【1・2次共通】演習問題と過去問の乖離を意識する②
タキプロ絶対合格 2次多年度生向けセミナー
6月15日(土)13:30~16:30 (懇親会17:00~)
日曜日夜担当の、あっきー@タキプロ4期生です!
(受験歴はこちら)
こんばんは。5月も半ばを過ぎて、そろそろ1次試験を受ける人はかなり焦っている、2次試験のみ受ける人はなんとなくモチベーションが上がらない、なんて時期ですかね。
では、さっそく本題に入ります!
前回のブログは、演習問題を解くとき・復習するとき、本試験だったら「与件文にこのような記述はないな~」、「解答の方向性はこっちだろうな~」など考えると良いでしょう、とお伝えしました
本日はもう少し突っ込んだ内容まで触れてみたいと思います。
いきなりですが、ここで問題です
【問題】次の①~⑤はC社の現状についての記述です。
(設問1)この中でC社の問題点を表しているのはどれでしょうか。
(設問2)この中で本試験問題からの抜粋はどれでしょうか。
(過去問を解いたことがる人は文章の内容から何番が過去問なのかわかってしまうかもしれませんが、初見の文章だとしたらどれを選びますか?)
「これらの時期は人手不足となって残業や休日出勤で対応するため製造コストが高くなっている。」
「製品ごとに異なるものが採用される傾向にあり、特に外注加工品についてはその傾向が強く品種が非常に多くなっている。」
「その結果、現在の自社ブランド製品は使用する木材の品種違い、塗装の色違いを含めて170アイテムと多くなっている。」
「対象顧客や品種によってパターンが異なり、その都度機械設備の設定を変えなければならず、ここ数年、その段取り替え回数が増加している。」
「上旬分の生産計画は営業部との打ち合わせにより前月中旬に仮に作成し、正式な納品計画が届く月末に修正を加え確定の生産計画としている。」
【解答例】
(設問1)
(設問2)
H23事例Ⅲ 第10段落
H21事例Ⅲ 第4段落
H23事例Ⅲ 第8段落
ちなみに、は私が受験生時代に受けた予備校の演習問題からの引用です。(一部表現を変えています。)
製造コストが高い、段取り替え回数が増加、は明らかに望ましくない状態(=現状の問題点)を表していますね。
は直接的な問題点の表現にはなっていないので、そのまま「ふぅ~ん」と読み流してしまいがちです
「品種が多い」や「アイテム数が多い」は、多様化する顧客ニーズに対応できるからGoodだ!とも解釈できますよね。
これが、本試験問題と演習問題との乖離です。
が本試験だったらおそらく次のようになるでしょう。
「これらの時期は人手不足となって残業や休日出勤で対応している。」
→ここから、「労務費がかさんで製造コストが高止まりしている」という問題点を指摘しなければならない。
「対象顧客や品種によってパターンが異なり、その都度機械設備の設定を変更している。」
「対象顧客や品種によってパターンが異なっている。」
→ここから、「段取り替え回数の増加により段取り替えコストも増加し収益性に悪影響を及ぼしている」という問題点を指摘しなければならない。
最後の「それでどうなっている」の部分は、「前後の文脈や全体の流れから単純に読み取れる」ようには書かれていません
おまけですが、もうひとつ「プチひっかけ」がありました
「どれでしょうか?」という設問の問い方に対して、1つしか答えを選ばなかった人はいませんか
「1つ選べ」や「最も○○なものは?」という聞き方をしていないので、解答は1つとは限りません!
まあ、1次試験で1個の解答欄に2つマークすることはあり得ないのですが、「どれでしょうか?」と聞かれたときに「解答は1つなのか?複数なのか?」と、思い込みを排除して柔軟に考えることは2次試験では大いに役立ちます。
ぜひ予備校の演習問題を解くときは、常に過去問との乖離を意識しながら解くようにしてみてください
「過去問ならどのように書いてあるか」を考えることはとてもよい勉強になります。
そのためには過去問分析は必須ですよ
今週はここまで
タキプロ勉強会のお知らせ
【今後の予定(東京)】
・5/23(木) 19時~22時 八丁堀区民館 題材:H22事例3&1次対策
*2次試験対策では、すべての設問を議論の対象とすることは時間の都合上できません。なるべく受験生の希望を反映するため、参加申し込み時にディスカッションをしたい問題をご記載いただければと思います。
また、題材の事例について事前に解答を作成し、5部程度コピーをお持ちください。
*1次試験対策を希望される方は、参加申し込み時に対策をしたい科目と、どのようなことをしたいかを簡単にご記載ください。
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