2次対策は満遍なく♪ by szhiro
こんにちは。szhiroです。
自己紹介はこちら。
前回記事『しっぽを仕舞え!!』はこちらです。
まずはセミナーの告知です!!
私も昨年受験生として参加していたタキプロのセミナーや勉強会。合格後は「今度はタキメンとして自分たちが!」と思っていましたが、新型コロナの影響で開催できずにいました。ようやく案内できることに目頭が熱くなります。。
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お待たせしました! タキプロ春セミナー2020開催のご案内です!
コロナウイルスの拡散防止を考慮し、今年の春セミナーはフルオンライン(Zoom)にて開催させていただきます。
今回は「個別よろず相談会」!!
受験生のお悩み、ご質問をひとつでも多く解消するために、小グループ単位でのディスカッションをメインにしたセミナーです。
・日時:2020年5月17日(日)16:00開始 ※17:30~希望者でZoom懇親会
・形式:オンライン(Zoom)
・参加費:無料
・定員:50名
詳しい内容、お申し込みはこちらからお願いします。
オフラインと同じレベルの効果を確保できるよう、タキメン一同知恵を絞り工夫をこらしました。ご期待ください!
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さて、前回のブログで図をたくさん使って力尽きたので、今回はテキストのみです。(キッパリ。)
今回割り当てのテーマは「事例Ⅳ」ですが、“事例Ⅳの得意/不得意を軸にした2次試験対策“という視点で思うところをお伝えしたいと思います。
事例Ⅳが得意な人
まず、得意というのは、「ほかの事例に比べて得意」というレベルではなく、「模試や受験校の演習で安定的に上位20%にポジションできている」というレベルでないと、本当の意味で『得意』とはいえません。前者の人は「どちらでもない」に進んでください。(←バッサリ)
で、本当に得意な人についてですが、もし事例Ⅰ~Ⅲに不安要素、改善すべき要素があるならそっちを優先すべきかと思います。いくら事例Ⅳが得意でも、
・出題傾向に変化があり、いつものように得点できない
・前半で失敗し、「事例Ⅳで挽回しなければ」と無用な重圧を背負って普段の力を出せない
・前半で力を使い尽くし、疲労困憊で普段の力を出せない
など、想定外のことは起こりえます。結果的に「事例Ⅳが高得点で、他の事例の失点をカバーした」ということはあるかと思いますが、最初からそれを狙った戦略はリスクが高いです。事例Ⅳの得点が大きく崩れないようなトレーニングを継続しつつ、事例Ⅰ~Ⅲの低得点リスクを減らしていく取り組みをするのが肝要です。このあたりは前回の『しっぽを仕舞え!』もご参照ください。得意科目を伸ばすのも一案ですが、診断士試験は足切り科目があったらそこで終了です。
事例Ⅰ~Ⅲに不安要素、改善すべき要素がない人は、頻出領域以外にも手を広げたり、イケカコ(意思決定会計講義ノート)などでより理解を深めたりするのもよいかもしれません。でも、事例Ⅰ~Ⅲに不安要素・改善要素のない人なんているのかなぁ。。 また、不安はあるけど「満遍なく対策する時間がなく、事例Ⅳで点を稼いで突破するしかない! 事例Ⅰ~Ⅲの対策に時間を割くほうがむしろリスキー」という方は、戦略的判断のもとで、事例Ⅳ特化で臨むという選択もアリかと思います。
事例Ⅳが不得意な人
よく言われることですが、必ず毎日「1問は解く」とか「30分は学習する」などして、財務会計的な思考を習慣化するのが大事かと思います。例えばサッカーやバスケの選手は、普通に街を歩いていても街路樹や電柱を見て「あそこがゴールだったとして、、」と無意識にイメージしていたりします。日常的に『スポーツ脳』になっていて、スポーツをしてない時でもスポーツの予習・復習をしているわけです。
事例Ⅳが得意な人には、日常業務で常に財務諸表に触れている人も多く、そういう人は意識しなくても『財務会計脳』になっている時間が長いです。得意な人はそうやって日常的に強化されているのですから、ましてや不得意な人は意識して『財務会計脳』でいる時間を増やす必要があると思います。
「そんな頭になるのヤダ」と思うかもしれませんが、皆さん試験勉強を続けるうちに『寝ても覚めても診断士試験のことを考えている状態』になっているのではないでしょうか。すでに立派に『診断士脳』になっているんです。
事例Ⅳが得意でも不得意でもない人
思うに、事例Ⅰ~Ⅲが3つとも万全な人ってあまりいないと思うんです。いずれかの事例に不安要素があって、試行錯誤しながら学習に取り組んでいるのではないでしょうか。事例Ⅰ~Ⅲが思うように伸びないと「事例Ⅳで得点を稼ぐ戦略にしようかな、、」と考えることもあろうかと思います。ですが、足切り回避が必須なので、まずは事例Ⅰ~Ⅲの低得点リスクを減らしていく取り組みをするのが肝要だと思います。事例Ⅳに特化する戦略を選ぶとしても、それはもう少し先、8月や9月でいいと思います。その理由は下記。
- 事例Ⅰ~Ⅲは、学習の結果が得点となって現れるまでに一定の学習量や時間が必要です。直前期になっていろいろ試したり悩んだりするのは遅いので、今の時期は事例Ⅰ~Ⅲの試行を積み重ねるのが大事です。
- 事例Ⅳの学習が、時間対効果が高いのは事実です。ですが、効果が感じられるがゆえに必要以上に事例Ⅳの学習に時間を費やしてしまい、事例Ⅰ~Ⅲの対策が疎かになる恐れがあります。試験直前期になれば否が応にも隙間時間も使って計算問題をぐるんぐるんと回転させまくることになりますので、今は意識して事例Ⅰ~Ⅲの学習に時間を割り当てるのが肝要かと思います。(決して「事例Ⅳの学習をしなくていい」ということではありません。事例Ⅳ対策ばかりをやりすぎず、後に開花するであろう事例Ⅰ~Ⅲにもきちんと時間を割り当てましょう。)
日常業務で、やりたい仕事(A)は細部までこだわって時間を費やす一方、気が乗らない仕事(B)は怒られない程度に仕上げて「Aに時間がかかって、Bはここまでしかできませんでした」としている人はいませんか?(szhiroはそうです。。) 職場の上司はそれでごまかせるかもしれません。Aの出来が良ければむしろ褒められるかもしれません。でも、試験対策において自分をごまかしても、不合格になって困るのは自分です。自分自身が厳しい上司になった気持ちで、自分を目標達成に導く必要があると思います。
ところでszhiroは?
1回目は事例Ⅰ~Ⅲについて自分の解法も確立できておらず、かといって事例Ⅳが得意というほどでもない私は、TAC講師と相談の上、
- 事例Ⅳ特化はしない。事例Ⅳは頻出領域中心の対策をして、足を引っ張らない程度に仕上げる。
- 事例Ⅰ~Ⅲについては過去問直近5年分を研究し、まずは「戦う相手」をよく知り、不十分でもいいので自分の解法っぽいものを作る。
- 願わくは事例Ⅰ~Ⅲは平均して60点+数点。事例Ⅳは大崩れしない程度に55点くらいに収めて240点確保を狙う。
という戦略をとることにしました。これは、
- 事例Ⅳに特化して事例Ⅰ~Ⅲの対策を怠ると、事例Ⅰ~Ⅲが総崩れする恐れがある。
- 事例Ⅰ~Ⅲに共通するお作法を身に付ければ、事例Ⅰ~Ⅲが全体的に向上する可能性がある。
- 演習や模試の得点状況からして、szhiroの場合は事例Ⅳ特化より全事例を満遍なく対策したほうが不合格のリスクが低い。
と考えてのものでした。その結果は58点/55点/58点/50点、B/B/B/Bの総合B(221点)。得点だけ見ると「事例Ⅳに注力して70点取れていたら合格できたのでは?」とも思えるのですが、もしそうしていたら事例Ⅰ~Ⅲの得点が総じて下がり、結局合格点には届かなかったと考えています。
2回目は時間は十分ありましたので、事例Ⅰ~Ⅲの解法確立のためにMMC通信とタキプロ勉強会(19回参加)を加えて対策、事例Ⅳについては30日完成(30日完成!事例Ⅳ合格点突破計算問題集)と全知全ノウ(事例Ⅳの全知識&全ノウハウ)の2冊の問題集で対策し、73点/48点/72点/62点、A/C/A/Aで合格しました(255点)。「足切り回避が必須だから満遍なく対策を」といいながら、ヒヤヒヤものでした。
事例Ⅱが苦手と自覚し、意識して学習量を維持していたのにこれですから、自分に甘えて事例Ⅱの学習を避けていたら足切りで不合格となったかもしれません。勉強という『作業』に没頭するのも大事ですが、それを一段高い位置から目標管理する視点や行動が大事だと思います。
では本日はここまで。
次回は「Tatchy」さんの登場です。お楽しみに!
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