『経済学・経済政策』のとらえ方 byたいポン
タキプロ14期の たいポン と申します。
私、独学の多年度生でしたので、1次試験の『経済学・経済政策』は何度か受験しました。
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■はじめに
今日は1次試験の『経済学・経済政策』のお話をしますが、合格者の多くの方は合格後、いや1次試験が終わると、この科目のことはすっかり忘れてしまう方が多いのではないかと思います。
そんな『経済学・経済政策』ですので、内容うんぬんではなく、この科目のとらえ方についてお話しますので、さらっとお読みください。
■試験の難易度は?
『経済学・経済政策』の科目合格率は、
『令和元年26%⇒令和2年23%⇒令和3年21%』と、令和3年までは20%を超えていましたが、
『令和4年11%⇒令和5年13%』となり、直近の2年は問題が大きく難化しました。
どの科目も難化と易化を繰り返しているので、そろそろ来年は易化するかもしれませんね。
一方、5年平均でみると、一次試験全7科目の科目合格率は17%でが、同時期の『経済学・経済政策』の科目合格率は19%で、全科目平均を上回っています。
また直近2年は大きく難化したものの、その前の3年間の合格率は20%を超えており、全7科目の中では『比較的易しい科目?』とも言えるのではないでしょうか。
■過去問が重要です
『経済学・経済政策』は理論の科目であり、理論自体は不変です。
従って、新しい論点がでることはなく、問題は基本的に繰り返されたり、形を変えてきたりするだけなので、過去問を理解することが重要です(実際に過去問をやるとわかりますよ)。
テキストを読んで理論を理解していくことは大変だと思いますので、過去問をやりながら理論を理解してください。
■全問4点で25問です
他の1次試験の科目とは違い、1問2点や3点の問題はなく、全問4点で同じですが、実際の1次試験では『覚えていればすぐできる問題』と『理論を使ってグラフを動かしたりしながら考えなければできない問題』があり、問題によってかかる時間が違ってきます。
特に理論を使ってグラフを動かしたりしながら考える問題は、ちょっとわからなくて考え始めると多くの時間を使ってしまい、覚えていればできる問題も冷静に考える時間がなくなってしまいます。
実際の1次試験で、しっかり考えなければ解けない問題でつまずいたら、一旦、その問題を飛ばして、覚えていればできる問題を解き、試験時間を有効に使うように心がけましょう。
■グラフを理解しましょう
『経済学・経済政策』には、IS-LM分析だの、予算制約線だの、いろいろなグラフが出てきます。
そして問題は、このグラフを右にシフトするのか、左にシフトするのか、傾きは急になるのか、緩やかになるのか、その結果、どこで交わるのかで答えが出てきます。従って、グラフの意味を理解し、そしてグラフを動かしながら答えを出せるようになることが重要です。
まあ、それでもグラフが理解できないこともあるでしょう。その場合は、『機械的にグラフを動かせるように覚える』ことで一次試験を乗り切りましょう。
■普段の経済ニュースにも注目しましょう
昨今、賃上げによる景気回復、安定的な物価上昇、海外とのインフレ率の違いや金利差、円安の進行、海外の保護主義的な経済政策等、様々な経済ニュースが報道されています。
こうした動きを理論的に語っているのが『経済学・経済政策』です。
実際の経済ニュースを『経済学・経済政策』の理論を重ねて考えると、よりこの科目が理解しやすくなります。また、1次試験で出題されている問題に実際に起きていることが反映されていることがありますので、実際の経済ニュースが問題を解くヒントになることもあります。
2次試験には出題されないものの、経済ニュースの背景を理解できるようになることは、試験勉強だけでなく、将来診断士になっても企業の先行きを考える上で役に立つことだと思いますので、普段の経済ニュースは注目してみてください。
■おわりに
『経済学・経済政策』は、理論の話が多く、とっつきにくいと感じる方も多いと思いますが、一方でその理論に沿う形で実態経済が動いており、それらの多くが経済ニュースとして発信されています。
『経済学・経済政策』を身近なものとして捉えることで、この科目に対するアレルギーをなくすよう心掛けてください。
次回は、おでん さんの登場です。
お楽しみに!
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