暗記対象の削減と一次試験当日の解き方byやま

■はじめに

読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ15期のやまと申します。
ちょっと記事を書いてる時間が取れなくなってきたので、私のブログ投稿はこれが最後となる予定です。



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最後の題材は1次試験についてです。

前回の記事で書きましたが、私は1次試験に4カ月かからないくらいで合格することができました。

比較的短期間で1次試験をクリアすることができたのは、私が択一式試験(マーク式試験)に慣れていることが大きかったように思います。

そこで、【択一式試験】の勉強法や試験当日の取り組み方をお伝えできればと思います。

以下で私が書くことは、診断士試験で身に着けたものではなく、過去の受験等を経て、診断士の受験前には既に身についていたものです。

択一式試験にはじめて本気で取り組む方と、以前にも経験している人では、経験値に差がある状態になってしまっているので、少しでもそこを解消できればと思っています。

■択一式試験の特徴等

選択式試験の特徴って何でしょうか??

色々あると思いますが、私は【読んでなんとなく正誤がわかれば点数になる】ことだと思っています。

二次試験では論述する必要があるので、正確に書く必要がありますが、一次試験の場合は、読んで文章の正誤だけわかればそれで点を取れてしまいます。

選択肢の組み合わせ次第では、すべての正誤がわからなくとも点にできますし、正誤がわからなくとも正解の確率を高めることもできてしまいます。

①完全に正誤がわかる②なんとなく正誤がわかる③正誤はわからないが他の選択肢から正解がわかる④感覚での正答率を高める

①~④のどれで正解しても同じように点数になるのが、択一式試験ということです。

■覚える対象を減らす

1.単語の暗記について

診断士の勉強をしている方で、細かな単語をしっかりと覚えなければならないと思われている方もいらっしゃるかもしれません。もちろん、覚えれるなら覚えれた方がいいのですが、択一式試験は言葉を書く必要はないので、きっちり正確に覚えないといけないわけではありません。

一次試験も「結局のところどういう理論なのか」という点が問われていて、細かな人名等の暗記を問うような問題はほとんどないはずです。

ですので、単語の暗記に時間を割くよりも、結局どういう理論なのかという点を理解することに時間を使った方が良いと思います。

例えば【コンティなんやら理論はこういうことを言ってる】、【プロダクトなんやらなんとかはこういうことを言ってる】みたいな風に太字の部分を理解することに時間を使おうということです。どうせ、なんやらの部分は問題文に書いていて、その内容(どういう中身か)が問われますから。

2.覚えなくてもわかることは覚えない

勉強していると、各々の過去の経験や感覚に照らして、「うんうん、そら当然そうなるよな」みたいな知識があったりすると思います。

こういった知識については、わざわざテキストを何回も読まなくても、どのみち正解できる可能性が高いので、次から読むのをやめてしまってよいと思います。

その時間を、自分の感覚だと間違えてしまいそうだなぁという箇所の正解確率を上げるために使った方が得点UPに繋がるためです。

私でいうと、【機能別組織は機能ごとのノウハウが貯まりやすい】とか【PPMの負け犬には投資を避ける】とかはすっと頭に入ってきたので、時間を割く対象からは外しました。

それよりもPPMの縦軸は(自社ではなく)市場の成長率、だとか横軸の相対的占有率は1を基準とするといった知識の方が誤りそうだったので、そちらの勉強に時間をあてました。

余談ですが、私が大学生のころ、ある弁護士が「わかりきったことを何度も確認するのは、こんなにわかっているんだと安心したい自分の心を満たしているだけであって、勉強をしているわけではない」という趣旨のことを言っていました。

当時、非常に納得して、自分の中ですっと理解できるものには時間を割かない・それ以外の間違う確率が高い箇所こそ勉強する対象というのを心がけています。

■試験中の取り組み方

ここからは当日の試験の解き方について書いていきます。

最初に何よりも大事なことですが、わからなくても適当に決めるとか、わからない問題は全部オにするとか、投げやりなことはおすすめしません。

わからなくても、しっかりその文章の意味を考えれば、言ってる内容がおかしかったりして、どんどん選択肢を絞っていけます。せっかく受験会場に行ったのであれば、投げやりなことはせず、自分の考えで選択肢を選びましょう。

なお、以下の択一式の解き方は大学受験の頃に習ったものですが、診断士試験でもそのまま活用できると思いますし、私は活用していました。

1.文節を意識して読む

下に令和5年度の企業経営理論第2問を例として掲載しています。

出題者は、文節ごとに引っ掛けとなるポイントを用意しています。

そうであれば、受験者も引っ掛けのポイントごとにしっかりと意味を把握して読み進めていくべきです。

アの選択肢であれば、「機会は適切に捉えているのだな」、「希少ではなくたくさんあるのだな」という風にそれぞれ意味を把握しながら読んでいきます。

2.〇△✖を付ける

文節ごとに読んでいき、自分の持っている知識で〇となる選択肢には〇を、間違っている選択肢には✖を、どちらかわからないものについては△を付けていきます。

今回は正しいものを選べという問題ですから、〇があればそれを選択することになりますし、△が一つでも他がすべて✖あれば△を選べばよいことになります。

〇がなくて、△が複数になった場合には、△同士を比較して、より正しそうな方を選ぶという進め方になります。

上記令和5年第2問を今私が読むと以下のような形になります。

ア・・・業界内にたくさんあるのだから、競合もすぐ手に入れることができる。すぐに皆持っているのだから優位性は持続しない。⇒✖

イ・・・組織体制とコンフリクトを起こすので、解決した方がよさそう。そのために経営資源を変えないといけない?めちゃくちゃ重要な経営資源で組織体制の変更が容易なら体制変えた方がいい場合もありそう?・・・とりあえず△

ウ・・・価値が高く、希少だから競合は取得しにくい。一時的には競争優位とれそう⇒✖

エ・・・業界内で模倣困難・希少・価値がある⇒持続的な競争優位になる可能性が高そう。でも「確立できないことがある」を✖にしようと思うと、100%確立できる必要がある。確立できないケースもありそう⇒とりあえず△

3.本当にそうか?絶対か?例外はないか?を考える

さて、上記の通り、イとエが△になってしまいました。

こういう場合は、△2つをもう一度読んでいくことになります。

で、設問を読むときは【本当にそうか?絶対か?例外はないか?】という視点で読んでみましょう。

まず、イですが、「経営資源を見直さなければならない」と断言しています。

80%くらいのケースはそうかもしれませんが本当にそうなのでしょうか。

経営資源が唯一無二のものであり、これを活用すれば持続的な競争優位が図れるような場合にまで、経営資源見直さないといけないのでしょうか?

それだったら、その経営資源を活用できるように体制を変更した方がいいんでは?

ということでイは✖の可能性が高そうです。

次にエですが、「競争優位性を持続的に確立できないことがある」と書いているので、確立できない可能性が1%でもあるなら正しい文章ということになります。

考えると、その経営資源を使うことに内部からの反発があってモチベーションを低下させてしまう(どんな悪質な資源やねんって感じですが。)とか、経営資源自体が脆くすぐに壊れてしまうとか、業界外から競合が現れるとか、何かしら色々ありそうです。

エのケースでは持続的な競争優位となる可能性が高いのかもしれませんが、上記の通り、そうならない可能性もありそうなので、エは正しい可能性が高そうです。

ということでエを選びます!

解答見てみると、解答自体はエで正解のようです。

途中の解説部分は正しいのか確認はしていませんが(笑)、こんな感じで正解にたどり着けるということの参考になれば幸いです。

■おわりに

診断士試験は、診断士試験に要した時間や勉強量だけで勝負するものではありません。過去の勉強やノウハウを含めて勝負するものだと思っています。

そこで今回は、診断士試験以前に獲得していた択一試験のノウハウについて書いてみました。

択一試験に慣れている方にとっては当たり前の内容だったかもしれませんが、初めて取り組む方や、何回かやっているけどいまいちやり方が確立していない方等の参考になれば幸いです。

次回は、おくそん さんの登場です。 

お楽しみに!

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