[よっしーのノウハウ#4]数字が苦手なド文系の受験生は「企業経営理論」後編
勉強お疲れ様です。今日も高度33,000フィートの機内から、空飛ぶ「よっしー」です!
前の投稿でも聞きましたが、得意科目はできましたか?まだの受験生は、前回#3の「数字が苦手なド文系受験生は「企業経営理論」を強みに!」も読んで、今日の後編「発表!経営戦略の頻出理論ランキング」を読んでくださいね!企業経営理論がいかに重要で分かりやすい科目である事が理解いただけますよ!
目次
[企業経営理論は3大論点で10年変化なし]
まずマーク数です。ここ10年平均で毎年約41マーク出題されています。
経営法務はここ平成29年は25マークですから、1マークの失敗が尾を引かない科目で、挽回が聞きやすい科目は安定的に得点源になると言えるでしょう。
次に「企業経営理論」1次試験の構成です。受験生のみなさまは当然理解されているとは思いますが、念の為にご説明です。
前半:経営戦略
中盤:組織論
後半:マーケティング
出題順番はここ10年で固定です。多少出題順番が前後したり、複数論点が出されるミックスのような問題が出されることがあります。
[論点別頻出論点のご紹介]
ここからが今日のメインです。10年分の企業経営理論414マークの論点を集計して、順位付けをしてみました。
注意点として、集計した結果はあくまで頻出論点ですので、出題されるとは限りません。また、世の中の資格試験には「過去問一辺倒」でも合格に近づくもの資格もありますが、中小企業診断士試験はそこまで甘くはございませんのであくまで参考に!
過去10年
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過去5年
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経営戦略:1位
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ポーターの競争戦略
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ポーターの競争戦略 [→]
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経営戦略:2位
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製品アーキテクチャ
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PPM [↑]
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経営戦略:3位
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PPM
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事業継承(M&A含) [↑]
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組織論:1位
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労働基準法・関連法規 |
労働基準法・関連法規 [→]
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組織論:2位
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モチベーション理論
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組織文化と戦略的な組織変革 [↑]
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組織論:3位
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外部環境と組織
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モチベーション理論 [↓]
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マーケティング:1位
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消費者購買理論
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消費者行動理論 [→]
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マーケティング:2位
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ブランド
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ブランド [→]
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マーケティング:3位
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マーケティングリサーチ
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マーケーティングリサーチ [→]
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[経営戦略:まとめ]
マイケル・ポーターの競争戦略は鉄板!、多い年だと3マーク出題される事もあるのでしっかり勉強。またポーターが掲げる理論の応用問題にみたいな隠れ蓑問題もそこそこ出てきます。大企業理論と侮るなかれ、バシバシ出題されます。
製品アーキテクチャは、「とある国の、ある業界がなぜ隆盛もしくは凋落したのか」を問われる問題が多かったのですが、ここ5年では減速気味。
近年目立つのがまずPPM。平成26年事例2に、B社の商品はPPMのどの分類に当たるか答える設問もありました。次に事業継承(M&A)、世相を反映してか近年設問が増加していますので注目ですね。
[組織論:まとめ]
労働基準法・関連法規が1位、安定して4マークは出ていますので、外せませんね!
後はモチベーション理論と、最近出題が多くなってきた組織文化と戦略的な組織改革が重要でしょう。
[マーケティング:まとめ]
順位から察するに「適切なマーケテイングリサーチを行い、消費者が何を求めているのか理解して、どのようにブランド価値をを高めていくか」が、マーケティングでは求められているテーマなのでは無いでしょうか。直近5年で傾向に変わりはなく、最も取り掛かり易い論点と言えます。たまにアメリカマーケティング協会(AMA)の問題が顔を出すのが邪魔ですが、一般論で答えれなければ鉛筆転がしで乗り切りましょう。ライバルも状況は一緒です。
[役立った暗記法は「毎日見る」]
「得意科目はもちろん企業経営理論」の私ですが、企業経営理論で悩んだ時期が2回もありました。それは模試のタイミングでした。
1次試験模試:(7科目もあるから)各論覚えられない…
2次試験模試:(1次試験試験終わって燃え尽きて)すっかり忘れた…
情けない話ですが模試の度に実力(と現実)を思い知り、悩み苦しむ受験生でした。
理由は9期いかさんの「知識が身につく5ステップ」を参考にすると、当時の私の知識レベルは「ステップ2:知っている」の状態だったと考えられます。この程度の定着では試験では使い物になりません。
手早く「ステップ3:覚えている」から「ステップ4:理解している」に戻さなければならない状況でした。対策は「壁に理論を書いた紙を貼って毎日見ること」。
この写真は受験生時代の自室の壁の一部です。その他にもPPMや4P、成長マトリクスなど、組織論、マーケティングの理論など、所狭しとA4用紙が貼ってありました。
エビングハウスの忘却曲線は、「人間の脳は1週間後に77%忘れる」と言っています。逆説的に「毎日見ていれば忘れないのでは…」という仮説にのっとり、壁一面ペタペタ企業経営理論を貼っていた訳です。
この壁一面ペタペタ企業経営理論は、1次試験だけではなく、2次試験でも効果を発揮します。理由は…そうです!おわかりですね?もし分からない方はぜひ「数字が苦手なド文系受験生は「企業経営理論」を強みに!」前編をごらんください!
では今日はこのへんで。企業経営理論を制するものは…ずばり「中小企業診断士試験を制す」です!
次回は関西タッキーさんです。
前回の投稿は「苦手科目」の対策編でした!
どんな展開でしょうか?乞うご期待です!