過去問解答データから見える出題傾向 経営法務(前編)
皆さん、こんにちは!月曜日夜のショリ@タキプロです。
7月13日(金)のタキプロメルマガより、「過去問解答デ-タから見える出題傾向」と題して、あと1点を取るためのテクニックについてお伝えしています。
さて、先週金曜日のタキプロメルマガの記事
に続きまして
「過去問解答データから見える出題傾向」 ~経営法務編~
をお送りします。
調査の範囲は、平成22年度からH18年度までの過去問5年分、計121題です。
なお、書かせて頂く内容は、過去のデ-タに基づいた統計的な推測です。内容は、今年の本試験の傾向を保証するものではないことにご留意ください。
それでは、さっそく、参りましょう。
■正答率の高い選択肢は、「ウ」
1次試験が択一試験であることは、どなたもご存じだと思いますが、正解が特定の選択肢に偏りがあることをご存知ですか?
正解は「ウ」に偏っています。5年間で「ウ」が正答だった回数は36回、総問題数が121ですから、確率は30%です。各選択肢の正答率が同じであれば、1/4で25%なので、「ウ」は他選択肢に比べて正答率が高いと言えます。
<各年の選択肢「ウ」の正答率>
H22:26%, H21:26%, H20:36%, H19:29%, H18:31%
なお、知的財産権の問題に限定して集計を取ると、正答率の最も高い選択肢は「エ」です。
■最も正答率が低い正答選択肢は「ア」
経営法務の2大出題領域である「会社法」と「知的財産権(以下、知財)」、そして「その他」の3つの領域別に分けて、選択肢ごとの正答率を見てみましょう。
<正答選択肢、確率の高い順>
会社法 「ウ(33%)」→「イ(29%)」→「エ(22%)」→「ア(16%)」
知財 「エ(29%)」→「ウ(26%)」→「イ(24%)」→「ア(21%)」
その他 「ウ・イ(29%)」→「エ(24%)」→「ア(18%)」
覚えておきたいのは、領域に関わらず、「ア」の選択肢が最も正答になりにくい点です。特に、会社法における「ア」の正答率は低く、最も正答になりやすい選択肢「ウ」との確率の開きは、倍以上です。
「ア」を含む2択で迷い、どちらも甲乙つけがたい状況では、正答率の低い「ア」を落とすのも、合理的な判断だと思います。