〔3人子持ちの合格道〕筆記用具で解答スピードを上げる byやまけん

おはようございます! 家庭円満と試験勉強の両立を全力で応援するやまけんです。

〔過去記事〕
自己紹介と家族協力の大切さについて → こちら
子持ち勉強法①「耳で受かんだよ」+経営情報システムは暗記ではない。 → こちら
子持ち勉強法②「一次直前、一カ月追い込み」+オプション取引グラフ即時判定法 → こちら
経営法務 会社の機関はイメージとともに覚える → こちら
1次試験当日 受かるためにやるべき8つのこと → こちら ※タキメン一同協力の特別投稿

最大の山場、二次筆記試験に向けて勉強を進められていることと思います。今回は、事例別ノウハウから少し離れ、筆記用具選びについて書こうと思います。

合格の転機となった筆記用具選び

まず、申し上げます。
筆記用具選びは侮れません。
私の合格の転機はペンの種類と使い方を変えたことでした。

二次試験は、設問を見て半ば反射的に解答の骨子を思い浮かべ、ほぼ推敲なく文章を書き始めなければ、間に合いません。そのためには序盤の15分~20分程度で素早く与件文の重要情報を識別し、各設問解答で使えるようにそれらを「視認性の高い状態で」抽出しておく必要があります。

この、「視認性高い状態で」どうやって抽出するのか? というのが私の受験生時代の大きな課題でした。

二次試験で、私が抽出していた情報は主に以下の2つです。

1 事例企業のSWOT
2 設問との対応関係(どの設問でどの情報を使うか)

当初、私はシャーペン一本で全て解答しており、下線・囲い・欄外メモを駆使して何とか情報を抽出していました。しかし、設問から問題文に戻って情報を引用する際、視認性の悪さから、いちいち目視で検索する手間が発生。ものの数分なのですが、時間との闘いである二次試験で、この時間ロスは致命傷になりえます。結果、1年目の二次試験は敗退。2年目に向けて、改善の必要に迫られていました。

そして、1カ月半程度かけて、あれやこれやと方法を試していきました。その軌跡がこちらです。

(1)マーカー9色

最初に思い浮かんだのが、すべてを色で分けるという方法です。安直。

・SWOT:マーカー4色
・設問との対応:マーカー4~5色

実際やってみると、①瞬時に識別できる色を9色そろえられない ②緊張している試験会場で9本のマーカーを使いこなすって非現実的 ③持ち替えの手間半端ない、④もはやカラフルすぎて見惚れる(=かえって視認性悪い)という問題が噴出。あっという間に却下となりました。

(2)線種で区別+4色ボールペン

次に試したのが、以下の方法です。

・SWOT:シャーペンの線種(S:まっすぐ、W:波線、O:点線、T:囲い)
・設問との対応:4色ボールペン

やってみたところ、①波線、点線、囲いを書くのが煩わしすぎる ②修正できない(消しゴムで消してから引き直す暇はない) ③違いが微妙で瞬時に情報を拾いづらい等の問題に直面。
4色ボールペンも、持ち替えの手間がなくて良いと思ったのですが、①色の違いが分かりづらい(緑と青と黒)、②5問編成の時に1色足りない などの問題が発生。あえなく両方とも却下となりました。

(3)シャーペンで文節の左上にアルファベットを記載+5色マーカー

さらに次に試したのは以下。

・SWOT:シャーペンで該当文節の左上に対応するアルファベットを記載
・設問との対応:5色マーカー

文節の左上にアルファベットを表示するのは、修正も容易でいい感じでしたが、マーカーとのコントラストの関係で目に入ってこない(=視認しづらい)のが難点。

5色マーカーは一般的に市販されている色数でもあり、いい感じでした。持ち替えの手間が少し気になりますが、5問編成にも耐えられるので、きっちり識別できる。この時点で、ようやく、「問題との対応は5色マーカーを使う」ことを決めました。ちなみに、問1から順に、→橙→緑→ピンク→青の順で対応させました。

(4)最終案

色々と検討した結果、最終的に私は以下の方法を用いました。

・SWOT:サインペン(赤、青)で該当文節の左上に対応するアルファベットを記載
・設問との対応:5色マーカー

は「ストロング」で「攻める」イメージのサインペン。
は「弱み」で「守る」イメージのサインペン。
5色のマーカーが入り乱れるなかでも、サインペンの太字はしっかりと目に入りました。

そして迎えた当日、合格したR1年度に持ち帰ってきた試験問題が、以下です。一番緊張している事例Ⅰ。

 

手振れや字の乱れが生々しくてすいません。

この線種、ペン種の役割分担を明確化できたとき、解答プロセスが整頓されてスピードアップし、安定的に全問完答できるようになりました。問1は黄色を見る、SWOTは赤・青を見るという具合で、瞬時に欲しい情報に行き着けるようになったからです。

上記はやまけんの例であって、合う方法は人それぞれです。シャーペンのみで受かった方ももちろんいらっしゃいます。大事なのは、早い段階で自分の解法スタイルを固定し、直前期の答練に間に合わせられるかどうかです。道具の変更は、場合によっては解答プロセスに影響を与えるため、当日どの筆記用具で勝負するのかは、今から検討しておいた方が良いです。

実際に解いて感触を調べるのは、結構時間がかかります。手遅れとならないよう、今から動き出すことをお勧めします。

おまけ 字が下手でお悩みのかた

やまけんは字が下手です。1日がかりで大量の文字を手書きする二次試験は、解答そのものはもちろん、「見栄えの良い答案」を作るのに結構苦労しました。採点者も人間です。全く同じ内容で、字がきれいな答案と汚い答案があったら、前者を採るに決まっています。

私の場合、この点も、文房具(シャーペンと消しゴム)を変えることである程度カバーしました。

・オレンズ〈 芯径0.2 〉 https://www.pentel.co.jp/products/automaticpencils/orenz02_2/
超細の0.2mmシャー芯は狭いマスに細かい文字を書いても見栄えが良く、生来の筆跡の悪さをカバーしてくれました。

・MONOスマート https://www.tombow.com/products/mono_smart/
おなじみのMONO消しゴムが細く固くコンパクトになって、小さいマス目の1文字を綺麗に消すのに重宝しました。

通常のシャーペンでは字がつぶれがちな方や、周囲のマス目の文字も消えてしまうのが面倒だと思っている方には、お勧めです。今も仕事で愛用しています。「マイスタイル」確立に向けて、いろいろと試してみて下さい。

次回はタキプロ関西から『よしのり』さんの登場です。お楽しみに!

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