【1次試験過去問】「良い難問」は避けずにトライすべきである、という話(前編)

おはようございます、サイトヲ@タキプロです。
GWもとうとう最終日ですね。
それぞれGW期間中の学習計画を立てられていたと思いますが、計画を達成して気分よくラストスパートに臨めるよう、あと1日頑張ってくださいね!

本日は、1次試験の過去問のうち、正答率の低い「難問」の対処の方法について記したいと思います。

過去問学習のコツとして「正答率の高い=難易度の低い問題を確実に正解できるようにする」ということがよく言われます。

TAC出版の『第1次試験過去問題集』に掲載されている、受験者のデータリサーチに基づくA~Eの正答率ランクを例にとると、

A・Bランク」の問題(正答率60%以上
  →必ず全問正解できるようにする
Cランク」の問題(正答率40~60%
  →できる限り正解できるようにする
D・Eランク」の問題(正答率40%未満
  →「難問」なので深入りはしない
上記のをもってトータルで60点を超えればOK

…といった具合に学習目標を定めるのがオーソドックスな考え方かと思います。

でも、「正答率の低い問題」、いわゆる「難問」は全て避けて通るべきなのか?と問われたら?
サイトヲの答えは“NO”です。
特に、科目合格をされている受験経験者の方は、良い難問」は避けずに積極的に点を取りに行くつもりで勉強する、という心構えを持って臨んだ方がよいかと思います。

では、「良い難問」とは何か?
それは、一言でいえば「正答率は低くても、『合格レベルの受験者』は確実に正解している問題」です。

出題者側から見た理想の試験問題、いわゆる「良問」は、「実力のある受験者には解けるが、実力のない受験者には解けない」問題ということになります。
一般的には、そうした「良問」は、正答率50~60%程度の問題であることがほとんどです。ですが、実際には、正答率が40%を切るような難問」の中にも、「合格点を取れた受験者」と「合格点を取れなかった受験者」との間で正答率に大きく差がつく、弁別性の高い問題が存在することがあります。
仮に受験者5000人、科目合格者1000人(合格率20%)の科目があったとすると、
科目合格者の80%が正解し、不合格者の20%しか正解できない問題は、
全体の正答率は、1000×0.8+4000×0.2÷5000=0.32=32%、TACの過去問集でいえば「Dランク」の問題ということになります。
(実は私は仕事で某国家試験の模擬試験のプロデュースをしており、模試の結果分析も行うのですが、上記のような「良い難問」を結構多く見かけます。)

いかがでしょうか?こうしてみると、「難問」であっても合格のためには避けられない問題もある、ということがご理解いただけるのではないかと思います。
もっとも、1年目の受験者の方は、無理して難問にトライしようとする必要性はそれほど高くないと考えます。
7科目を満遍なく勉強するだけでも大変ですし、また1次試験の合否は「7科目の合計点」の勝負ですので、40点未満の科目さえ出さなければ、A~Cランクの問題を確実に解けさえすれば、科目ごとの難易の差はあっても、7科目のトータルで十分合格点に達する可能性はあると考えられるからです。

ただ、科目合格者で、受験科目が少ない方の場合はそうはいかない場合もあります。受験科目が少なければ、自分の受験科目の難易度の差は、トータルの得点に大きく影響してしまいます。もし、運悪く自分が受ける科目が難易度の高い年に当たってしまったら、易問を正解するだけでは合格点に届かず、否応なく「難問」でも正解を狙わざるを得なくなってしまいます
ですので、受験経験者の方は、難問でも「良い難問」なら確実に得点できるように積極的に学習するようにした方がいいかと思います。

では、「良い難問」とは具体的にどういう問題なのでしょうか?
また、どのように勉強したらいいのでしょうか?
これについては、次週詳しく述べたいと思います。


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5/24(木)19時~ @新橋生涯学習センター 
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