失敗から学ぶ大人の勉強法⑥折れそうな心の治し方
こんばんは。ちひろ@タキプロ6期生です。
今回の記事は心臓の弱い方、あるいはネガティブな思考を一切否定する方は避けてください。
と前置きをしたのは、他でもない、今回はちょっと縁起の悪い話だからです。
端的に言えば、落ちた時の身の振り方の話です。
なぜこの、追い込みの時期にそんな話を持ち出すんだよ!
ただでさえ不安で仕方ない時なんだ!ふざけるな!というご指摘は
もっともかと思います。
ですが、今の時期にきちんと決めておくことが、これからもっと集中して勉強していかなければいけない時期に大きな助けとなるので、今のうちにお話しておきたいと思ったのです。
にんげんだもの
願書も提出が済み、試験まで残りが2か月余りとなり、そろそろ試験が現実味を帯びてくる時期になってきます。
勉強時間を捻出できるように、仕事や家庭の行事を調整したり、模擬試験の申し込みをしたり、生活のサイクルが8月の試験に向けて変わり始めます。
経験者の方にとっては慣れたことですが、初めての受験の方にとっては
一つ一つが「自分はすごいことに挑戦するんだ」という気持ちを思い起こさせ、アドレナリンがいつもよりも3割増し位で出てくる作業になります。
あたかも、初めての出産を迎える妊婦のように不安と希望の入り混じった日々が続くこととなります。
勉強を始めたばかりのころは、今年1年で合格し、来年の冬にはスマートな診断士として颯爽とデビューし、すぐさま診断先の中小企業を的確かつエッジの効いた改善提案を行い、業績を盛り立て社長から感謝され、年収が倍増する夢を見ていた人も少なくないはずです。
しかし、この時期になり予備校の演習問題や過去問題集で打ちのめされている現状を見ると、どうしても「本当に合格できるのか?」とという不安がよぎります。かと思うと、たまに首尾よく良い成績を収められる科目にあたると、「合格は間違いない!」と上機嫌になります。
ただでさえ慣れない勉強漬けで嫌になっているところに、近い将来の予測ができない不安が重なりストレスが溜まる、一番いやな時期でもあります。
もっともこの時期はまだ合格するか、不合格の涙を飲むのかがはっきりとわかっている人は少数派です。
明晰な頭脳を持ち演習問題が簡単で仕方がないと考えている人か、あるいは5年目の私の様なもはや1次試験が恒例行事を通り越しルーチンワークのようになっているベテランの人、明らかにやる気がない人、間違って社労士のテキストで勉強していた人であればもう結果は決まったようなものですが、そこそこの頭脳を持ち、地道に勤勉に勉学に励んでいた人であれば、合格と不合格の可能性は、まだ五分五分といったところです。
余計な心配をしないで、さっさと教科書を開け!ということなのですが、そこは人間だもの、モヤモヤしたまま集中するのは難しいものです。ただ、とは言っても残された時間の中、まだたくさんやるべきことはあります。
そして、実際やるべきことは決して初めての受験であっても乗り越えられないほど高い壁ではないのです。しかし、不安が壁をより高く見せてしまい、ますます萎縮してしまう。そんな悪循環に陥ることも珍しいことではありません。
中にはその重圧に耐えきれず、試験料を支払ったにもかかわらず辞めてしまうという方もいたりします。今までの受講料や勉強に費やした時間、勉強を理由に断った飲み会や友達づきあいを考えると非常にもったいないことです。
もしもの時のことを考えておく
そんな時、折れそうな心を何とか戻そうと自己啓発セミナーやセルフコーチングに走る人がいますが、そんな手間をかけなくても、簡単なことが一つあります。
それは落ちたらどうするか?を考えることです。
縁起が悪いかもしれませんが、最悪のケースが起こった時の対処法を事前に考えておくことは、企業の戦略の策定の際に必要不可欠な要素であることは日々お仕事をされている方であれば特段、珍しいことではないと思います。
備えあれば憂いなし、の発想です。それを試験の勉強にもそのまま
当てはめるのです。
もし1次試験で落ちたらどうするか?
もう一度、講座を受けるのか?受けるとしたらどのようなスケジュールで受けるのか?それとも辞めるのか?他の資格を勉強するのか?
選択肢は1つではないと思いますし、結論を出すのはなかなか容易なことではないと思いますが、もしその場合は
「そもそも自分は診断士になって何をしたいのか?」
「その夢は診断士の資格を取得しなければかなえられないのか?」
「自分は診断士の資格を取ることによって何を得たかったのか?」
この3点をまず考えてみていただけると、比較的答えは出やすいのではないかと思います。その結果、どうしても診断士になる必要があれば続ければ良いし、そうでない、もう十分得られるものは得られたと判断するのならば辞めてしまってもよいでしょう。正解は人それぞれです。
出した結論を必ずしも忠実に守る必要はありません。ぶれてしまってもいいのです。
とにかく大切なのは、8月の試験に向けて進む道をしっかりと自分で方向づけることです。ですが、試験が終わった後も人生は続くのです。受かるか落ちるかなんて誰にもわかりません。
けれども、将来のために今できることは一生懸命やっておかなければいけません。そのために、もしもの時の身の振り方をあらかじめ考えておけば、将来のことを考えてモヤモヤして無為な時間を過ごすことを避けることができます。
ラストスパートの前の助走の時期、しっかり力をつけておけばこんなに心強いことはありません。
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