ステップアップ【予習】資格取得のススメ byぱんだ
こんにちは。タキプロ11期のぱんだです!
一次試験を受けられた皆さん、本当にお疲れ様でした!
2週間以上経ちましたが、自己採点で合格見込みの方々は二次試験に向けて本格的に勉強を進められていることと思います。
そして本ブログではタキメン(タキプロのメンバー)による、二次試験の濃密な対策が連日綴られております。私も受験生時代、もっと早い時期にこのようなブログ、有意義な情報に触れておけばよかったと、今も少しだけ後悔してます。。
目次
■診断士の前哨資格
30歳を過ぎて間もない頃、仕事で種々の問題に直面してきたことを受け、大きな危機感を抱いたぱんだは、ネットや本屋での情報収集を通じて中小企業診断士という資格を知り、「合格したい!」という気持ちになりました。自己紹介記事
しかし社会人になって10年弱、1つの目標に向けて長期間に渡り、継続して勉強した経験はありませんでした。
仕事に関する業界資格は数多く、自己研鑽と意欲向上を目的に1年に1つずつ取得するペースでぼちぼち勉強はしていたものの、業界では難関と言われる資格ですら試験本番の2週間くらい前から集中的に勉強し、累計50時間ほどを要すれば合格できる程度の難易度でした。
それに対し、本屋に並んでいた診断士一次試験7科目のテキストや問題集を初めて目にしたとき、その量の多さ・範囲の広さにただただ愕然としました…
「小さな山をいくつか乗り越えた先に、大きな山を乗り越えられる力が身につく」というどこかで耳にした話が頭をよぎりつつ、
・今年の一次試験は惜しくも不合格だった方(または科目合格で来年再受験される方)
・診断士の勉強開始を検討中の方
を対象に、実体験をもとにステップアップとしてお薦めしたい資格・検定を紹介したいと思います。
(※免除科目となる資格をお持ちの方は、得点源として受験されるべきことは言うに及びません)
■学習の習慣を身につけるのにおススメ
一般に1,000時間以上を要すると言われる診断士試験の合格(ぱんだの場合その約1.5倍を要しましたが..)に向けて、まずは「継続して勉強する」習慣を身につけることが重要であると思います。
ビジネス実務法務検定2級
民法や商法について実務レベルでの理解を求められ、特に債権債務の知識に関しては、本業での売掛金回収に大いに役立ちました。
試験は年に2回、6月と12月に実施されます。検定主催の東京商工会議所が発行する公式テキストと問題集がお薦めです。
一次関連科目:経営法務
宅地建物取引士
通称『宅建』として知名度が高いですよね。診断士一次試験においては、難問でハマらない限りは「時間が足りなくなる」ということは少ないと思います。(どのような試験においても難問は後回しが鉄則ですよね)現に、試験時間30分を過ぎて途中退出する受験生は数多くいます。
対して宅建で出題される問題(120分で50問)は全てがなかなかの長文で、多くの受験生が終了間際のぎりぎりまで集中力を要する試験です。早く正確に読む力を養うという点においては、二次試験のトレーニングにもなると思います。
試験は1年に1回、10月に開催されますが、今年は新型コロナの影響で変則になりそうです。
今年度試験申込みについては、郵送であればまだ間に合います(試験申込み)
一次関連科目:経営法務、運営管理
ビジネス実務法務検定や宅建に共通するメリットは「いつでもどこでも、どんなときでも」勉強が可能な点です。机に向かい、着席して、勉強するのが苦手だったぱんだにとって、一問一答形式の問題集(診断士関連なら同友館の過去問マスター)のように片手が使えて、おヘソの前30㎝ほどの空間があれば手軽に学習できるので、まずは勉強する習慣を身につけるのに適していました。
デメリットとしては、一次試験への関連は薄い点です。
■一次財務会計や二次事例Ⅳへのおススメ対策
受験を決意した当時、それまで財務諸表といえば総利益/営業利益/経常利益/純利益の違い程度しか分からず、診断士財務会計の問題集を書店で立ち読みして「こりゃ無理だ」と絶望し、数字への苦手意識を払拭したいという思いで勉強した試験です。
日商簿記検定2級
勘定科目の仕訳を学び、実務において財務諸表を作成するスキルを身につけられます。ぱんだのように経理等の実務経験が無い方は、市販の3級書き込み式問題集(1,500円前後)を事前に学習してから取り組むことをお薦めします。
試験は年に3回、6月・11月・2月に開催されます。
ビジネス会計検定2級
財務諸表から問題点や課題を発見、分析する能力を養います。また二次試験事例Ⅳに頻出の、経営指標分析やCVP問題、CF計算等に大いに役立ちます。検定主催の大阪商工会議所が発行する公式テキストと問題集がお薦めです。
試験は年に2回、3月と9月に開催されます。
一次関連科目:財務会計(主に会計分野)
これらに共通するメリットは財務会計および事例Ⅳへの理解が深まったこと、また与信管理や得意先企業への数字を明確にした提案等、実務においても大変役立ったことです。
デメリットとしては、電卓を使えるスペースが無いと問題を解くのは難しいため、他の資格試験勉強のように「いつでもどこでも」勉強が出来なかったことです。
■バランスよく学習できるのにおススメ
ファイナンシャル・プランニング技能士2級
FP=ファイナンシャル・プランナーとして認知度が高いですよね。
ライフプラン/リスク管理(保険)/金融資産運用/納税計画/不動産/相続・事業承継
という6分野があり、それぞれが関連していてあたかも診断士一次試験7科目の縮小版かと、個人的には感じております。
暗記・理解・計算を要する問題のバランスが良く、難易度もそこそこレベル。そして生活を送る上でも有益な内容が盛りだくさんで、もっと早くに勉強しておけばよかったと悔やまれるほど、お薦めの資格です。
また診断士は企業の、FPは経営者等個人のライフプランニングを設計するという面において、親和性が高いと感じます。
試験は年に3回、5月・9月・1月に開催されます。また主催団体は日本FP協会と金融財政事情研究会(きんざい)の2団体があり、どちらかを選択して受験します。なお3級合格が受験要件となります。
一次関連科目:財務会計(主に財務分野)、経済学、経営法務、運営管理、中小企業経営・政策
■その他のお薦め
ぱんだは受験しておりませんが、これまで見聞きした情報でお薦めできる資格についても少し触れてみます。
ITパスポート
経営情報システムが絶望的に苦手で悩んでいた受験生当時、大手古本屋でたまたま目にしたテキスト兼問題集を購入し2周ほどしましたが、経営情報システム以外の科目にも関連する分野が学べてお薦めです。
ナベヤさんの記事
1級販売士
診断士の登竜門とも言われ、小売業を専門とする中小企業診断士の方が取得されているケースも多いそうです。
小売業の類型/マーチャンダイジング/店舗管理/マーケティング/販売・経営管理
の5分野で、さらに二次試験の事例Ⅰ、Ⅱにも大きく関わりがあります。
QC検定4級
無料ダウンロードテキスト
この春に製造業へ転職後、当検定試験を知りました。こちらの無料ダウンロードができるテキストには、一次試験『運営管理』の前提となるカイゼン知識、またテキスト冒頭(4項程度)には事例Ⅲを解くうえで基礎となる考え方や、Ⅰ~Ⅲ共通の問題と課題の切り分けについても噛み砕いた説明があります。勉強の合間の気分転換にでも、目を通してみてはいかがでしょうか。
またぱんだにとっては理解不能だった、経営情報システムの統計問題(2題8点)の基礎部分にも少し触れてあり、分かりやすい内容です。
■さいごに
ここまで書き綴りましたが、どの資格も市販の参考書が充実していて、独学で十分に合格可能だと思います。
(※上に挙げた2級群の試験は、どれも1級になると難易度が格段に上がるため深入りにご注意です)
なお、新型コロナの影響で直近の試験開催中止が相次いでおり、受験を検討される際はHP等での情報収集が必須です。
あくまで目的は診断士試験の合格(目指すは資格コレクター)であり、
・自分に適した勉強法を探る
・そこそこの自信が持てる
・勉強に苦痛を感じない=勉強する習慣を身につける
などをブラさないことが大切であると考えます。
振り返るとぱんだは遠回りしてしまった感があり、過去の自分に助言できるなら『FP2級とビジネス会計2級、余裕があればITパスポートも受けてみて、いよいよ本試験の学習に取り組みなさい』と伝えたいです。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。
次回は「ぶぃの」さんです。どうぞお楽しみに!
〔タキプロからのお知らせ〕
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
↓下のボタンを押して、読んだよ! と合図していただけると、とっても嬉しいです。
(診断士関連ブログの人気ランキングサイトが表示されます)
皆様の応援がタキプロの原動力となります。
ぽちっと押して、応援お願いします。