【おーじ流アドバイス】1次試験「企業経営理論」は国語の試験だ!/おーじ

はじめに

みなさん、はじめまして。タキプロ10期メンバー「おーじ」と申します。
2月3月と実務補修15日間コースに没頭していた関係で、ブログ班メンバーにご配慮いただき遅めのデビューとなりました。
これからは後れを取り戻すべく、たくさんブログを投稿してゆきたいと思いますので、ぜひお付き合いください。

1.自己紹介

まずは、自己紹介です。

年代:40代
性別:男性
学歴:私立文系(英国社3科目の典型的文系)
勤務先:出版社
職種:女性向け雑誌やアプリなどのマーケティング
受験歴:1次2回(2戦2勝)、2次4回(4戦1勝)
勉強時間(各合格年のみ):1次500時間、2次300時間
勉強方法:
1年目:1次2次とも大原通学、
2年目:2次クレアール、
3年目:1次2次ともTBC通信、
4年目:2次クレアール
得意科目:企業経営理論、運営管理、事例Ⅱ

2次では本当にカップに嫌われ続け、苦しい思いをしました。。。
1年目あと6点、2年目あと3点で涙を飲みました。

ともあれ、ずっとマイペースでの学習で、夜は遅くとも21:00には晩酌し、24時前には就寝という生活を貫きました(起床は7:30)。ストイックな皆さんも多いようですが、効率重視のノンストレス受験生としてブログを発信できればと考えております!

2.企業経営理論について

よく言われるのが、「企業経営理論は2次に繋がっているからしっかりやっておいた方が良いよ!」という声ですね。
確かに、そうです。
ただ、実際の1次の試験問題の中で出てくる細かい知識は、2次試験ではあまり使いません。
2次で肝要になってくるのは、もっと考え方的な部分です。
「機能性組織のメリット・デメリットを4こずつ言えるか」とか、「サービスの特性を7個くらいそらで言えるか」、とかそんな感じです。
たぶん、「PSM法での価格設定方法は?」とか、「ハワードシェスモデルをふまえて答えよ」とかを、2次で問うてくることはないんじゃないかなあと思います。(コーズリレーテッドマーケティング程度のワードは知ってないとダメな年もありましたけどね)

何が言いたいかというと、
・覚えることには限界がある
・そもそもテキストに載ってなかったノーマークのことを聞いてくる場合も多い
・しかも、ヘンテコな言い回しで聞いてくることも多い
→「知らなきゃお手上げ」ではもったいないので、何とかして文脈や日本語で少しでも得点の確率を上げましょう!
という話です。

3、過去問を見てゆきましょう

そこで、私がノーマーク知識の出題に出くわし苦しい時にやっていたのが、「文脈式国語力全開解答法」です(今名付けました)。誰しもやっていることだとは思うのですが、ういうディテールにこそ個々人のノウハウがあるんじゃないか、と思っています。
では、さっそく過去問で見てゆきましょう。

企業経営理論<平成28年第32問>から引用
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 顧客が製品やサービスに求める価値は、基本価値、便宜価値、感覚価値と観念価値の4つに分けられる。
これらの価値に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア すべての価値を一度に高められない場合、基本価値のレベルにかかわらず、ターゲットに応じて他の価値のいずれかを強化することが得策である。
イ 製品やサービスが顧客にもたらす基本価値や便宜価値は、普遍性や安定性が高く、顧客は価値を理解しやすい。したがって、顧客の満足を得るために企業担当者は、常に、機能を増やし、効用を高め続けることを強いられている。
ウ 製品やサービスの感覚価値は、顧客の客観的な優劣判断を困難にする。そのため、この価値を高めることで、企業は一般的に価格競争に巻き込まれやすくなる。
エ 入手の難しい高価なブランドにおいては、観念価値の作用する割合が大きく、ブランドの歴史や物語などの訴求を通じて、ブランドの高い価値を支えている。
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4.文脈で解くノウハウ

製品の価値に関する問題ですね。
恥ずかしながら私の自作暗記用ノートにはこれらのワードはなく、「知っているからすぐ解ける」という類の問題ではありませんでした(これくらいマークしとけよ、という声はさて置き…)。何となく、基本価値便宜価値はそのままの意味で分かりそうですが、感覚観念はイメージ似てますし、パッと読んだ瞬間すぐ解けそうな気はしませんでした。
これらを、文脈や日本語として読み解くときにどう考えたか、解説します。

ア:すべての価値を一度に高められない場合、基本価値のレベルにかかわらず、ターゲットに応じて他の価値のいずれかを強化することが得策である。
→怪しいワードは「レベルにかかわらず」ですね。こういう、「すべてにおいて」とか条件を制限する言い回しは「×」になることが多いです。だって、作問者は例外を1つ見つければ「×」と言い切れるわけですから。そう思って読むと、「基本価値(腕時計で言えば時刻が正しいことかな?)がなければ話にならないのに、他の価値(ブランドとか?)上げてもだめだよね」、とすぐ分かります。なので「×」。

イ 製品やサービスが顧客にもたらす基本価値や便宜価値は、普遍性や安定性が高く、顧客は価値を理解しやすい。したがって、顧客の満足を得るために企業担当者は、常に、機能を増やし、効用を高め続けることを強いられている。
→ここでも出ました、条件制限ワード「常に」。しかも「常に」の後ろに「、」があり、「常に」がかかっている個所は機能だけでなく、効用の方もだよ、というご丁寧な細工も入っています。全体読むと何となく引っかからず読めなくもないのですが、「常に」かと言われると、例外があるのか考えたくなりますね。「常に腕時計の正確さを追求・・・?いや、ブランドとか追求するパターンもあるよね」と考えられます。「高め続ける」あたりも気になる条件制限ワードです。ただ、若干自信ないのでいったん「△」。

ウ 製品やサービスの感覚価値は、顧客の客観的な優劣判断を困難にする。そのため、この価値を高めることで、企業は一般的に価格競争に巻き込まれやすくなる。
感覚価値観念価値の違いは、まだよく分かりません。ただ、何となくどちらもブランドっぽい予感はしています。「優劣が判断できなくなるほど高いブランドを持つ腕時計は、価格競争はしてないよな」、と考えてここは迷いなく「×」。

エ 入手の難しい高価なブランドにおいては、観念価値の作用する割合が大きく、ブランドの歴史や物語などの訴求を通じて、ブランドの高い価値を支えている。
→ついに観念価値が出てきました。感覚価値との違いは分からないままですが、やっぱりブランドの話が出てきましたね。普通に読むと〇っぽい。これが×になるとすれば、「観念価値」と「感覚価値」が逆というパターン?でも、設問文の4つの価値の順番では観念価値が最後に書かれていたので、いちばん大御所っぽい価値の気がします。それに、ここが感覚価値だとしてしまうと、ウもセットで観念価値にしないとおかしくなるけど、ウは既に×なのでダブルで×要素入れるとも考えにくい。ということでやっぱり「〇」で問題なし。

ということで、正解エ、となりました。
ちょっとやさしめの例題でしたが、知らない問題でも上記のような言葉尻チェックとか確認などの思考を1,2分でやって選択肢を1つでも絞ってゆくのがこの試験の最も大事なところかと思っています。

5.おわりに

タキプロでは毎週水又は日曜に、2次試験の勉強会を開催しております。
私おーじも、時間を合わせてできるだけ参加したいと思います。
また、ブログでの質問などのコメントも大歓迎です。
それでは、明日は物腰やわらかなのに激熱な資格試験マニア・Tochiroさんのブログです。お楽しみに!!

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