経営学に自信がある人こそ伸び悩む「企業経営理論」の罠/とくさん
こんにちは!タキプロ10期東京のとくさんです。
自己紹介の記事(前回ブログ)はこちら。
今回のテーマは1次試験の「企業経営理論」です。
「企業経営理論」は、苦手意識がない人でも、点数があまりとれない科目と言われます。でも本当にそうなのでしょうか?
得意と思っていた「企業経営理論」
その分析を行う前に、私の経歴を少し補足します。
私は前回にも書かせて頂いたとおり、社会人大学院で経営学を学びました。大学院では、経営戦略をはじめ、組織論、マーケティング、ファイナンスなど一通りの講義を受講し、ゼミでも組織論の教授の下で論文作成を行いました。そんな私は傲慢にも大学院を修了した時、「今なら少し勉強すれば中小企業診断士の試験に受かるのではないか?」と、甘い考えを持ったのです。そして、大学院を修了した年の8月に、ほぼ何も勉強をせず1次試験を受けたのですが、試験の当日(正確には自己採点する)まで「企業経営理論」は科目合格できるかな?くらいに思っていました。が、当然、そんなに世の中甘くありません。1科目も科目合格などできず、その年の1次試験は玉砕しました…。
しかしながら、試験勉強を何もしなかったとはいえ「企業経営理論」の点数は53点でした。これから心を入れ替えて1年間勉強すれば、すぐ60点はとれるでしょ、と、またも甘い考えが頭をもたげる点数でもあったのです。
それからTACに入学し、それなりに勉強をした結果、次の年は科目合格ゼロから1次試験に合格、勢い2次試験にも合格して今日に至ります。ただし、2年目の「企業経営理論」の点数は63点でした。結構勉強したつもりではありますが、10点しか伸びなかったのです。
この時は、やっぱり「企業経営理論」は点が取りにくい科目だな、でも1次試験は合格したからまあいいか、と思っただけで、特に分析などは行いませんでした。しかし、今回この場で「企業経営理論」について書く機会を得ましたので、改めて自分の結果を分析してみました。
意外だった落とし穴
「企業経営理論」は、出題テーマを大きく分けると、経営戦略、組織論、マーケティングの3つになります。私のそれぞれの得点率は下記の通りでした。
経営戦略 85%
組織論 50%
マーケティング 57%
あれ??こんなにも得点率が違うのか!?
しかも、私は組織論の先生のゼミだったのに組織論が50%???
もう少し組織論の部分を深掘りしてみると、それぞれの得点率は下記の通りでした。
組織構造論 20%
組織行動論(モチベーション、リーダーシップ等) 25%
人的資源管理(労働関連法規を含む) 100%
組織論の肝の部分が2割…。ゼミの先生、ごめんなさい…。こんなに出来の悪い弟子で(涙)
なぜこのような結果になったのかを考えてみると、
・組織論は得意なはず、という過信(思い込み)があった
・「企業経営理論」のテキストは分厚く、経営戦略までは真面目に読み込んだが、後半になるにつれ手を抜いた(=慢心から手を抜いた)
・労働関連法規だけにしか暗記を注力しなかった(=大丈夫だと思っていた)
といったことが思い当たります。
要するに、「わかっているつもりで、実際はわかっていなかった」ということです。
今思えば、2次試験の事例Ⅰ(組織)も苦手意識は全くないのに、何故か最も点数が伸びない科目でした…。1次試験の段階でこの弱点に気づいていたら、2次試験ももっと点が取れるようになっていたのかもしれません。
「企業経営理論」はなんとなくわかっていても、細かい部分を突いてくる問題が多いので、正確でしっかりとした理解が求められます。私のように大学院で学んだ方や、普段仕事で近しい事をやっている方の場合、比較的得意なはずなのに点数が伸びない、というケースが実は多いのではないかと思います。その場合は、点が取れないカテゴリをしっかりと分析して強化すれば、点数を伸ばして得点源の科目とする余地が充分あると考えます。何よりも、慢心が足をすくうのだと痛感しました。
ただ、1次試験は他にも科目がありますので、「企業経営理論」だけに深入りして他が疎かになっては意味がありませんのでご注意を…。
明日は、やーまさんが2次試験についてアップします!
お楽しみに!!
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