経済学の得点力を高めそうな3つのこと by おさる

経済学・経済政策

タキプロ15期の おさる と申します。  



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■はじめに

今回で2回目の投稿になります。

さて、ワタクシおさるは、大学では経済学の基礎的なところは履修しましたが、残念ながら、卒業して30年以上経ておりほぼ全て忘却してしまいました(汗

かつて国家公務員旧Ⅰ種(経済職)の短答試験に合格した友人は、後年、「ISとLMが頭の中でごっちゃになってすぐには思い出せない」と言ってましたので、経年による忘却というのは、ものすごい破壊力があるってことです。

そんな訳で、ワタクシはほぼ1から経済学を学び直した感じでしたが、これからお話することを心がけつつ「リピート&リピート」に励んだ結果、50代半ばでのチャレンジでR5年の1次試験で84点とることができました(7科目合計で554点とムダに高得点でした)。

■ワタクシの勉強スタイル=パラシュート学習法

ワタクシが経済学に取り組み始めたのは、受験年の2月頃でした。テキストは読まずにいきなり『過去問マスター』から始めました。

どの科目も同じスタイルでしたが、1次試験はズバリこの「パラシュート学習法」が奏功しました。まずは自分の持っている知識や経験でトライしてみますが、もちろんチンプンカンプンなので、すぐさま解説を熟読します。これを繰り返すことでいつのまにか頻出問題(類題含む)に立ち向かえるようになります。1からテキストをじっくり読む、というのは1次試験に関しては時間効率がよくないというのがワタクシの持論です。

もちろん『過去問マスター』の解説を読んでも理解しづらい箇所もあり、そこは『速習!マクロ経済学(石川秀樹)』で補強しました。

この著者の方は無料でYoutube講義も公開していますが、一般論としてYoutube視聴も時間効率がよろしくないと思っているので(個人の感想です・・・)視聴はせず、分からない箇所につき本を参照していました。

■得点力を高めそうな3つのこと

ワタクシは自分の学習経験を踏まえて、次の3つのポイントは、この科目の学習にとって得点力を高める「近道」になり得ると考えます。

  1. 図表の問題は手を動かして何度も描く
  2. 時間がないときは数式の理解は脇に置き、式だけ暗記する
  3. ケインズ派と新古典派の違いを意識

以下それぞれについてご説明いたします。

■1.図表の問題は手を動かして何度も描く

図表問題は、テキストや過去問の解説部分を眺めていれば、ある程度分かった気になりますが、それだけで類題に取り組むと、意外なくらいに戸惑ってしまうという罠があります。

そこで図表を自分で描いてみる練習をお勧めします。最初は問題や解説部分にある図表をそのままトレースし、だんだんと独力で描けるようにしていきます。

何度も出てくるような問題、例えば「需給ギャップ」、「余剰分析」、「マンデル・フレミング・モデル」などについて、図表の写経から始めてだんだんと独力で繰り返し描いていく過程で、理解も進み、得点力向上につながるように思います。

ところで、ワタクシは1次試験の勉強は紙とペンで行い、2次試験の際にはiPadをフル活用しましたが、もし1次試験の勉強でも図表問題に取り組む際に、iPadを使って何度も線や面積を描いては消しての反復練習をしていれば、効率的に「リピート&リピート」ができたことでしょう。

なお、GoodnotesというiPadアプリを用いた学習法はおすすめです。タキプロでも先人の多くの方がGoodnotesとiPadによる効率的な学習法について触れているので、興味がある方は検索してみてください。

【こんな感じでiPad上でカラフルに線を描いたり色を塗ったり♫ 終わったらまた消してイチからやり直せます↓↓↓】

■2.時間がないときは数式の理解は脇に置き、式だけ暗記する

これは、闇雲に中身を理解せずに数式だけ暗記しましょう、ということではありません。

数式を理解しながら覚えることは王道ですので、ぜひ理解に努めてください。
例えば高校の数学で、理解不十分なまま数式の丸暗記で中間・期末テストに臨んでいた友人は、そのうちどこかでつまずいてませんでしたか。あのようなものです。

けれど1次試験は7科目もあり範囲も広いので、どうしても時間がない場合に、数式の理解に多大な時間を費やすのも得策ではありません。

例えば先に挙げたIS曲線やLM曲線の式は、じっくり考えればそれぞれの項の意味も分かりますが、時間がないときにパッと見で理解するのも楽ではありません。

そこで、まず数式をぐおぉーと暗記をするのも間違いではないと思います。まず、下の数式(=IS曲線の式)をご覧下さい。

次いで令和5年度の第8問をご覧下さい。

IS曲線の数式を暗記していれば、「どの項目が増加/減少すれば」「IS曲線の傾きがどうなる/どちらにシフトする」なんてことが直感的にわかりそうです
例えば、(ア)は貨幣需要の利子感応度は式の中に登場してないのでバツ、(ウ)はG(政府支出)が増えれば切片が増加して上方シフトすることからこれもバツ、などと導けます。

ただし、繰り返しですけど、理解を脇に置いて式を覚えるというのは最後の手段ですからね。

■3.ケインズ派と新古典派の違いを意識

これはむちゃくちゃ大事です。
マクロ経済学において、ケインズ派新古典派の違いを整理しておくと、得点力に差が出るように思います。

例えば、

  • 国民所得の大きさが決まる仕組み
  • 想定する雇用水準
  • 価格や賃金の伸縮性の想定
  • 利子率が決定する仕組み 

などなど、両派が異なる部分はあまたあり、学習の早い段階で、両派がどのような考えに立っているのかを整理しておくと、問題への対応力が高まると思います。

なお、ワタクシが参照した『速習!マクロ経済学(石川秀樹)』にも、マクロ編の随所に両者の違いが記述されています。

■おわりに

いかがでしたでしょうか。

やや邪道っぽいことも書きましたが、ご自身にとっての「近道」を早めに見つけて、あとは「リピート&リピート」で合格点突破を目指してくださいませ。

次回は、ゆるふ さんの登場です。 

お楽しみに! 

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