「暗記3兄弟」の対処法①「ストーリーで覚える経営法務」 & タキプロセミナーのご案内

うめもん@タキプロです。

8月に1次試験を受けられる方は、今まさに「経営法務」「企業情報システム」「中小企業経営・政策」のいわゆる「暗記兄弟」と格闘中のことと思います。当時受験機関の講師から「覚えるのは各科目の試験特まで。終わったら即忘れていい」と言われましたが、うめもんも暗記は苦手で、そんな都合のいい脳ミソは持ち合わせておらず「暗記3兄弟」には苦労しました。
暗記方は、音読法語呂合わせ一夜漬け(?)など、色んな方法がありますね。
そんななか、うめもんに合っていたのは「経営法務」と「中小企業経営・政策」での「ストーリーで覚える」でした。
「経営法務」と「中小企業経営・政策」の出題範囲は会社法や中小企業施策に関する法律です。これら法律や条令は闇雲に制定されているわけではなく、そこには必ず必要性や背景があります。すべてに適用できる訳ではありませんが、法律の制定背景をストーリー的に理解すれば納得性が生まれて、少なくとも「丸暗記」は回避できたりするものもあります。

本日は、そんななかから「株式会社の機関設計」(会社法327条)に関する制定の背景をご紹介します。

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株式会社の機関は、ご存じの通り①大会社資本5億円以上または負債200億円以上)か非大会社か、②株式非公開会社公開会社か、によって分かれてきます。

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このうち、まず大半の中小企業が属する「非大会社で株式非公開会社」の機関設計を押さえます。ここでは「株主総会」と「取締役」の設置が必須でしたね。

これが①で「大会社で株式非公開会社」になると「会計監査人」と「監査役」の設置が必須になってきます。これは大会社化(負債の拡大)に伴って借入先が増えることから、会計管理機能を強化し借入先を中心としたステークホルダを保護することが機関設計制定の背景にあります。
だから、会計管理を行う「会計監査人」と、適正な会計処理がなされているかを監視する「監査役」が必要となってきます。

また、「非大会社で株式非公開会社」が②で「非大会社で株式公開会社」になると「取締役会」「代表取締役」と「監査役」の設置が必須になってきます。今度は公開会社化に伴って株主が流動化することから、会社の意思決定機能を強化し株主を中心としたステークホルダを保護することが背景になります。
そこで、会社の意思決定を合議制で行うように3名以上の取締役で構成される「取締役会」を、意思決定機関が取締役「個人」から取締役会という「組織」に変わったことで、外部から見た場合の責任の所在を明らかにするために「代表取締役」を、そして大会社化の場合と同じく今度は会社の意思決定が適正に行われているかどうかを監視する「監査役」が必要となってきます。

最後に「大会社で株式公開会社」になると「監査役会」が追加されます。これは大会社化かつ株式公開化の双方で社内監査の範囲が広がることから、監査機能を強化することが機関設計制定の背景になります。

以上を図示するとこんな感じです。

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ちなみに「取締役会」「監査役会」とも構成員は3名以上ですが、これは多数決が成立するために最低必要な人数です。

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いかがでしょう。制度成立の背景を理解するとすこしは「丸暗記」の負荷が減りませんでしたでしょうか?

勿論試験勉強中のみなさんが、いちいち法律制定の背景を調べるのは効率的ではありせん。折に触れこういった「ストーリー」を紹介させてもらいますね。
さて、「タキプロ絶対合格セミナー2013春 in 東京」がいよいよ今週末に迫ってきました。
タキプロメンバーも昨年まではみなさんと同じ受験生。いろいろと苦労してきたし、工夫してきました。セミナーでは、こういった暗記法の紹介をはじめ、2次試験までの計画の立て方から個々の科目対策2次論述対策まで、参加された皆さんがお困りになられている事柄にタキプロメンバーが自らの経験を基に経験とノウハウをお答えしていきます。
お申し込み頂いた方
ありがとうございます。当日会場でお会いしましょう!! メンバー一同楽しみにお待ちしています。
お申し込みがまだお済みでない方
まだ多少お席に余裕がありますが、お早めに

タキプロ絶対合格セミナー2013春 in 東京
http://www.takipro.com/semirepo/takipro_seminor/6140/

~開催概要~
日時:2013年03月23日(土)
13:00~16:30(予定)
開催場所:月島区民館 5号洋室
(東京都中央区月島二丁目8番11号)
持ち物:筆記用具
参加費:1,000円
定員:50人(先着順)
~懇親会~
時間 :17:00~19:00頃
場所 :セミナー会場付近
参加費:3,500円(セミナー受付時にお預かりします)
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