対策)

■財務会計特化型の事例Ⅳ考察番外編④(1次試験前にこれだけは伝えたい)

■財務会計特化型の事例Ⅳ考察番外編⑤(この問いに答えられるか)

 

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お読みいただきありがとうございました。

 

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