「ポーターの基本戦略」って何??人に説明できる力を!
こんばんは!
“金曜夜”担当のかず@タキプロ4期生です。
今回も「基礎力をつける」をテーマに情報発信します!
前回のブログでは、「役に立つ診断士」で話を締めくくりました。
それと関係する話で、最近、診断士の先輩からこんな話を聞きました。
「診断士の評判が一部で落ちている。
独立し立ての診断士が、仕事が欲しいあまり、
得意分野でない仕事に手を出すからだ。
ポーターの基本戦略を勉強しているはずなのに、
取るべき戦略を誤ってしまっている。」
これを聞いて、私は「なるほど」と思いました。
もし上記の話の意味がスッと入ってこないようであれば、
残念ながら、「ポーターの基本戦略」の勉強が
もう一度必要かもしれません
ところで、みなさんは「ポーターの基本戦略」を
しっかり説明することができますか?
他の用語でもそうですが、「知ってるレベル」では
診断士試験は合格できません。
「人に説明できるレベル」まで各用語の理解を深めることが、
合格へのポイントです。
仮に「知ってるレベル」で合格できたとしても、
「人に説明できるレベル」でなければ、
中小企業経営者に経営の助言ができないことは明白ですよね。
話は戻りますが、
「ポーターの基本戦略」とは、下記のことを言いましたよね
上図のように、
企業の取る戦略を4つ(大まかには3つ)に分けたものでした。
では、中小企業の定石となる戦略は、どれだったか覚えてますか?
…そう!「④差別化集中戦略」でしたよね!
では、なぜ「④差別化集中戦略」が定石なのか、説明できますか?
これは、消去法で説明できます。
まず、中小企業はターゲットを広く取ることができません
なぜなら、中小企業は経営資源(ヒトやカネなど)が
少ないからです。
例えば、訪問営業型のビジネスモデルを考えた場合、
関東全域の顧客を相手にしようと思っても、
数人の営業マンしかいなかったら、
全ての地域をくまなく回ろうと思ってもムリですよね
よって、上図の「①コストリーダーシップ戦略」と「②差別化戦略」は
中小企業は取るべきではないことが分かります。
つまり、前述の独立し立ての診断士(彼ら自身も中小企業です)は、
ターゲットの絞り込みをすべきだったんですね。
次に、低コストの戦略は、中小企業は取るべきではありません。
なぜなら、低コスト競争では大企業が圧倒的に有利だからです
大企業は、「規模の経済」や「経験曲線効果」、「SPA」
による利益の享受を受けやすくなっています。
このようなメリットがある大企業に対し、
低コストの戦略で勝負をすることは無謀だと分かりますよね。
よって、「①コストリーダーシップ戦略」と「③コスト集中戦略」も
選択から消えることが分かります。
すると、残った戦略は「④差別化集中戦略」のみになります。
これが、中小企業の定石となる戦略は、
「④差別化集中戦略」であることの理由です。
今日はいかがでしたでしょうか?
「ポーターの基本戦略」は非常に重要なフレームワークなので、
ぜひ、もう一度見直しをしてみて下さい
ぜひ、人に説明できるようにして下さいね
次回は、これまた重要なフレームワークである、
「アンゾフの成長ベクトル」を扱う予定です!
お楽しみに!
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