運営管理をスーパーで楽しく復習しよう! byぶぃの
こんにちは!タキプロ11期のぶぃのです。今回の記事は運営管理の店舗分野について書きます。
目次
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わたしの務め先の会社では3月下旬から在宅勤務となっており、食材の買い出しにスーパーへ行くことも多いです。
診断士の勉強をしている皆さんなら、買い物に行く際にもいろいろ勉強した内容を思い出すんじゃないかと思います。気にして見ると気づく部分は実にたくさんあります。こうした、実体験に基づく知識は定着化しやすいので勉強の息抜きに、特に店舗まわりの勉強をしたあとには、実際のお店で体感してみましょう。
今回は、チェーン系スーパーに行くことを想定し、時間軸に沿って買い物に関連する一次知識を紹介してみます。皆さんも是非、普段よく行くスーパーをイメージして考えてみてください。
1.商圏を考えてみましょう
買い物に行く先のお店は、どんな場所に立地していますか?商店街なら、客層はどんなところから来る人達でしょうか?それにより、近隣型、地域型、広域型、超広域型などがありました。商店街の事例は二次試験でも度々取り上げられますし、事例Ⅱのターゲット選定に商圏を考えるのは『鉄板事項』です。チェーン系スーパーなら、同チェーンの他店舗はどこに立地していますか?競合チェーンはどうでしょうか?店舗規模と距離から誘引力を計算するモデルもありました。
さてさて、お目当てのスーパーが見えてきました。お店の正面がファサード、店舗表示看板の部分がパラペットでした。この論点は度々出題されていますね。馴染みがないと混同しがちですが、ファサードはパラペットを含む正面外観ですので、私は「ファサーっとパラペット包みこむ正面全体がファサード」と覚えてました。お店を見かけたら、実際の看板を見ながら思い出してみましょう。
お店の開放度、透視度はどうでしょう?こちらも混乱しがちな論点です。壁面ガラスの割合が多くて透視度が高いと、入りやすい印象を与えます。スーパー、コンビニなどですね。逆に透視度が低いと高級感を与えるものの店舗への敷居を高めてしまうのでした。割烹料理店やバー、宝石店などがこうした店構えです。商店街を歩いて店構えを見るだけでも復習できることがたくさんあります。
【一次知識】商店街の類型、チェーン形態、ドミナント出店、ハフモデル、開放度、透明度、など
2.お店全体を俯瞰してみよう
お目当てのスーパーに到着しました。さっそく中へ入ってみましょう。入り口にはフルーツが甘い匂いを漂わせ、様々なトマトが並び、その奥にはみずみずしいグリーン野菜が並んでいます。買い物カゴを手に取らせ買い上げ点数を増やそうとしています。店舗レイアウトは客導線を考慮して、長く歩かせるように工夫されています。陳列スタイルや什器、照明はどうでしょうか?入り口正面では、変化陳列によってイベント感の演出や、新しさのある店舗づくりをしているかもしれません。ジャンブル陳列、カットケース陳列などは安売り感を与えるのによく目にしますね。金額はどうでしょうか?端数価格により安売り感を出していますか?
同じスーパー内でも青果売り場と精肉売り場、鮮魚売場では陳列スタイル、什器、照明が変わっていると思います。その違いは何から来るのでしょうか?与えるイメージや補充のしやすさ、人件費をかける値入率も違うかもしれませんね。ゴンドラに並んでいるパッケージ商品でも陳列の場所やディスプレイ方法などテキストで学習したことが実践されていることに気づくと思います。
【一次知識】ISM、売場レイアウト、陳列手法、マグネット、什器、照明、色彩、識別性、スペース効率、など
3.売場担当者の気持ちになってみよう
さて、いよいよ購入する商品を選んでカゴにいれます。醤油が切れていたので醤油を買いましょうか。
調味料売場の商品構成の深さ、広さはどうですか?垂直陳列ですか?水平陳列ですか?商品構成はスーパーの場合には広くて浅い商品構成で調味料を揃えているでしょうか。狭くて浅いのがコンビニ、狭くて深いのが専門店、といった知識につながったでしょうか?
醤油が陳列してある棚のゴールデンゾーンの商品はどんな商品でしょうか?手を伸ばしやすいところにある商品の価格帯は?またフェイス数も違うかもしれません。店舗が注力している商品のISPはどんなものが展開されているでしょうか?POPで訴求している内容はどういったプロモーションでしょうか?関連するワードが次々に連鎖的に浮かんでくると、二次の事例Ⅱで困ったときに助けてくれます。
【一次知識】商品構成、棚割り、フェイシング、プライスゾーン、プライスライン、ABC分析、価格主導型ISP、非価格主導型ISP、チラシ、特売、EDLP、Hi&Lo政策、VMD、デモンストレーション販売、ノベルティ、FSP、クーポン、など
4.店舗システムのイメージしてみよう
調味料売場から主通路に戻るとエンド陳列でカレーを目玉にしたコーナーがありました。場所はもちろん、精肉売場の近くです。カレー粉と一緒にドレッシング、コーン缶やシーチキン缶も並んでいます。
これらの関連商品をみつけだすのに、POSシステムが使われているのでした。バスケット分析というやつでリフト値を算出すると一緒に買われやすい商品を分析できるのでしたね。また、現在実施しているエンド陳列によるプロモーション効果を測るにはPI値による期間比較で分析できそうです。
お惣菜コーナーではいくつかの商品が値下げされて売られています。値下げの処理はどうなっていますか?バーコードも一緒に張り替えられているでしょうか?こちらもよく出る論点です。NonPLU、インストアマーキング、チェックデジットなど、バーコード関連の知識も確認しておきましょう。
最後にレジを通ります。POSレジ導入のメリットは何だったでしょうか?会員カードを導入するとID-POS分析を使ったFSPが可能になります。基本的な顧客分析はデシル分析やRFM分析というものがありました。
QR決済も昨年の一次試験で出題されていました。小売のレジシステムはここ最近様々なタイプのものが登場していますので、セルフレジやセミセルフレジなど様々なスタイルや決済方法を体感しておくことは試験対策上有効だと思います。
視点を少し変えて商品の製造過程を考えると、カレー粉やシーチキン缶のJANコードは、ソースマーキングとしてメーカーの工場で印刷されています。JANコードの桁数パタンや区分や意味は覚えているでしょうか?これらの商品がスーパーに納品されて商品マスタを参照して、売上管理の他に、JANコードを用いて発注業務、棚卸し管理などに使われています。
【一次知識】POSシステム、EDI、PLU、NonPLU、ソースマーキング、インストアマーキング、PI値、バスケット分析、リフト値、RFM分析、CRM、FSP、GTIN、JANコード、ITFコード、電子マネー、二次元コード、など
5.別のお店でも積極的に観察しよう
いかがだったでしょうか。今回はスーパーを例に考えてみましたが、アパレルショップや家電量販店などでも観察することでスーパーとは違った出題分野を体感することができます。RFIDによる商品管理や、受け取るキャンペーン情報など、店舗側のどのシステムを使って実現しているのかを考えてみると、運営管理で学習している内容が身近な生活に密接していると感じてくるはずです。
このブログは全国のタキメン(タキプロメンバー)が毎日更新しています。明日は風太さんが登場します。お楽しみに。
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