1次試験の教材はどうする?【by Terukin】
皆さん、こんばんは。Terukin@タキプロ6期生です。
3月も中旬になりました。暖かいと思ったら真冬のような寒さ、花粉も気になる季節ですね。学習のほうも少し中だるみになりがちな時期ですが、全く勉強をしないという日は作らないようにしっかりと土台となる部分を築いていきましょう。
前回は、「1次試験の戦略を立てる」という話をしました。試験を攻略するにあたっては、
■「到達目標」:合格のためのゴールをどこにおくか
■「ツール」:使用する教材や参考書はなにか
■「活用」:到達目標に向けたアプローチ&ツールの活用
この3つを考える必要がありますよね。1次試験の「1.到達目標」については、前回、触れましたので、今回は「2.ツール」について、お話したいと思います。
1次試験の勉強で一番大事にするツールは何でしょうか。
それは、何といっても「過去問」ですよね。「5年分」はやっておきたいですね。
過去問をやらなくて良い科目はないと思います。理由は、3つあります。
1.同じ論点が出題される
2.過去問でなければ味わえない出題レベルがある
3.どこが重要なポイントかわかる
「1.」は言うまでもないですよね。診断士として、知っておかなければならない重要なところは変わらないのですから、形は少し変わるものの、当然に同じ論点が問われます。
「2.」は、特に「企業経営理論」があてはまります。企業経営理論の選択肢は、長くて非常に難解です。受験校もがんばっていますが、これと同じテイストで、同レベルの模擬問題をつくるのは、相当に難しい(ほぼ不可能?)と思われます。ですから、「過去問でなければ味わえないレベル」が存在します。「経営法務」もその傾向があります。
「3.」は、メリハリのある勉強をするためにもとても重要です。皆さんは、テキストを読んで知識をきちんと頭に入れてから、問題を解こうとして失敗したことはありませんか?
私はあります!「一生懸命テキストを読み込んでラインマーカーを引いてみたが、問題を解いたら思ったほど正解できない」、「時間ばかりかかって眠くなる」、などです。
過去問を解くと、これらが解消されます。過去問で出題されたところをテキストで読むと、「あっ、テキストのこの部分はこういう風に問われるのか」「このレベルまで読み込まないといけないんだ」「ここの部分は、何度も出題されるな」などがわかります。そして、興味をもってテキストを読みますから「眠くならない」というのがいいところです。
とはいっても、過去問が結構難しい場合があります。例えば、経済や財務です。これは、ある程度、基礎問題を解いてからでないと太刀打ちできない場合があります。その場合は、TACの「スピード問題集」などが役に立ちます。論点別に重要な個所を問題にしていますから、少し時間はかかっても、一通り、答えを見ながらでも解いてみるとよい結果につながります。急に過去問の解答が見えてくるようになります。
その他、気になるのは、「中小企業経営・政策」ですね。こちらは、前年の中小企業白書からの出題や法律の変更、その年に問われやすい中小企業施策、がありますから、ある程度予測も必要です。模擬試験や受験校の問題集が役に立つでしょう。TBCの中小企業経営・政策の「特訓問題集」はおすすめです。とはいっても、「中小企業経営・政策」は、過去問も以外に重要です。中小企業施策は、何度も同じ論点で出題されていますし、白書部分の出題も、なんといったらよいでしょうか・・・雰囲気が伝わります。白書の部分は、あまり時間をかけるのは得策ではないですが、ざっと読み込んでおくのは結構役に立ちます。
ということで、まとめます。
「過去問は最高の教材」
「基礎力のない科目は基本問題集で補完」
「中小政策は模擬試験や受験校の問題集で予測」
ですね。
それではまた。
Terukinのプロフィール: いわゆる「多年度受験」で2014年度「中小企業診断士」に合格。2次試験は5回目にようやく合格。1次試験の受験回数も数知れず。「合格するまで受験する」ことを信条に、モチベーションを維持し続けた。多年度受験で苦労している受験生にどのようにして合格に至ることができたのか。自身の経験から参考になることを伝えたいと考えている。 |