今からでも何とかなる経済学 by Moka
読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ14期のMokaと申します。
理系出身の私が、経済学、経済政策についてどう取り組み、合格点を勝ち取ることができたかについてお伝えすることで、少しでも皆様のご参考になればと思います。
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■はじめに
記事を書くのは初めてとなりますので、簡単に自己紹介させて頂きます。
年齢: 40代後半
職業: 技術系
受験歴: 1次3回 2次4回
勉強時間:1次400h 2次1000h
勉強方法:1次 診断士ゼミナール、2次 1年目MMC(通信)+以降は独学
得意科目:1次 運営管理、2次 事例3
航空機部品を作るメーカーに勤務し、主に設計、生産技術、開発などの技術業務をやってきました。この資格を目指した動機は以下でした。
⦁ 製品開発や新規事業の立ち上げ等に役立てたい。
⦁ 経営という汎用性のあるスキルを身につけたい。
■マクロ経済が苦手だった
工学部出身で技術系の仕事しかしたことがない私にとっては、1次試験7科目全てとても新鮮でした。特に経済学、経済政策は勉強していて楽しいと感じる科目でした。
経済学、経済政策は、関数やグラフが多く使われており、苦手な方もいらっしゃると思いますが、私は、マクロ経済がすごく苦手でした。
ミクロ経済に比べて、説明が複雑で難しく感じたからです。国レベルの論点で、あまり親近感が沸かなかったと言うのもあったかもしれません。
例えば、マンデルフレミングモデル(IS-LM-BP分析)というのが有ります。財政政策や金融政策で、利子率、資本、為替がどう変化し、最終的に国民所得やGDPにどう影響するかを表します。
説明では以下のように書かれています。
変動相場制では、
財政拡大政策で、IS曲線が右にシフトし利子率が上昇→国内に資金が流入→国際収支が黒字→円高→輸出が減少→IS曲線が左にシフトし元に戻る→国民所得(GDP)に効果無し
金融緩和政策で、LM曲線が右にシフトし利子率が低下→資金が海外へ流出→円安→輸出が増加→IS曲線が右にシフト→国民所得(GDP)が増加
さらに、固定相場制の場合もあります(ここでは説明は省略)。説明が私にとってはやや複雑に感じるものでした。少なくとも、本番で瞬時に思い出せる自信はありませんでした。
もう1つ例を挙げます。
IS-LM分析の特殊なケースで、①流動性のわな(LMが水平)、②投資の利子弾力性がゼロ(ISが垂直)と言うのがあります。
説明では以下のように書かれています。
①利子率が低下→投機的な貨幣需要が無限大→LM曲線を右にシフトさせても利子率は変化しない→利子率が変化しないので投資も増えない→金融緩和政策は無効
②投資の利子弾力性がゼロ→金融緩和でLM曲線を右にシフト→利子率が上がっても投資は変化せず→金融緩和政策は無効
こちらも、私にはモヤっとした内容で、今でも詳しく説明するのは到底無理です。こちらについても、本番で思い出せる自信は全くありませんでした。
上記の例のように、私にとってマクロ経済は説明が複雑で難しく、理解するのに悩みました。次に私がやった対策について述べたいと思います。
■ミクロ経済で得点を稼ぐ
傾向として、ミクロ経済とマクロ経済が約半分づつ出題されており、60点取れればよい試験なので、得点の取りやすいミクロ経済を中心に試験前は論点の復習を行いました。
ミクロ経済もグラフや関数などが出ますが、日常接していることに置き換えることで、イメージはし易いと思います。
例として、費用関数は下記のようにイメージしました。
他にも、効用関数だったら、ビールとおつまみに置き換えるなど、ミクロ経済は日常生活や仕事にこじつけることでイメージが容易になると思います。
■「マクロ経済は結論だけ覚えておけば」何とかなる①
マクロ経済の説明文の理解が困難だった私は、結論だけ覚えて本番を何とか乗り切りました。
例として、令和3年の試験問題を取り上げます。
令和3年の第10問は、上記でも説明したマンデル=フレミングモデルの問題でした。
私は、変動相場制では、財政政策は無効、金融政策は有効。固定相場制はその逆、とだけ暗記しました。
それだけで、以下のように考えて解きました。
選択肢c,dは、覚えたこと(変動相場制、財政政策は無効、金融政策は有効、固定相場制その逆)をそのまま使えば、c→〇、d→×とすぐ分かります。
選択肢a.bについて、自国通貨高はつまり円高のことで、内需より輸出で儲かっている日本が円高で受けるメリットは少なそう、と考えればa→×と推測でき、正解のb.cにたどり着けるのではと考えられます。
このように、マクロ経済は論点が複雑で理解できていなくても、結論だけ覚えれば何とかなることが、割りとあると思います。
■「マクロ経済は結論だけ覚えておけば」何とかなる②
例として、もう1問、同じく令和3年から第6問を取り挙げます。
補足ですが、経済学、経済政策の平均合格率は約20%で、令和3年度もそれに近かったため、ここでは令和3年度の問題を例として取り上げました。
こちらは、上記でも説明したIS-LM分析についての問題です。
私は、IS-LM分析の特殊なケースでは、①LMが水平は、流動性の罠と言って、金融政策は無効、②ISが垂直は、投資の利子弾力性がゼロで金融政策は無効、とだけ暗記しました。
垂直なのはISではなくLMの方で、①ISが垂直なケースと混同させるひっかけのようです。よって、ウは、誤りとすぐ分かります。
LMが貨幣に関連するもので、ISが垂直で投資の利子弾力性がゼロだとすれば、LMが垂直と言うことは、多分○○の弾力性がゼロ、と推測できれば、アが正解、と予測できるのではと思います。
少々こじつけて解きましたが、この問題も、結論を暗記しておくだけで解くことができます。
このように、なぜそうなるのかなどの理解が乏しくても、結論を覚えておくだけで、割りと解ける問題があるのではないかと思います。
■おわりに
いかがでしょうか?
あまり参考にならなかったかもしれませんが、来月に1次試験を迎えるこの時期に、無理して理解し難い論点を深追いせずに、得意な分野で点を稼ぎ、苦手な論点は結論だけを暗記して、本番を何とか乗り切るための方法を少しでもお伝えすることができればと思い、書かせて頂きました。
特に、7科目全てを仕上げる必要がある方にとっては、試験の直前期に1科目に費やせる時間はそれ程多くはないと思います。私はこの時期は、暗記系の中小企業政策や経営法務、情報システムを中心に勉強していました。暗記が苦手な方は、語路合わせや、ファイナルペーパーの活用もお勧めです。
タキプロ 経済学、経済政策 語呂合わせ動画→https://www.youtube.com/watch?v=PC_fYOGuOgc
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以上になりますが、皆様の合格を心よりお祈りさせて頂きます。
次回はかもすたさんの登場です。
お楽しみに!
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