1次試験「現場対応力」で攻略する【by Terukin】
皆さん、こんばんは。Terukin@タキプロ6期生です。
1次試験の問題を解いていると、時折、あまり見たことがない問題でどう解いたらよいのかよくわからない、ということがありませんか? こうした問題は、おそらく、多くの受験生が同じように感じていることが想定されます。中小企業診断士は、業務の現場において、そういった場面に出あうことが多いので、診断士としての「対応能力」をみるために、あえて、このような問題を出しているのかもしれません。
次の問題はどうでしょうか?「企業経営理論(H23 第26問)」の問題です。
知っていれば解くことができるかもしれませんが、初めて見たという方は、なんとなく問題のいいたいことはわかるが、どう解けばよいのだろう? と感じるでしょう。
おそらく、「商品の価格を高くしすぎるとその商品は売れなくなり、低くしすぎると悪い商品ではないかと思われかえって購入されない」という話なのかな。というようなところまでは理解できます。
ここで、次のような対応をとります。
1.イメージしやすい場面を設定する
2.具体的数値を設定して検討する
こうすることで、解答の糸口が見えてきます。これが現場対応力です。
この問題では、「100円くらいのプリン」の価格について問われていると仮定して、具体的な価格を設定してみます。
①あまりにも安いので品質に不安を感じ始める
→「30円くらいかな?」
②品質に不安はないが、安いと感じる
→「80円くらいかな?」
③品質ゆえ、買う価値があるが、高いと感じ始める
→「150円くらいかな?」
④あまりにも高いので品質が良くても買えないと感じる
→「200円くらいかな?」
こうすると、グラフの横軸である「価格」を基準に「回答者の比率」をみると、解答が見えてきます。
①30円付近で、安すぎて品質が心配だから「多くの人」が「買わない」と回答し始める
→「グラフd」(非受容最低価格というそうです)
②80円付近で、安くて品質は問題なさそうなので「多くの人」が「買う」と回答し始める
→「グラフc」(受容最低価格というそうです)
③150円付近で、高いが品質は良さそうだから「多くの人」が「買う」と回答し始める
→「グラフa」(受容最高価格というそうです)
④200円付近で、品質は良さそうだが高すぎるから「多くの人」が「買わない」と回答し始める
→「グラフb」(非受容最高価格というそうです)
このように、抽象的な問題を具体的な商品や数値を仮に設定して考えると、見えなかったものが、急にみえてくることがあります。
人に説明する場合でも具体的な例をあげて説明するとわかりやすくなることは、誰しも経験があると思います。よくわからない問題に出会った場合に、試してみてはどうでしょうか。
それではまた。
Terukinのプロフィール: いわゆる「多年度受験」で2014年度「中小企業診断士」に合格。2次試験は5回目にようやく合格。1次試験の受験回数も数知れず。「合格するまで受験する」ことを信条に、モチベーションを維持し続けた。多年度受験で苦労している受験生にどのようにして合格に至ることができたのか。自身の経験から参考になることを伝えたいと考えている。 |
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