経済学、学習の秘訣を by すぎも
タキプロ15期の すぎも と申します。
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■はじめに
はじめまして すぎも と申します。
まず最初に自己紹介をさせていただきます。
年齢/性別:40代、男性
職種:製造業エンジニア
受験歴:1次1回、2次1回
勉強時間:1次1600時間、2次400時間
勉強方法:TAC1次2次ストレート通学講座、市販問題集
得意科目:1次運営管理、2次事例Ⅲ
これから、経済学の学習を助けるためのアドバイスを提供させてもらいます。経済学は必ず伸びる科目です。一見難しそうに思えるかもしれませんが、適切な学習方法により理解を深めましょう。
特に、中小企業診断士1次試験に向けて、経済学の対策について語りたいと思います。この科目は1次試験の最初に行われ、試験への緊張と期待が交錯した状態で挑むことになります。
しかし、適切なアプローチがあれば、初挑戦でも高得点を狙うことが可能です。 私自身も経済学の学習は初めてでしたが、適切な学習方法で76点という成果を得ることができました。
これから一緒に経済学の難関を乗り越えていきましょう。今はまだ寒い日が続いていますが、学びの火を消さずに、皆様とともに前進していきたいと思います。
■とにかくグラフの意味が分かるようになる
この科目の勉強法の重要なポイントは、まず理解を重視することです。問題の本質を理解すれば、少し問題形式が変わったとしても、同じように解くことができます。
ただ単に覚えるのではなく、グラフがなぜそのような形になっているのかを理解することが重要です。X軸やY軸が動くとき、数値がどのように変化するかを考えることで、理解が深まります。
経済学では多くのグラフが用いられます。グラフの軸が何を表しているのか、グラフで囲われた面がなにをあらわしているのか、設問で問われていることがどの部分に表現されているのかを理解することが重要です。
例えば、同じ効用水準で得られる消費量の組み合わせで結んだ曲線である無差別曲線に関してお話しますと、「完全代替材で2剤が完全な補完関係にあるものは常に同じ価値交換できるので無差別曲線は直線になる」とか、「完全補完材で片方がないと効用が得られないものは、片方だけ増えても効用は増えないため、無差別曲線はL字型になる」など、グラフ1つ1つを理解していくことで、正解にたどり着けます。
■やっぱり過去問に取り組む
地味な方法ですが、過去問を解き続けることをお勧めします。私自身、過去問題を何度も解くことで、問題解決能力を身に着けることができました。過去問題は一度出題された問題であり、再度出題されることはないかもしれませんが、似た構造の問題が出題されることは多いです。
経済学の設問はグラフ操作の他にも知識、国別統計、計算などが出題されます。これらの問題に対応するためには、「教科書からのインプット→過去問を繰り返し解く」が有効です。特にグラフ操作に関しては、実際にグラフを描きながら問題を解くことで理解が深まります。
過去問を解いていく中で、自分の弱点が見えてくるはずです。その弱点を見つけたら、それに対して集中的に学習を進めていきましょう。例えば「過去問題完全マスター」では、過去問がテーマ別にまとめられているため、同じテーマの問題を繰り返し解くことで理解を深めることが可能です。
■科目同士はつながっている
また、経済学だけを孤立して学ぶのではなく、ほかの科目とのつながりを理解することも重要です。特に、経営や財務会計などとの関連性を理解することで、より深い視点から経済現象をとらえることができます。
一度にすべてを理解しようとすると圧倒されてしまうかもしれません。大切なのは、1つ1つのテーマをじっくりと理解し、それを組み合わせて全体像をつかむことです。あなたの経済学の学びが、試験の成功だけでなく、より深い知識と理解の獲得につながることを願っています。
■ミクロ経済学は17のことを理解する
1つの例として、ミクロ経済学で理解すべき17のことを列挙しました。まだ経済学に取り組まれていない方、これから本格的に経済学を深堀していく方など、下記の項目を優先的に取り組んでいただくと、効率的な学習効果が期待できます。
1.限界費用の概念をつかみ生産量-収入、総費用のグラフを理解する
2.生産量-平均費用曲線、平均可変費用曲線、限界費用曲線を理解する
3.○○の○○弾力性を理解する
4.生産関数とは「資本や労働などの生産要素を投入し、生産活動を行い、どれだけ生産量を生み出すか」ということを理解する
5.効用関数の効用とは消費者のうれしいという気持ちだということを理解する
6.代替材や補完材のときに効用関数がどのような図になるか理解する
7.予算制約腺の切片の値が変化したときに予算制約腺がどのように変化するかを理解する
8.効用曲線と予算制約腺を使って上級財、中立財、下級財、ギッフェン財、代替効果、所得効果、価格効果を理解する
9.完全競争市場における社会的総余剰、消費者余剰、生産者余剰を理解する
10.従量税、従価税、補助金などが発生した場合の供給曲線の変化、余剰の変化、死荷重、外部不経済を理解する
11.自由貿易、関税政策を行った時の輸出入の余剰、死荷重がどう変化するか理解する
12.パレート効率的理解し、マトリックスを描いて解けるようにする
13.不完全競争市場や費用逓減産業の供給曲線、需要曲線、限界収入曲線を理解する
14.クールノー、ベルトラン、シュタッケルベルクモデルの違いが分かるようにする
15.ゲーム理論のナッシュ近郊、支配戦略、囚人のジレンマ、パレート効率的、最適反応などを区別できるようにする
16.公共財、準公共財、私的財、競合性、排除性を理解する
17.情報の不完全性によって生じる逆選択、モラルハザードを理解し、その解決方法を選択できるようにする。
■学びを生かして、日々の生活を充実させる
経済学を学ぶ際には、物事を複数の視点から見る力が求められます。例えば、ミクロ経済学とマクロ経済学の視点を交互に切り替えることで、経済全体の状況を理解することができます。
そして、経済学を学ぶことで、経済の過去、現在、未来を分析する力が身に付きます。これらの力を身に着けることで、経済学の知識を実際のビジネスや生活に応用することが可能になります。
経済学は、理論や数式だけでなく、現実の世界と密接に連動しています。日本経済がどのように動いているのか、世界経済がどのように変化しているのかを理解することは、中小企業診断士としてのスキルを磨くうえで非常に重要です。
また、経済学を学ぶことで、ビジネスの視点から物事考える力も身に着けることができます。市場の動向、価格の変動、供給と需要のバランスなど、経済学で学んだ概念を日々の業務に生かすことで、よりよい判断を下すことが可能になります。
経済学を学ぶことは、自己啓発の一環でもあります。常に新しい知識を得ることで、自分自身の視野を広げ、新たな可能性を見つけることができます。自分自身の成長とともに、組織の成長にも貢献することができます。
■おわりに
経済学の学びは、時には困難かもしれません。しかし、その困難を乗り越えることで得られる経験と知識は、あなたの人生やキャリアに大きな影響を与えるでしょう。一緒に経済学の学びを深め、中小企業診断士試験に挑む準備を整えましょう。挑戦の先にある成功を目指して、一緒に頑張っていきましょう!
次回は、やま さんの登場です。
お楽しみに!
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