失敗から学ぶ大人の勉強法⑨ 試験2週間前の過去問の使い方
通しで問題を解くのは時間の無駄
こんばんは。ちひろ@タキプロ6期生です。今日は過去問の使い方についてのお話です。
今の時期、多くの受験生の方の生活は8月の試験を中心に回っているような状態ではないでしょうか。
仕事のスケジュール、夏季休暇のスケジュール調整は言わずもがな飲み会の誘いもキャンセル、休日は家族や子供からの声なき不満を背に、予備校や図書館に通い詰める、移動中はテキストが手放せないという人も珍しくないのではないでしょうか。
試験までの追い込みの時期は言い換えれば、もう残された時間は限られているということでもあります。無駄な作業に時間を費やすをすることは、貴重な時間を無駄にすることでもあります。
そのような中、この時期にほとんどの受験生の方が行うのが、過去問の演習です。試験まで間もない中、自分の完成度を確認する手段として真っ先に思いつくからでしょう。また、本番までに一度は解いておかないと不安だからという気持ちもあるでしょう。
この過去問を通しで処理をしてみて、点数をつけ、完成度を測る。60点を超えていれば一安心、そうでなかったら・・・。
結論から言ってしまうとこの時期に過去問を通しで解くという作業ほど
無駄な作業はないと言っても過言ではありません。
何年も1次試験を解いていてテキストは丸暗記してしまった、やることがなくて退屈だという方ならいざ知らず、そうでないのなら、即刻やめた方がいいでしょう。
というのも、
処理をした問題がそのまま今年も出る見込みは薄いからです。しかも処理できたからと言って、配点が高いわけではありません。
そんな問題を残された貴重な時間を使って処理をすることが、どんなことかを紙幅を割いて論じるのはあまりにも野暮なことでしょう。
また、難易度の高い問題に無用に時間を使ってしまうことは、体力やモチベーションを奪うことにつながります。その結果として、確実に得点すべき問題を確実にできるように準備をする時間と体力がなくなってしまたらもったいないことです。
できる問題とできない問題を振り分けるトレーニングを行う
個人的には過去問題集なんか何もせずきれいなまま売り払ってしまっても問題ないと考えているのですが、
(1次試験は過去2回合格していますが、過去問はほとんど使っていません)
さりとて、せっかく買った問題集を本棚にしまいっぱなしにしておくのはもったいないですし、何よりみんなが過去問題集を処理している中で自分だけ何もしないというのも不安の種になってしまうかもしれません。
そのような時に、過去問をどう使うか、ということになりますが、まずは一つ一つの問題を見て、下記の2点をチェックします。
①どの学習領域が問われているのか(複数の場合は複数ピックアップする)
②自分に解けそうな問題どうか
この2つを最初にすべて行い、解ける問題をピックアップします。1年目の方であれば4割程度その問題がピックアップできていれば大丈夫でしょう。
あとは、その問題の解き方の手順を考えて、解答するまでの段取りを決めます。単なる用語の意味を問うているような問題は不要です。
なぜ、このような作業が意味を持つかというと、前述のとおり、診断士の試験には逆立ちをしても解けない問題が必ず出てくるからです。
一方で、必ず解ける問題、一見難しいそうに見えるが、冷静になって
少し時間をかければ難しくない問題が存在します。
前者に見切りをつけて切り捨て、後者に丁寧に取り組むことが、試験本番の緊張する環境の中で実力を十分に発揮するためには非常に有効です。できる問題が続けば緊張もほぐれますし、日ごろの感覚が戻ってくるものだからです。
そんなアホなことをやっていいのかと思われるかもしれませんが、仕事でも事前の準備段取りや下準備がどれほど大切かはサラリーマンの経験がある方なら誰しもご存じかと思います。
それは診断士試験においても同じで、準備段取りをきちんと行わないとせっかく積み上げたものが台無しになってしまうのです。そんな無常な経験をしないためにも、この手の練習はしっかりとやっておいてください。
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