独学者向け勉強方法【12回目】 やすたか@タキプロ7期
こんにちは、12回目投稿の隔週火曜日担当 独学者向け『やすたか』です。
1次試験お疲れさまです。続いて2次試験まで約11週間、ゴールは目の前なので気を緩めず最後まで走り抜けてください。自己採点で駄目だと思っている方ももうひと踏ん張りして、この期間だけでも2次の勉強をしてみてください。
今回は2次試験解答作成のテクニックを紹介します。
その前に、私の投稿を「独学者向け」にしているのには理由があります。
・1つは自分が独学だった為、独学者が知りたい事を書けると思ったから。
・2つ目は予備校で学習している方には向かない、ということです。
【予備校と独学の違い】
専門家と言われる人は最低でも10年の修行をしているそうです。
予備校には講師として10年以上の経験があり、生徒を合格させた実績も十分という方がいらっしゃると思います。時間とお金がある受験生はこのような講師としての専門家から学ぶほうが合格率が高まるでしょう。(講師が専門家かどうかの見極めは必要)
私は予備校の解答解説を読んでも理解できなかったことと予備校に通う時間が合わなかった事などがあり独学を選びました。使用した教材も自分が理解しやすいものを選びました。
学習スタイルは人によって違います。学習スタイルとはアプローチの違い(個人ごとの情報処理方法の違い、視覚、聴覚、触覚、経験などの多様性)であり学習スタイルの理論は71通りあるそうです。
どの学習スタイルで学習しても合格レベルに必要な知識とスキルは同じです。中途半端に色々なアプローチを試すと混乱して上達スピードが落ちるでしょう。講師としての専門家から指導を受けている方は、その先生のやり方を信じて合格レベルまで登ってください。
ある研究で、音楽学校でバイオリンが「非常にうまい」学生の練習時間は平均5,000時間、「最高にうまい」学生は平均7,000時間だったそうです。診断士試験合格にはこれほどの時間は必要ありませんが、スキルを身に付けるには良い練習方法と練習時間が必要です。
中小企業診断士の専門家になるには、やはり最低でも10年以上の修行が必要になるでしょう。
私は2次試験合格後1年も経っていない診断士としても講師としても素人レベルです。しかし、独学者の気持ちや悩みは分かるので、悩みを想像しながら適宜ブログでアドバイスを送ります。
【私の勉強方法】
学習方法は独学でしたが内容は思い付きの自己流学習ではなく、仕事を通して学んだ学習理論や経験のなかで効果的だったものを取り入れました。
・マズローやマクレガーのモチベーション理論。
・ブルーナーの認知論。
・ブルームのHOTS。
・フィッツとポスナーの3段階モデル:認知段階‐連合段階‐自動化段階を使ったスキルの習得。
・アトキンソンとシフリンの記憶モデル:感覚記憶‐短期記憶‐長期記憶。
・エビングハウスの忘却曲線。
※この理論を覚えても2次試験では得点できません。1次試験で学習した範囲で参考にしてください。2次試験教材の利用方法を紹介する際、必要に応じて解説を入れていきます。
【教材】
・全知識
・全ノウハウ
・ふぞろいな答案分析1
・ふぞろいな答案分析2
・事例Ⅱ対策として、「スモールビジネス・マーケティング」、「小が大を超えるマーケティングの法則」
・その他、予備校の模範解答集、経済雑誌、経済番組など。
【2次試験問題の解き方】
前置きが長くなりましたが、2次試験問題の解き方の紹介です。勉強方法は、4回目ブログ、11回目ブログでも紹介していますので参考にしてください。
・2次試験の事例問題解き方テクニック
1)段落ごとに線を引いて区切る。(後々SWOT分析や設問間の関連を考えるときに分かりやすくなります。)
2)与件と設問を読みながら、与件の左側にSWOTの頭文字と関係する設問番号を書き込む。(強みが書いてあればS、第1問‐設問1の根拠であれば1-①など。)
3)与件内に書かれている「問題点」、「課題」があれば蛍光ペンを引く。(これは答えが書いてあるのと同じです。必ず解決させましょう。)
4)与件の横に書いたSWOTと設問番号を見ながら、頭の中でSWOT分析と設問間の体系を考える。(設問を体系的に考えることで、事例問題が経営課題の何を解決させようとしているか分かります。私はこれを1行程度のコンセプトにして、設問の解答に一貫性を持たせました。)
5)題意に合った解答を書く。下記参照。
・前提条件(企業文化、歴史、経営資源、経営者の思い)
・原因 → 現状 → 問題 → 課題 → 対策 → 効果
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
因果関係 目標との差 方向性 行動 結果
※「原因‐現状」はSWOT分析で、「問題‐課題‐対策‐効果」は、設問で直接問われることがあります。
下の段は解答する際に考えないといけない事です。
【練習方法】
意識しながら過去問を使って繰り返し練習すれば題意を捉えられるようになります。(SWOT分析や設問の体系化も同じ)
これは事例ごとのロジックや解答を暗記するやり方ではできません。事例問題に共通するスキルの1つだと思って自然にできるようになるまで繰返し練習してください。
練習をするときに必要なことは洞察力です。漠然とやるのは効果的ではありません。具体的な洞察力については次回以降説明します。
【学習計画について】
参考までに1次試験後の私の学習ペースは、8月中に全知識と全ノウハウを読むだけ
で終わり、9月に入ってから過去問を解き始めました。
次回は事例問題を解く際に気を付けることなどを紹介します。
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