【まいど!関西です。】1次試験で一番大切なこと。
みなさん、こんにちは。
タキプロ関西メンバーのけんです。
とうとう1次試験まで約1か月半となりました。
各予備校では、1次試験の直前模試が開催される時期ですから、1次試験の受験を予定されている皆さんは、本番と同じ環境で問題を解く、いわゆる過去問の縦串にも挑戦されている頃でしょうか。
今日は、「1次試験で一番大切なこと」という表題で書かせていただきました。
みなさん何だと思いますか?
それは、「試験時間内に、全ての問題を確認し確実に得点をする」ということです。
2次試験は、各科目で一つの事例企業を分析し、中小企業診断士として設問に対して的確な解答をするという力が試されます。そのため、与件文の分析と設問の分析が重要であり、諸説はありますが順に解いていっても、さほど大混乱は生じません。
一方、1次試験は、たまに小問に分かれている設問もありますが、ほとんどが独立した問題が多数問われており、それらの問題を60分ないし90分という制限時間内に解くという力を問われています。そこで必要なのは、1つ1つの問題文にじっくりくらいつき分析をするという力ではなく、短時間で各問題を処理していく力です。
そのため、私は、1次試験を解く際には、次の点を注意していました。
1.時間がかかりそうな問題はパスする。
とりあえず、問題を一読します。自分の持っている知識ですぐに回答ができそうな問題であれば、順に解いていっても良いと思います。ただ、深く考えないと解けない問題や、複雑な計算などを要する問題は、問題に大きな印を付けて後回しにしていました。
中小企業診断士試験では、解くために時間をかける必要がある問題も、単に知識を問うてきている問題も、基本的に配点は殆ど変わりません。せっかく時間をかけて解いても、その結果、他の問題を解く時間がなくなり、本来、知識だけで時間をかけずに得点できるはずの問題まで失点してしまうということになれば、一体何をしているのか全くわかりません。
2.完全な知識問題で、悩まない。
試験問題の中には、完全に知識を問うている問題があります。
これは、上記1とは逆で、現場で考えても仕方がない問題です。
問題によっては、「あー、これテキストに書いてあったような」とか、「あー、これなんだっけ」と、頭の中でモヤモヤとさせる問題もあるかと思います。ただ、それを時間をかけて思い出そうとしても、簡単には思い出せず、結局悩んだ末に適当にマークをしてしまう。『短答式試験あるある』だと思います。
これも、他の問題を解いて時間が余った場合に「思い出し作業」に挑戦すれば良いでしょう。完全な知識問題は時間をかけるともったいないです。
3.正直、悪問もある。悩みすぎない。
これは、あまりよろしくはないのですが、試験問題も作問するのが人間である以上、問題の中には、あまり良くない問題もあります。
具体的には、昨年度の経営法務第9問が当てはまると思います。
不正競争防止法に定められた不正競争行為に該当しないものとして最も適切なものを選べという問題です。
中小企業診断協会からは、正答が「ウ」であるとの発表がされていますが、私が実際に解いているときは、どう考えても答えが2つあるのではないか(「イ」と「ウ」の両方が非該当ではないか)と真剣に悩みました。
実は、私は、昨年度に1次試験を受験した際、経営法務は資格による科目免除を選択していたので、受験会場では受験しておらず、事後に解きました。が、現場でこのような問題に出くわすと、自分が知っている知識に関する問題のため、真剣に悩み時間を浪費してしまいそうです。
私、個人としては、昨年の経営法務第9問の正答の発表に、正直納得ができていない部分がありますが、問いが「最も適切なものを選べ」ですから、「イ」より「ウ」が適切なのだろうと考えることにしました。
(ここを掘り下げると、細かい話になりますが、選択肢イの「その商品の機能を確保するために不可欠な形態」は「他人の商品の形態」にはあたりませんから、「他人の商品の形態の模倣をしたものであるが」と書いてある以上、「その商品の機能を確保するために不可欠な形態」を採用した部分以外の要部である「他人の商品の形態」を模倣した場合のことを指すとも解釈でき、その点で肢を切れということなのかもしれません。)
こういう問題は、ある程度の知識を持っていると、むしろ悩んでしまい時間を浪費してしまいます。こういうときも悩むのであれば、他の問題を解き、余った時間を使って熟考することをお勧めします。
試験本番での一番の敵は、プレッシャーと、それによるパニックです。時間管理をしっかりとできるように、すべての問題に目を通し、確実に点数を重ねていく、そのような練習を、これから本番まで続けていただければと思います。がんばっていきましょう!