1次試験 選択肢を攻略する【by Terukin】
皆さん、こんばんは。Terukin@タキプロ6期生です。
ゴールデンウィークも終わり、1次試験まで残り3ヵ月を切ってきました。受験申込の受け付けも5月7日(木)から始まっています。締め切りは、6月2日(火)です。2次試験の申し込みは、あまり早く手続するとまわりの受験生が強者になる可能性があり、そうした方の答案の近くで採点時に比較されると「不利なのではないか?」だから、「ゆっくり申し込んだほうが良いのではないか?」といった心配をすることもありました。1次試験は、少なくともそうした心配はありませんので、忘れないうちに早く申し込みましょう。
さて、これまでは、1次試験の学習方法を中心にお伝えしてきましたが、今回は、勉強をしなくても得点につながる方法で、私がよく使っていたものを紹介したいと思います。
1次試験はご存じの通り、解答の「選択肢」が与えられます。この「選択肢の分析ノウハウ」をもっていると、解答に自信がない問題を解く場合でも「ある程度の絞り込み」をすることができます。
まず、選択肢間で、「逆のことを言っているのではないか?」と思えることがあります。そのような場合は、「どちらかが正解」である可能性があります。両方とも間違っている場合もありますが、他の選択肢で「これは」というものがない場合は、この逆のことを言っている選択肢のどちらかを選ぶと1/2の正解率を得られます。
今度は、選択肢間で、「同じことを言っているのではないか?」ということがあります。そのような場合は、「両方とも内容があっているか、両方とも間違っている」可能性があります。なので、間違っているものはどれか?という設問であれば、この選択肢は選ばないということになります。これも、正解率をあげられます。
似たようなものに、「仲間外れの選択肢を探す」という方法があります。例えば、企業経営理論の設問の選択肢の中で、「1つだけトップダウン的な内容、他の4つはボトムアップ的な内容」というのがあった場合に、仲間外れのものが正解である可能性があります。
次に、「選択肢の文章の中で因果が矛盾」している文章に出会うことがあります。「Aは、Bである」の文章を読んだ時に「本当?」と思うものは、内容が間違っている可能性があります。知識がなくても、因果がおかしい文章は、間違いであると判断できます。
続いて、少々知識は必要ですが、「用語置換え」をしている選択肢があります。例えば、「規模の経済」という用語が選択肢内にあり、これを「範囲の経済」に置き換えたほうが文章の内容があうような場合、この選択肢は間違っていると判断することができます。これは、出題者が正しい文章を作ってから用語を置き換えることで、間違った内容にしていると考えられます。
また、「高い」「低い」とか「無効である」「有効である」など、対比となる言葉がある場合に、「逆に置き換えている」可能性があります。これも出題者が正しい文章を作ってから用語を置き換えることで、間違った内容にしている例です。
最後に、「断定的な表現や極端な表現」があった場合、それは間違いである可能性があります。例えば、「すべて~である」とか「唯一の方法である」とか「必ず~である」といったものです。これは、多くの物事は、100%そうだと言い切れるものは少ないと考えると、その選択肢は間違いと考えられます。
まとめると、以下のようになります。
1.選択肢間の矛盾
2.同等内容を説明する選択肢
3.仲間外れの選択肢
4.選択肢文中の因果の矛盾
5.用語置換え
6.形容や結論の言い換え
7.断定的な表現・極端な表現
1次試験は、「努力した科目だけが得点が伸びる」が持論ではありますが、こうした現場対応力も大事ですので、参考にしてください。
それではまた。
Terukinのプロフィール: いわゆる「多年度受験」で2014年度「中小企業診断士」に合格。2次試験は5回目にようやく合格。1次試験の受験回数も数知れず。「合格するまで受験する」ことを信条に、モチベーションを維持し続けた。多年度受験で苦労している受験生にどのようにして合格に至ることができたのか。自身の経験から参考になることを伝えたいと考えている。 |
====================
タキプロ勉強会のお知らせ
タキプロでは各地域で勉強会を開催しています。
地域をクリックするとジャンプします。
====================