【おーじ流アドバイス】残酷すぎる合格発表と口述試験FAQ/おーじ
1.はじめに
読者のみなさん、こんにちは。タキプロ10期メンバー、「おーじ」です。
(今日も、R1年度2次試験受験者向けの記事となります)
いやぁ、それにしても合格発表、お疲れさまでした!様々なドラマがあったことでしょう。
>残念ながら今年は涙を飲んだ大多数の方へ
私も不合格経験者ですので、どうしてもこちらの方へのメッセージが先になりますが、まだまだ勝負は終わっていません。何度でも這い上がって自分を奮い立たせて勝ち取る合格の方が、きっと意味があると思います。先日サッカーJ1川崎フロンターレの39歳中村憲剛選手が試合中に大けがを負ったのですが、試合後のコメントで「この怪我にも意味がある。この怪我を乗り越えた時に、サッカー人生での経験はコンプリート出来る。」と語っていました。来年度2次試験からスタートできる方は、そのアドバンテージを活かして万全の状態を作り上げることができると思います。再度1次試験から挑戦となる方は、1次知識の再定着や前回から増えた知識の補充ができ、一夜漬けではない本当の知識へと昇華させることができます。これまでの努力は絶対に1ミリも無駄ではありませんし、今後の学習、そして診断士になってからの自分の厚みをつくるものとして大きなプラスとなることはまず間違いはありません。
>合格をゲットできた方へ
本当におめでとうございます!!
大学入試試験での筆記試験の実施方法・採点方法などで今頃になって文科省と官邸でもめ始めておりますが(おーじの属する弊社もめちゃめちゃ関係するのですが…)、そんなレベルではない不透明な採点基準と謎の採点法(全員底上げしてる年がある疑惑など)などなど数知れぬ理不尽を乗り越え、よくぞ筆記合格まで辿り着きました。これまでの努力に最大の敬意を払います。本当に、おめでとうございます!!
今こそ、おーじの前回記事(こちらをタップ)を是非ともお読みください。記事をアップするタイミングがおかしい・・・という誹りはさて置きまして。
2.次は口述試験ですね!
そして、合格された方の次の(低い)ハードルは口述試験となります。次の日曜ですから、あと中2日ですね。ドキドキワクワクされているのではないでしょうか。
口述の内容紹介や対策など、各団体でセミナーなどされていますので、出席したよという方も多いかもしれません。
そちらと重複するかもしれませんが、昨年の経験からざっと流れとFAQだけ、お伝えしたいと思います。
※昨年度の東京会場(立教大学)での経験です。今年は流れが違っていたらすみません。
3.口述試験の流れ
まずは、口述試験の流れをお伝えします。
受験生は、個別に集合時間が異なります。どうやら、受験番号順に12分単位で分けられているようで、恐らく朝の9:00から昼休みを挟んで午後の15:00くらいまで流れ作業で口述試験が行われているようです。実際の口述本番時間の30分くらい前までに集合場所に来るように指示があったように思います。
① 試験会場最寄り駅に早めに到着する
まず、大前提として遅刻は厳禁です。交通機関の遅延程度での遅刻では受験できなくなる可能性があります。試験会場最寄り駅までかなり余裕をもって到着し、近くのカフェなどで与件文を復習するくらいなのが良いと思います。ちなみに、試験会場近くのカフェは、与件文を読むスーツ姿の男性客で溢れかえっていますが、誰も声をかけたりはしません。そして、トイレが異様に混んでいます。ただ、すいている店を狙って隣の駅のカフェに行くのはリスクがありますので、会場近くの店が良いでしょうね。まあ、受験生によって集合時間がまちまちなので、カフェの客も長居せずに流れるとは思います。
② いざ試験会場へ
指示された集合時刻の15分くらい前には会場入りしましょう。到着するとまず、座席指定のない大部屋に通されます。そこで自分の番号が呼ばれるまで待機です。事前に口述セミナーなどに出られた方は、そこで名刺交換した人が近くにいるかもしれません。とはいえ、お互い緊張していますので、目で会釈する程度で良いでしょう。ここでも与件文やレジュメに目をやりますが、何にも頭に入っては来ません(笑)。
③ さあ、自分の番号が呼ばれます
12分おきくらいに、10~20名くらいの受験生が同時に呼ばれます。呼ばれた受験生は廊下に出て、みんな一緒に別の教室(直前控室)の前まで移動します。で、教室前の廊下で番号順に整列し、順に教室に入ります。
④ 直前控室では
自分の座席(長い固定机の入口側の席)に着席します。その同じ机には、隣とその隣に先客(受験生)が2名座っていて、自分の座っているのと逆の出口側席の受験生が、次に試験に向かう受験生です。そして12分後に出口側の受験生が呼ばれて外に出て、自分はひとつ席をつめ、そして12分後にまた席をつめ、そしていよいよ自分のロットになると、1受験生に1人の担当者がつき、本番会場の教室まで連れてゆかれることになります。ちなみに、この部屋の緊張感は先ほどまでの部屋よりもかなり高まっており、空気がピリピリしています。
⑤ 各自の教室へ
担当者に連れられて10~20組程度の受験生が一斉に控室を出ますが、行先はバラバラでそれぞれの教室へ向かいます。そして教室の前に着くと、廊下に置かれた椅子に座り待機となります。しばらくすると、周りの教室から五月雨に前の時間帯の受験生が出てきます。ほっとした表情を浮かべたり、やっちまったな的な複雑な表情を浮かべたりしている人を眺めていると、自分の教室の担当者から「さあ、どうぞ」と促され、いよいよ入室です。
4.口述試験FAQ
さて、ここからが本番なのですが、面接の内容についてはQA方式で書きたいと思います。
Q:面接官は自分が筆記試験で書いた内容を知っているの?
A:知りません。
手元にそれらしい資料もありませんでしたし、そもそも原本を持ち出して各教室に配布するなんて大変だしリスクが大きすぎます。スキャンでも同じことだし余計手間です。しかも、受験生入れ替えのわずかなインターバルで解答を読み解くことは不可能です。なので、筆記本番でたぶん間違えたなと思うことを聞かれても、しれーっと今思う正解の内容を語ればOKです。
Q:1問につき何分くらいで答えたらいいの?
A:2分弱です。
面接官の問いかけの時間と自分の回答を合わせて1問2分です。受験校などの口述セミナーで「自分の回答だけで2分」としているところもありますが、はっきりと面接官から「質問の時間も入れて1問2分でお答えください」と最初に指示がありました。まあ、一言で終わるとか10分しゃべり倒すとかでなければ問題ないでしょうけど。ただ、2分て意外と長いので、最初に質問を復唱してみたり(その間に考える)、いきなり本題に応えず「一般的なセオリーとしては」とか「前提として・・・」とか、何か回答をし始める部分で工夫されると含蓄ある感じに仕上がるのかなと思います。ただ、余計なことだけしゃべって質問に回答しないのはダメなのでそこは注意してください。
Q:全部で何問くらい聞かれるの?
A:通常5,6問です。
面接の実質的な時間は正味10分程度ですので、1問2分できっちり回れば大体5問程度となります。普通は途中で事例を切り替えて2つの事例について聞かれます。どの事例にあたるかは運ですね。私おーじの場合は確か事例Ⅱと事例Ⅳでした。事例Ⅳはさすがに計算は問われませんが、投資判断の考え方などを問われました。
Q:どうしても分からないことを聞かれてしまったら?
A:何かしゃべりましょう。
最悪なのは、1分以上無言になることです。とりあえずは問われた内容を復唱して時間を稼ぎ、それでもどうしてもダメなら、1次知識的な一般論を述べてあたかも立派なことを語っているかのように演じるのが良いでしょう。それさえも何も出て来なければ最終手段で、「すみません、今回はその内容については調べきれておりませんでしたので、次回までに全て準備するように致します。」というお詫びで逃げるしかないでしょうね。「次回っていつだよ」という突っ込みもありますが、まあ、実際の診断の場面でもありそうな話ですので、次の質問に移ってもらいましょう。黙っていて落ちたという都市伝説は聞きますが、「分かりませんすみません」で落ちたという話はまだ聞いたことがありません。
5.おわりに
いかがでしたでしょうか。
みな緊張した面持ちではありましたが、基本的に落とす試験ではありませんので自信を持って回答すればまず問題ないと思います。風邪やインフルなどに気を付けて、元気な体で試験会場に到着できるよう、そこだけは注意してくださいね。
そして、筆記では涙を飲んでしまったけれどここまで読んでくださった読者の方、来年の今頃、もし覚えていたら是非この記事をもう一度お読みになってください!
明日は、ノブからのメッセージをお届けします。お楽しみに!
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
以上、おーじでした!!
気に入ってもらえたら、渾身の?過去記事も見てやってください。
===おーじの過去記事===
#自己紹介および1回目記事「企業経営理論は国語の試験だ!」はこちら
#2回目「2次事例Ⅳのケアレスミスをあなどるな!」はこちら
#3回目「2次での文字量を自在にコントロールする!その①」はこちら
#4回目「2次での文字量を自在にコントロールする!その②」はこちら
#5回目「1次試験会場でよく見る不思議な光景」はこちら
#6回目「経営法務をさらりとクリアする弱者の戦略」はこちら
#7回目「1次試験に受かればもう診断士も同然!?」はこちら
#8回目「与件文でパターン化される経営指標選択(事例Ⅳ)」はこちら
#9回目「経営情報システム・しょーもないダジャレ暗記法」はこちら
#10回目「最高の1次試験のために!直前&本番テクニック集」はこちら
#11回目「H30事例Ⅱの予備校解答をぶった切る!」はこちら
#12回目「事例Ⅳ・まず今やっておくべきこと」はこちら
#13回目「人気シリーズ第2弾!H30事例Ⅲの予備校解答をぶった切る!」はこちら
#14回目「人気?シリーズ最終回!H30事例Ⅰの予備校解答をぶった切る!」はこちら
#15回目「2次試験直前!ファイナルペーパーと試験当日の準備」はこちら
#16回目「2次試験後のもやもや1.5か月を心おだやかに過ごすには」はこちら
#17回目「運命の12月6日をシミュレーション!」はこちら
#18回目「合格者を待ち受ける12月ー3月のあれこれ」はこちら
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