【2次試験筆記】「独りよがり」な答案からの脱出 by Tatchy
「独りよがり」な答案には厳しく!!公務員系診断士合格者Tatchyです。
自己紹介はこちら。
前回投稿「【さあ1次試験申込開始だ!】切るか逃げ切るかの経営法務」はこちら。
昨今の情勢を受けて、本年度の診断士の受験を諦めた受験生の話も聞こえてきています。
現時点では予定どおり試験実施とされつつも、緊急事態宣言も延長され、不安に思っているかと思います。
一方で、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う大不況のため、自らの企業が瀕死となっている中、事業者は診断士に相談を持ちかけますが、その相談件数が増えている現状があります。
さらに、例えば、東京都でも診断士等による感染拡大防止協力金の申請書の事前チェックが推奨されており、専門家としての診断士の需要が一層高まっています。
このような中、この記事を見ている受験生の皆さんは、逃げずに試験勉強をやっており、診断士になろうという熱い心やモチベーションがあり、十分尊敬に値します。
だからこそ、今の不安と試験という大きな壁を乗り越えて、合格を掴み取らなければなりません。
そして、合格後、中小企業の経営者からの相談に是非乗ってあげていただき、「事業者にとっての希望の星」となってほしいと思っています。
自分は、タキプロ東京のオフラインの勉強会班にも所属していますが、今まで開催することができていません。
そして、このブログを通してでしか、受験生の支援ができない状況です。
だとしても、引き続き、本ブログを通して皆さんの合格率を1%でも高められるよう、情報を発信していきたいと思っています。
タキプロとしましても、コロナに負けず知恵を振り絞り、セミナーの開催が決定しました!
オンライン開催なので、インターネットとZoomさえ使えれば、全国、いや世界のどこからも参加可能ですよ!!
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お待たせしました! タキプロ春セミナー2020開催のご案内です!
コロナウイルスの拡散防止を考慮し、今年の春セミナーはフルオンライン(Zoom)にて開催させていただきます。
今回は「個別よろず相談会」!!
受験生のお悩み、ご質問をひとつでも多く解消するために、小グループ単位でのディスカッションをメインにしたセミナーです。
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詳しい内容、お申し込みはこちらからお願いします。
オフラインと同じレベルの効果を確保できるよう、タキメン一同知恵を絞り工夫をこらしました。ご期待ください!
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さて、「超」が付くくらい、前置きが長くなりましたが、今回は、2次試験筆記の全般的なお話を書きたいと思います。
以前投稿しました2次試験筆記共通テーマ「侮ってはいけないSWOT分析」はこちら。
2次試験筆記で点数が伸びないな~と悩んでいる人に「喝」を入れるための内容です。
1.2次試験筆記の点数が伸び悩む要因
さて、2次試験筆記(特に事例Ⅰ~Ⅲ)でイマイチ点数が伸びない要因について、私なりに整理するとこんな感じだと思っています。
個人的見解につき、異論は認めます。
しかし、まずは落ち着いて、我慢して読み進めてください。
点数が伸びない原因の大きな柱は、
(1) 知識不足
(2) 「独りよがり」な答案を書いている
ではないかと思います。
2.知識不足
1次試験で合格点さえ取れていれば、実はさほど問題にならないのではないかと思います。
そりゃそうですよね?
最低限のインプットがない中で合格できるほど1次試験は甘くないです。
また、仮に合格点に至っていなくても、インプットを増やす、つまり勉強量を増やすだけで十分改善できるかと思います。
そして、過去問演習の中で、これらの知識を引き出せるようにしておけばOKです。
3.「独りよがり」な答案を書いている
実は、自覚していないことが多く、厄介な問題です。
これこそが合格を難しくしている要因であり、改善せずには得点が伸びることはないと思います。
この要因を細分化すると、
(1) 与件文や設問の制約事項を無視した答案を書いている
(2) 答案を書いても主述や目的語が分かりにくい等、「読めない」答案を書いている
の2点に行きつくのではないかと考えています。
(1) 与件文や設問の制約事項を無視した答案
「問われたことに答えていない」ため、与件文や設問を前にして、入口段階で躓いているケースです。
①与件文について
2次試験筆記の前では、
「あなたの過去の実務経験やコンサルティングの成功経験は、誰も聞いてないし、正直どうでもいい」
ということを念頭に置く必要があります。
例えば、与件文で自分が過去、似たような会社についてコンサルティングしたことがある人は、あまり文章を読まずに答案を書いてしまうこともあるそうです。
しかし、自分の経験を基に勝手に解釈し、与件文の内容を満たさない答案を書いてしまえば、採点者から言わせれば問われたことを答えていない以上、0点です。
そのため、
与件文には先入観を持たずに、素直に読むこと
をオススメします。
なお、合格した先輩等から頻繁に聞く話ではありますが、実務の世界では、2次試験筆記の解答が現実に合わないこともあり、試験で正解であっても現実は必ずしも正解ではないこともあると申し添えておきます。
②設問について
まず、令和元年度の事例Ⅲ第1問を声に出して読んでみましょう。
C社の事業変遷を理解した上で、C社の強みを80字以内で述べよ。
この問を見て、早速、
はいはい、SWOT分析の基本に則ってC社の強みを書きまっせ~~~ハハッ、楽勝ッ!
と思って答案を書こうと思った人、これでは大減点の道に突き進んでいますよ?
「C社の事業変遷を理解した上で」と前置きがあるので、
「C社の事業変遷を踏まえたC社の強み」
を書かないと、問われたことを答えていないのでアウト!となるわけですね。
こんなシンプルな設問ですらトラップが仕組まれているわけですから、複雑な設問になると、トラップの山々となります。
これらをしっかり整理した上で答案を書かないと点数は伸びていきません。
以上のことから、重要なのは、
・「与件文」と「設問」を素直になって読んで
・解答をどのように導出する/導出できるのか、根拠を説明できるように
して、問われたことに答えるようにして過去問演習をすることではないかと思います。
そうなると、過去問演習で解答を確認する際は、ふぞろい等を使うにせよ、ボーッと読んでは意味がないのは言うまでもないですよね?
(2) 「読めない」答案
採点者にとって「読めない」答案なので、出口段階で躓いているケースです。
いわゆる「読めない」答案とは、字が汚いことも然りですが、書いている趣旨が分かりにくい等、「採点者を不快にする答案」です。
これについては、自分の書いた答案を一度、他の人に読んでもらいましょう!
その際、文章に変な表現がないか(特に、与件文で使っているワードを適切に使用しているか)、読んでみて趣旨が分かるのかなどの観点で見てもらうようにすれば、改善できるのではないかと思います。
是非、以上を踏まえて、皆さんも、タキプロ勉強会やWeb勉強会を活用し、自分の解答を見てもらって、「独りよがり」な解答から脱出してみてはいかがでしょうか。
あと、明後日5月8日は1次試験の申込締切日です。こちらを参考に、試験申込をすることをお忘れなく。
次回は、しのちゃんさんです。お楽しみに!
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【現時点の令和2年度中小企業診断士試験の実施予定について、中小企業診断協会から告知がありました。詳しくはこちらのページから】
【勉強会・セミナーの詳細、お申込みはこちらのページから】
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