経営法務は毎日こつこつ byノブ

経営法務

読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ14期のノブと申します。

■はじめに

まずは自己紹介です。

年代/性別:ジャスト60歳の男性
職種:電機メーカの技術職
受験歴:1次1回、2次2回
勉強時間:1次1000時間、2次700時間
勉強方法:1次2次共に独学
得意科目:1次/経営情報システム、2次/しいて言うなら事例Ⅳ(得点が一番高かったというだけの理由です)

僕の勉強方法ですが、田舎暮らしなので予備校に通う解はありませんでした。通信教育も考えましたが、僕にはあまり向いてないと感じたので独学で挑みました。
また、住んでいるのは田舎なんですが会社は割と都会にあったので通勤時間がかなりかかりました。毎日片道2時間弱の通勤時間です。電車は比較的空いていたので、電車の中は割とゆっくりできます。僕はこの通勤時間を有効に活用して勉強していました。
1次はこの通勤電車での勉強を中心としていましたので、進捗ははっきり言ってあまりよくありませんでした(片道2時間弱と言っても乗り換え等あるので実際に勉強できるのは1時間に満たない時間。往復でも一日に2時間勉強できればいいところ)。勉強開始当初は2年くらい通勤勉強を続ければ1次の試験を受けるだけの知識が身につくかと思っていたのですが、実際には試験を受けるのに実に足掛け4年を要してしまいました。
僕のブログでは、そんな僕が幸運にも1次は1回で合格できた受験生活を振り返り、皆さんに何か少しでも参考にしてもらえるように僕がやっていた工夫や、ちょっとしたコツをお届けしていきたいなと思っています。
特に僕はちょっと年を取ってから診断士を目指して勉強を始めたので、主に中高年の方に役に立つ情報が発信出来たらなと思います。
幸い僕は通勤電車で勉強するという事で、毎日勉強するという習慣を身に着けることが出来ました。この毎日続けるってことがやっぱり一番大事だと思います。継続は力なりです。受験生の皆さんもこつこつ毎日やるってことを心掛けて下さい。そのうえで色々なノウハウやテクニックを覚えていけば必ず来年はこの場でブログを書く立場になっていると思います。

■経営法務は丸暗記!? でもそれって年寄りには辛いです

さて、ここからが本題です。中小企業診断士の1次試験は7科目もあります。関連分野で今まで活躍されてきた方でもすべての分野を経験している人は少ないでしょう。結局は自分の経験してこなかった、すなわち知識の無い分野に関しては、ひたすら覚えるしかないのが実情です。
しかし、ドイツの心理学者エビングハウスの忘却曲線を測定した実験によると、人は記憶した後、1時間後には約50%を忘れ、24時間後には約70%を忘れるそうです。ウーン恐るべし、昨日必死で覚えた100個の事を次の日には30個しか覚えていないとは・・・
でもここに年齢というパラメータは存在しません。年齢によって記憶力が衰えるのではないようです。でも年をとると中小企業診断士の合格率はぐっと下がります。
グラフ①は1次試験の年齢別の令和4年度の合格率(診断士協会が発表している申込者に対する合格者数をプロットしてみました)です。合格率は30代をピークに落ち込んでいきます。

グラフ①

次にグラフ②は2次試験の年齢別の令和4年度の合格率です。こちらも20代をピークに年齢と共に合格率が落ちていますが、1次に比べて更に落ち込みの勾配がきつくなっていますね。

グラフ②

明らかに、年齢と関係性がある様です。なぜでしょうか?
ここからは僕の推論なんですが、たぶん記憶力の衰えはないのですが、気力と体力が衰えてくるのでそうなっちゃうんじゃないでしょうか。年をとるにつれて疲れやすくなったり、気力が続かなくなりますからね。
どうすればよいんでしょうか?
疲れたら休む。気力が続かないときは気分転換する。つまり毎日少しずつコツコツやっていく。これしかないでしょう。これなら体力も集中力もそれほど必要ないでしょう。
毎日コツコツやる。すなわち”継続は力なり”ですね。
若い人も油断しないでくださいね。20代、30代は確かに中高年者よりは合格率は高いですが、決して余裕で受かる合格率とは言えない数値です。

すみません。ここまでの話は本日の経営法務のノウハウではなく、全教科に共通する内容でした。
さてここからは、経営法務のお話です。写真は僕が使っていた経営法務のテキストです。覚えなきゃいけないなあと~と思ってマーカーで印をつけている個所が非常に多いことが分かってもらえると思います。特に僕はバリバリの技術屋でしたので、この分野はからきしでしたから人よりマーカーは多いかもしれません。

これだけ覚えるんじゃ大変ですね。多くの事を一気に覚えるのは普通の人にはなかなか辛い作業です。どうしましょうか?
毎日10個の事を新たに覚えるのは大変でも、1日1つずつならできなくないでしょう。100個の事を10日で覚えるか、1日1つずつコツコツ100日かけて覚えるか。
僕はコツコツで行きました。

■最後は過去問をくるくる回す

経営法務は覚えることが非常に多かったので、テキストは4回くらい通読しました。先ほど24時間後に70%忘れると書きましたが、逆に言えば30%は残っているわけです。複数回読んで覚えれば回数に比例して記憶に残っていくことでしょう。読んだ回数だけ知識が増えます
一通り知識が頭に入ったら、それがどのように問われるかを理解するために、今度は問題集にチャレンジです。問題集は問題が正解していても不正解でも、解説はきっちり読むようにしてください。解説はテキストの内容を補ってくれます。
問題集も一回やったら終わりにしないでください。何回か回しましょう。僕は3回ほど回しました。
問題集にチャレンジすることで覚えた知識がどのように問われるかが分かってくるようになります。経営法務として学ぶべき内容は変わらないのに対して、毎年違う問題を出してくるのですから、問い方を変えてくるのが出題側の手段です。解答の意味とそれをどのように問うているかを、問題と解説でしっかり理解しておきましょう。

■おわりに

僕は経営法務に関してはほぼ素人でしたが、会社で特許の管理を少しやっていたことがあり、知的財産権だけはなじみがありました。それはちょっとラッキーたっだと思います。
試験でも特許や商標などの知的財産権関連の問題はある程度点が取れる自信があったので、少し気が楽でした。
とは言ってもさすがに知的財産権だけでは最低ラインの40点すら取れないので、複数回のテキストの通読で経営法務全般の概要を押さえ、問題集をぐるぐる回して細かい所の理解を深めたり、面倒な数値を暗記していきました。
”特別決議の必要得票数は議決権を行使できる株主の半数以上であって当該株主の議決権の3分の2以上”とかとか、こんなの1回じゃとても覚えられなかったです。しつこいですが、最後はやっぱりこれです。

継続は力なり


毎日コツコツやりましょう。
これは、今回のお題である経営法務に関わらず、1次、2次すべての教科に共通している事です。
いや、晴れて合格したのちに中小企業診断士になってからも当てはまる事かもしれません。
試験まではまだまだ時間があります。毎日コツコツがんばってください。


次回ははっさくさんの登場です。
お楽しみに!

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