グラフを制する者が経済学・経営政策を制する byまっすー

経済学・経済政策

読者の皆様、いつもブログを読んでくださりありがとうございます。
タキプロ14期のまっすーです。

今日は経済学・経済政策についてお話ししたいと思います。

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■はじめに

まず、自己紹介をします。
・名前:まっすー
・年代:50代
・性別:男性
・職業:研究開発支援(機械系)
・受験歴:1次試験1回、2次試験1回
・勉強方法:1次独学、2次独学

全くの門外漢、予備知識ほぼなしで試験勉強を始めたところ様々な論点でつまづきました。

私が苦戦した論点について紹介したいと思います。

■経済学・経済政策の参考書を開いてみて

 初学者の方で経済学ってとっつきにくい!って感じた方はおられないでしょうか?
 私はこれに該当しました。
 この科目、グラフがよく出てきて、そこから分析していくという出題パターンが多く、グラフからの読み取りが必須の科目なのですが、様々な用語が出てきて、違いが解らずに混乱してしまい、苦手科目の一つになってしまいました。
 理系の職業なので、グラフはほぼ毎日見ているにも関わらず、本科目のグラフを理解するのに苦労してしまいました。
 本ブログでは私がどこでつまづき、どうやって克服したか紹介したいと思います。
 この中でも特に私が苦戦したところを紹介したいと思います。

■平均費用曲線AC、平均可変費用曲線AVC、限界費用曲線MCの関係

 まず参考書を開くと出てくるのが総費用関数です。正直「楽勝♪」と思ってしまいました。
 そうすると次は縦軸が変わり、平均費用、平均可変費用曲線が出てきました。
 正直、この時点でグラフの表していることをイメージしづらく、理解するのがしんどかったことを覚えています。
整理してみると、以下の通りになります。


  平均費用曲線AC :製品を製作するのに必要な1個当たりの総費用
  平均可変費用曲線AVC :製品を製作するのに必要な1個当たりの変動費
  限界費用曲線 :現状の生産数量であと1個追加するのに必要な総費用(生産曲線の傾き)

  平均費用曲線AC < 限界費用曲線     黒字
  平均可変費用曲線AVC < 限界費用曲線 赤字でも部分的に固定費を一部賄えている(生産継続)
  平均可変費用曲線AVC > 限界費用曲線 大赤字!!(生産停止)

 書いてしまうとこれだけなのですが、これを頭が受け付けませんでした。
 苦手意識をかかえたまま学習は進んでいきました。
 演習を繰り返し行うことで、なんとなく理解できるようになってきました。

■スルツキー分解

 スルツキー分析も理解するのに努力を要した論点の一つです。
 スルツキー分解の操作が複雑でその中に出てくる所得効果と代替効果の区別がつかない。
 所得効果と代替効果の増減により上級財、下級財、中立財、ギッフェン財に分かれるのですが、区別が難しい
2つの財の相互作用なのでイメージしにくかったです。
 簡単にまとめると


  所得効果:価格が変化したことによって実質的な所得が増減することに伴う消費量の変化
  代替効果 :相対的な価格比の変化による消費量の変化

  上級財 :代替効果(+) 所得効果(+) 全部効果(+)
  下級財 :代替効果(+) 所得効果(ー) 全部効果(+)
  中立財 :代替効果(+) 所得効果(±) 全部効果(+)
  ギッフェン財 :代替効果(+) 所得効果(ー) 全部効果(ー)

覚えることが多く、違いが判りにくかったので、苦戦しましたが、過去問演習を通して代替効果と所得効果の判別や上級財、下級財の見分けに行えるようにしていきました。

■期待効用仮説

 この論点が最後まで分かりませんでした。仕方がないから丸暗記しました。
 期待効用という用語が抽象的で腑に落ちなかったです。 ちなみに期待効用とは不確実な効用の期待値のことを指します。
 試験が終わって気が付いたのですが、通常のグラフは横軸に入力(投入するもの)、縦軸に出力(得られるもの)を描くのですが、この場合は縦軸に期待効用値(投入するもの)、横軸に所得(得られるもの)が表示されることがあり、理系の私にとっては気持ちが悪かったです。

 出題頻度が低いことから学習は最小限としました。

■IS-LM、AD-AS分析

 IS-LM線図の横軸が国民所得、縦軸が利子率であり、AD-AS線図の横軸が国民所得、縦軸が物価というあまりなじみのないものなので、イメージが難しく、横軸が増えたとき「国民のお金が増える?」→ 景気が良くなる。
IS-LM線図の縦軸が増えたとき「利子が上がるとお金が借りにくく、投資が抑制させる?」
AD-AS線図の縦軸が増えたとき物価が上がると「相対的に買い物がしやすくなる?」
→ 縦軸が増えたとき投資や買い物がしにくくなり景気にブレーキがかかるというイメージでした。

試験対策として、出題頻度の高い クラウディングアウト、流動性のわな、需要と供給の関係、各曲線の傾きに絞った学習を行いました。

■試験本番での留意点

 試験本番では時間配分と得られた余裕時間(10分程度)で見直しを行うことに留意していました。
また、最初の1科目目であることから落ち着いていく、難しい問題も出るので、「全部できなくてもいい、60点取れればいい!」と自分に言い聞かせて試験に臨みましたが、1発目の試験科目で全く手ごたえがなく頭が真っ白になってしまいました。
 普段であれば単純なひっかけ問題や語尾の言い回しでの間違いは少なかったのですが、本番では知らない問題が出て焦るといったことがあるので、心に余裕を持つことが重要です。そのためには十分演習を繰り返し行うことが重要なんでしょうね。

■おわりに

 いかがだったでしょうか。経済学・経済政策は繰り返し演習をしながらグラフが何を示しているのか理解を深めることで、出題傾向が変わったときにでも応用が可能となります。
 どの科目でもそうなんですが、演習を繰り返し行うことで、最初全然わからなかったり、区別できないものでも、だんだんとわかるようになってきます。きっと「習うより慣れろ」なんでしょうね。
私は1次試験の時は全力で過去問演習の反復練習のみを行ってきました。
 しかし、今回ブログで自分の苦手だった部分ををまとめているうちに当時は理解があいまいであった部分の理解ができたことから、私のような独学で演習の繰り返しのみの人でも理解しにくい部分を整理してみることをお勧めします。
このブログが受験者の皆さんの学習の助けになればうれしいです。

次回はわらびもちさんの登場です。
お楽しみに!

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