「企業経営理論」で「あと1点」をもぎ取る!by みそにこ
読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ15期の みそにこ と申します。
■はじめに
はじめに簡単な自己紹介をさせていただきます。
・名前:みそにこ
・職業:弁理士
・受験歴:1次2回、2次1回
・勉強時間:1次500時間 2次300時間
・勉強方法:1次スタディング、2次独学
・得意科目:1次/企業経営論・経営法務の知財の部分・経済学、2次/無い💦
タキプロには口述試験の練習会でお世話になり、縁あって、参加させていただくことになりました。受験生の皆さんに恩送りできるといいなと思っています。一年間宜しくお願いいたします。
■「企業経営理論」の特徴
中小企業診断士の試験勉強を始めるとき、最初に取り掛かる科目が、この「企業経営理論」ではないでしょうか。「企業経営理論」のテキストや問題の内容を見て「面白い!」と感じられないと、あとが続かないように思うので、”とっかかり” としても重要な位置づけの科目だと思います。
わたしは、試験勉強を始める前に、書店で「過去問完全マスター」の「企業経営理論」の冒頭2~3章をパラパラと見て、ちょー不遜にも「診断士の勉強って面白そう!楽勝?」と思ってしまったのですが、この能天気さが結果的に功を奏しました(まぁ当然ですが、あとで “楽勝なわけがない” ことが発覚)。
また、「企業経営理論」は、社会人生活で身につけた一般常識や、文章分解テクや、過去問の基礎知識に基づく絞り込みで乗り切れる問題が多いことも、特徴の1つだと思います。
わたし自身のことで言いますと、一次試験7科目の中で一番勉強時間が少なかったのに、一番得点できたのが、この科目でした(2回目の保険受験では76点 by自己採点)。
資格の大原さんが行った採点サービスの集計結果のPDFには
『平均点の高い科目(「経営法務」「財務・会計」「企業経営理論」「中小企業経営・政策」等)で、平均点の低い科目(「運営管理」「経営情報システム」等)の不足分をしっかりカバーできたかで合否が決まると考えます。』
とあり、「企業経営理論」で「あと1点」をもぎ取りたいところ。
そこで、今回は、『「企業経営理論」で「あと1点」をもぎ取る!』をテーマとして、ブログを書いてみたいと思います。
■基礎知識の習得
「あと1点」をもぎ取るための前提として、そもそも、過去問の基礎知識を習得しないと始まりません。
わたしは、過去問の勉強は、基本的に「過去問完全マスター」をベースとして進めていました。
ところが、「企業経営理論」の「過去問完全マスター」の厚さたるや…。
枕にして昼寝ができるレベル。
すやぁ~
一方、わたしは、自分の脳メモリのキャパが小さいことを自覚しており、とにかく暗記が大大大の苦手。枕にできるほど厚い「過去問完全マスター」に詰まった情報を全てインプットするのは到底ムリ。
なので、インプットフェーズでは、以下①~③の3点を意識し、「過去問完全マスター」の章立てに沿って、自分的にいい感じのマイノートを作り、マイノートで基礎知識の定着をはかりました。
①情報を1か所に集める
マイノートに情報を集めることで、断片的な情報の相互関係が明確になる利点と、「これさえ見とけばいい」という利便性が得られます。マイノートをgoogle driveに上げてオフライン設定しておくことで、スマホさえあればいつでもどこでも見られ、隙間時間でも効率よくインプットすることができました。
②情報をシンプルにまとめる
「過去問完全マスター」は完成度が高いとはいえ、解説が重複していたり、解説文がやや冗長で理解しづらい箇所もあると感じました。情報をシンプルにまとめる作業を通じて、より深い理解に繋がったと思います。
③図表を多用する
文字より図表の方がビジュアル的に把握しやすい!という単純な理由から。
とはいえ、0からマイノートを作る元気も気力もありません。なので、ヒト様のブログやYoutubeなど様々なお役立ちサイトにアクセスしまくり、論点ごとに「まとまっていてわかりやすい!」と思った記事や図表などを、切り貼りさせていただきました(他人に公開せず自分が見るだけのノートなので、著作権法30条第1項の個人利用に該当すると思ってマス)。
マイノート作りを進めていくと、よくアクセスするお気に入りサイトも決まってきて(タキプロのブログもその一つ)、切り貼りする時間もかからなくなります。
マイノートを作ることで、「過去問完全マスター」で問題を解いた範囲につき、受動的に情報をインプットするだけでなく、能動的に「わかりやすい情報を探し、まとめる」という作業を行うことになるため、初見の論点でもちょうどよい復習になり、より速く基礎知識を習得できた気がします。…知らんけど。
■基礎知識に基づく絞り込み
「過去問完全マスター」のA,B問題の範囲の基礎知識だけでも「きちんと理解し定着させ」れば、合格ラインの60点は突破できるのではないかと思います。ですが、前出のとおり、「企業経営論」で「あと1点」をもぎ取りたいところ。
「あと1点」をもぎ取るためには、必ずしも、特別な勉強方法が必要ではないと考えています。前出のとおり、社会人生活で身につけた一般常識や、文章分解テクや、過去問の基礎知識に基づく絞り込みによって、乗り切れる問題が多いためです。
そして、これらのうち、最後の過去問の基礎知識に基づく絞り込みは、やってきたことの努力が報われる”王道”です。マイノート、大活躍。
その実例として、令和5年の問題を題材にして説明したいと思います。前出の大原さんの集計結果を参考にして、受験者間での正解率が低かった問題のうち、過去問の基礎知識だけで正解を導き出したものを題材として選びました。
肢順に、わたしがどういう思考をたどったか再現していきます(うろ覚えですが、自分のメモを見るに、だいたい以下のような感じだったと思います)。
「ア」:「リーン・スタートアップ」と言いながら、「多額の調査費を投入して…」「時間をかけて綿密な計画…」といった、明らかに「リーン」でない内容が含まれているため「×」。
「イ」:マイノートの「キャズム理論」の図が、頭の中に ぽよよ~んと浮かんだ。「キャズム」は、アーリーアダプターとアーリーマジョリティの間に出来る溝だったな。なので「×」。
「ウ」:「エフェクチュエーション理論」って、近年の過去問に出てたやつ?(いま確認したら、令和3年と令和4年でした。)マイノートにまとめたなー。最初に目標を設定するんじゃなく、今ある手持ちの手段でなんとか目標設定しようや、って理論だったよな。この肢は、事前に周到に用意しとくといった真逆の内容になってるので、たぶん「×」。
「エ」:正解のような正解じゃないような…。よくわからんので「オ」を見てから決める。
「オ」:標準化機関と言ってて、明らかにデファクトの説明ではないので「×」。
以上のように、現場では「エ」については「よくわからん」まま終わりましたが、過去問の基礎知識に基づいて、それ以外の肢を「×」と判定できたので、結果的に「エ」を選ぶことができました。
■やっぱ過去問
資格試験の勉強は、過去問に始まり、過去問に終わる。過去問は、試験委員が「資格を与えるに値する」と考えるクライテリアの集大成。
中小企業診断士の試験も、然り。
そして、過去問の勉強は、解く回数を増やすよりも、基礎知識を「きちんと理解し定着させ」ることに時間をかけた方がいいと思いました。わたしにとっては、そのためのマイノート作りでした。
過去問知識を「きちんと理解し定着させ」ていれば、正解率の低い問題であっても、過去問知識を基にして絞り込むことで、「あと1点」をもぎ取ることができることを実感しました。
■おわりに
勉強方法は、ひとそれぞれ、合う/合わない があります。
「マイノートなんて まどろっこしいもの作れるかいな」という方もいて当然。今回ご紹介したのは、あくまで一受験生の実例です。
ですが、どなたかの参考になれたら嬉しいです。
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次回はなーさんの登場です。
お楽しみに!
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