企業経営理論と生きる  byねぎレモン

企業経営理論

タキプロ15期の ねぎレモン です。  
この試験全般を通して根幹となる「企業経営理論」との向き合い方について書きたいと思います。



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■はじめに

 「企業経営理論」…すべてはここから始まります。そうです、最重要科目です。試験的に1次と2次(事例Ⅰ、Ⅱ)に関連することはもちろんですがこの勉強をしたい、何としても資格を取って自己実現したいという「」を立てられるかどうか…この科目にかかってます。
 6月下旬に差し掛かった現在、1次試験直前期なのでその心構えと2次以降に繋がる科目として自身の取組みをお伝えいたします。
 

■1次試験直前期に際し

 1次試験直前期です。進捗状況はどうでしょうか?過去問を中心にアウトプットしている時期かなと思います。
 先日、タキプロの勉強会で「この科目はなかなか点数が伸びない」といった声をききました。自分もこの科目で点数を稼いでいたわけではないのでアドバイスできる立場ではなかったのですが別のタキプロメンバーが「縦解き(年度別に過去問を解く)」と「横解き(論点別に過去問を解く)」について触れ、自分の弱点を見極めたうえで弱点論点に関しては「横解き」で同じ論点の問題を複数解いて出題パターンに慣れることは有効なのではないかとお伝えしました。今の時期はどちらかといえば「縦解き」でタイムマネジメントを意識して取組む時期かもしれませんが弱点分だけ重点的に横解きすることで知識の定着化が図れ、有効かもしれません。
 横解き用の問題集・参考書としては「過去問マスター」や「まとめシート」が知られています。自分はまとめシートを使った時期もありましたが、その時は過去問だけでなくTACのスピ門やトレーニング問題集も並行することでより理解を深めたかなと思います。


 ただ、それだけでは高得点は狙えないと思います。過去問と予備校や市販テキストの知識で基本問題に対応できても初見の問題も必ずいくつか出るのでその対策が必要かもしれません。ある過去問題集の令和5年度解説にマーケティングの分野では「デジタルマーケティング」がキーワードになっていると書いてあり、「時流」は新聞・雑誌・中小企業白書などで押さえておく必要があるでしょうと書いてあります(そんなザックリ言われても難しいですよね…)。
 私のお勧めは「中小企業白書」です。本書は分厚いのでダイジェスト版もあります。今の時流に合った記事もあり、中小企業経営・中小企業政策の勉強にも有効で、その先の2次試験全般にも活用できるので購入してもいいかもしれません。
 ただこの直前期に新たな参考書を取り入れるよりは今までの参考書・問題集を繰り返しインプットする方が効率的だとも思いますので時間に余裕がある方や知識の幅を広げたい方は検討してみてください。
 過去問頻出問題やいわゆるABCランクの基本問題をカバーできていれば60点前後は得点が見込めると思います。私の周りには企業経営理論を得点源にしている人はいませんでした…。この科目は入り込みやすい反面、高得点は期待できないと思ってもいいのではないでしょうか(現に令和5年度の平均点は高いですが最高点は7科目でも下の方です)。
 TACのほらっち先生は迷ったら「ウ」で!といつも言ってました。結局は結果論になりますので「人事を尽くして天命を待つ」ために後悔しない努力をすることが「一番」です。

■予備校受講の効果(これから学習される方に)

 私はこの資格取得を志した当初、予備校のTACに通いましたがまず最初の講義はこの企業経営理論でした。この科目は企業人としてすべての業種にかかわる内容なので関心を持たない方はほぼいないと思いますし勉強をスタートする科目としては最適かもしれません。この科目でいかにモチベーションを高められるか、継続できるか、がカギとなります!

 試験としての企業経営理論はなかなか手強く、なんでこんなにひねくれた問題を出すんだろといった感じで決して高得点を取れてたわけではありません。前述しましたがこの科目は1次の1科目、2次の2科目の合否に影響するだけでなくこの資格を取得して社会貢献したい、人生の幅を広げたいといった「志」を醸成する壮大なキッカケとなる科目(大げさかもしれませんが…)であるため最初が肝心です。もちろん合格後の現在もこの科目の勉強から受けた影響は甚大です。

 初めてTACの1次ストレート合格コースを受講したとき、企業経営理論の講師は洞口(ほらっち)先生でした。声が大きく、熱く、インパクトのある講義でした。最初のブログにも記述しましたが「強みを活かして機会をつかむ」「小さな池の大きな魚になる」といったほらっち先生の言葉は強く印象に残ってます。

 講義後にほらっち先生に質問したことがあります。
「社内で初めてセールスコンクールを主宰するんですが、特に気をつけた方がいいことってありますか?」
    ↓
「1位から漏れた2位(賞品なし)の人に配慮することですね」と間髪入れずアドバイスを頂きました。
こういったこともコンサルの仕事なんだなと(経験の豊富さに)感心したものです。

初動としてこのTAC入会・企業経営理論の講義が「この勉強に関わってきたい」と強く感じた出会いでもありました。

■実践しながら学ぶ(モチベーションを保つ)

 机上で理論を勉強しつつ、実態はどうなんだろうと仕事上関連する上場企業の株式を購入し数社の株主総会に出席してました(ちょうど今、株主総会が集中する時期でしょうか)。財務会計(経営分析)と経営法務(会社法)の勉強も兼ねて経営理念や経営計画などなどとても勉強になります。また、出席すると議事進行の最後に質問時間が設けられているため出席したからにはと必ず1つ質問することを心掛けてました。この場(株主総会)が唯一代表者に直接質問し会社の考え方を確認できる場なのです。質問内容は様々ですが私は財務的な内容というよりもこれからの経営計画について「○○についてはどう考えているのか」など未来志向型の質問をしてきました。そういった質問には経営者は目をキラキラさせて自信をもって説明するのです。一方で株主価値はどうなんだとか、配当をもっと厚くすべきだといった意見・質問をする株主には少しおどおどしながらなんとかやり過ごす…といった現場をよくみてきました。経営の現場って面白いなと思います。

 この経験は(直接試験とは関係ないですが…)企業経営理論の学習内容を深め、モチベーション維持・向上に貢献したと思います。要するに勉強していることが「即、現実社会でも通用する」という自信につながったのです。

■多年度生としての1次試験

 昨年1次試験は合格したけど2次試験は惜しくも合格できなかった方もいると思います。今年の1次試験(保険受験)を受けようか、2次に専念しようか…迷うところです。個人ごとに考え方は違うと思いますが、私は1次の復習を兼ねて2次に関連する科目(企業経営理論、財務会計、運営管理)だけ受けてました。1ヶ月前から過去問だけをまわして間違えたところだけテキストに戻る…。しかし、それだけで科目合格できるほどそんな甘い試験ではありません(正直、R5年度は無惨な結果でした)。
 気落ちして保険どころか逆効果なのでは…と思われますがさらにその逆効果で「もう2次は合格するしかない!」と奮起できました。

■おわりに

 実践しながらの企業経営理論の勉強は仕事上の現場で自信を持たせてくれます。どんな大会社の社長であろうが考え方は勉強してきたことの延長線であり基本は同じだと考えてますので対得意先との「重い商談」でも特に物怖じしなくなりました。
 この科目の学習が人生を変えるかもしれません(大げさですかね💦)、モチベーションの源泉にして諦めず合格を掴んでください!

次回は、にゃーもん さんの登場です。 

お楽しみに! 

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