2次試験を見据えた企業経営理論の学習 byゲンゾー

企業経営理論アイキャッチ画像

読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ14期のゲンゾーと申します。

2回目の登場となります。(前回のブログはこちらから)
私の住んでいる石川県金沢市では、今週末(6/2~4)に金沢百万石まつりが開催されます。
金沢百万石まつりは、加賀藩祖・前田利家公が天正11(1583)年6月14日、金沢城に入城し、金沢の礎を築いた偉業をしのんで開催されています。
毎年この時期、3日間に渡って開催されますので、試験勉強が落ち着いた際は、ぜひ一度、足を運んで頂ければと思います。

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■はじめに

今回のテーマは、『企業経営理論』です。
(今回のブログは初学者・初受験の方向けのブログとなります。)

1次試験へ向けて勉強されている受験生の皆さんは、そろそろ答練を中心としたアウトプットの学習に入られていると思いますが、企業経営理論が苦手だという受験生の方はそれほど多くないと思います。一方、得意科目で70点以上は確実を目指しますという方もそれほど多くないと思います。

苦手と感じないのは、やはり、中小企業診断士試験の中心科目であり、経営を学ぶ上でも、企業経営理論がその入り口になりモチベーション高く学習を進められるからだと思います。しかし、学習を進める上で、高得点を取るのは難しいと感じる方が多いのも事実です。理由は、企業経営理論は、「経営戦略論」「組織論」「マーケティング論」の3分野から幅広く出題されていること、設問の言い回しが独特な表現のため正しい設問を見つけにくいことなどが原因だと思います。

(出題傾向については、ベストさんのブログを、勉強方法については、セキヒサさんのブログを参考にしてください。)

そして、『企業経営理論』は、2次試験との親和性が非常に高い科目となります。
1次試験終了後、2次試験までの準備期間は約3か月です。2次試験の対策だけで手一杯になる中で、再度、企業経営理論の知識を補充するということは難しいと思います。そこで、2次試験を見据えた、1次試験の学習も必要だと考えます。
今回は、企業経営理論の2次試験の関係性2次試験で出題された1次試験の知識を活用して解かなければいけない設問を紹介させて頂き、2次試験を見据えた、1次試験の学習を進めて頂くヒントとして頂ければ幸いです。

■企業経営理論と2次試験の関係

企業経営理論は、中小企業診断士試験でも中心となる科目です。そして、2次試験の事例Ⅰ~Ⅳすべてに関連します。

特に、事例Ⅰ(組織・人事)、事例Ⅱ(マーケティング・流通)は企業経営理論の知識を正しく活用して解答する問題も頻繁に出題されます。
(詳しくは後ほど)

2次試験の与件文や設問文を読む際は、経営理念、ビジョン、企業戦略、SWOT分析、5フォース分析、シナジー効果などの知識を、
事例Ⅰは、組織構造、モチベーション、人的資源管理(採用、配置、報酬、育成、評価など)、事業承継などの知識を、
事例Ⅱは、3C、4P、マーケティングミックス、MD、ブランド戦略、サービスマーケティング、地域との連携などの知識を活用することで、与件読解や解答骨子を素早く正確に捉えることが必要です。  

少し時間がある方は、企業経営理論の学習を一通り終わったあとに、2次試験の過去問を少し眺めてることもおすすめです。

■2次試験で出題された、1次試験の知識を活用して解かなければいけない設問

2次試験の特に事例Ⅱでは、知識をそのまま問われるケース、知識を前提とした助言問題を問われるケースがあります。
解答にあたっては、1次試験の知識を活用して解かなければいけません。今回は過去に問われた設問をご紹介いたします。


以下に主な設問を抜粋して記載します。

平成26年度 事例Ⅱ
B社の各商品が、プロダクト・ポートフォリオ・マトリックス(PPM)のフレームのどの分類に該当するかを当てはまる分類名とともに記述せよ。

平成29年度 事例Ⅱ
シルバー世代の顧客生涯価値を高めるための施策について助言せよ。(LTVの視点

令和元年度 事例Ⅱ
獲得した顧客をリピートにつなげるためにどのような提案をすべきか。価格プロモーション以外の提案を理由と併せて助言せよ。(4Pの視点

令和2年度 事例Ⅱ
アンゾフの「製品・市場マトリックス」の考え方を使って述べよ。

平成30年度、令和4年度 事例Ⅱ
B社の状況について3C分析の観点から述べよ。

令和2年度、令和3年度 事例Ⅱ
B社の状況についてSWOT分析をせよ。

また、少し古い事例ですが、

インターナルマーケティングの具体的な手段(平成22年、平成23年)
コーズリレーテッドマーケティングの取組みを述べよ(平成24年)

いかがですか?企業経営理論で学んでいることが2次試験で問われているということがわかると思います。
2次試験は、極限の緊張状態と、80分という焦りがうまれる中で、PPMやアンゾフといわれてパッとあの絵が正しく思い浮かぶか、価格プロモーション以外と言われて4Pを意識できるかは、合格に向けて重要なポイントとなります。

2次試験の設問を通じて1次試験の学習の中で使える知識として理論や考え方を整理・蓄積していきましょう。

■企業経営理論の学習を進め方

2次試験を見据えた、企業経営理論の知識を定着させるにはどうすればよいか。

先日、よんてんさんのブログにも「抽象的な理論を自分の思考で具体化しよう」ある通り、実際のイメージを持つこと活用する準備を常に持つことだと思います。

活用する準備は、診断士支援団体のブログや書籍では、『2次試験合格者の頭の中にあった全ノウハウ』、『ふぞろいな合格答案(の中にあるコラム)』もありますので、ぜひご活用ください。

これからアウトプット中心の学習になっていくと思いますが、2次試験を見据えて学習することで使える知識となるようになれば幸いです。

■おわりに

1次試験まで残り約2か月となります。
ここからアウトプット中心の学習を行うことで飛躍的に合格ラインに近づく方が多くいらっしゃいます。
今間違えている問題があったとしても、諦めず、必ずわかるようになることを信じて、前向きに学習をすすめてください。

そして、タキプロでは、7月上旬に1次直前相談会の開催を予定しています。
1次試験へ向けた最後の気持ちを整えるためや、あと少し何かできることないか、あと1か月の中で何をしたか去年の経験を聞いてみたいという方、ぜひご参加お待ちしております。
詳細は、近日公開を予定していますので、今しばらくお待ちください。

■タキプロ リアル勉強会のご案内

タキプロでは、東京、名古屋、大阪にて月1回リアル勉強会を開催しています。

5/13に開催した第1回のリアル勉強会では受験生の方同士、活発な意見交換を実施されており、何かを持ち帰っていただけたのではないかと感じています。

次回のリアル勉強会は、6/10(土)を予定しております。ぜひ皆さんのご参加お待ちしております!

今後の開催日時・参加方法は、こちらをご覧ください。


次回はこんぷさんの登場です。
お楽しみに!

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