過去問解答データから見える出題傾向 経済学・経済政策(前編)

皆さん、こんにちは!月曜日夜ショリ@タキプロです。

 先週金曜日のタキプロメルマガより、「過去問解答デ-タから見える出題傾向」と題して、あと1点を取るためのテクニックについてお伝えしています。
 さて、先週金曜日のタキプロメルマガの記事
「過去問解答データから見える出題傾向」 ~財務・会計編
に続きまして「過去問解答データから見える出題傾向」 ~経済学・経済政策編~をお送りします。  
 調査の範囲は、平成22年度からH18年度までの過去問5年分、第1問から第25問の計125題です。

なお、書かせて頂く内容は、過去のデ-タに基づいた統計的な推測です。内容は、今年の本試験の傾向を保証するものではないことにご留意ください。
 
それでは、さっそく、参りましょう。
 
正答率が高い選択肢は、「ア」(4択問題) と 「ウ」(5択問題)
 さて、1次試験が択一試験であることは、どなたもご存じだと思いますが、正解が特定の選択肢に、偏りがあることをご存知ですか?
試験では、全ての問題を習得した知識で解くことは困難です。まったく対応できない問題や選択肢を絞りきれない問題もあります。そこで、参考にしてほしいのが、正答となりやすい選択肢の存在です。
 4択と5択を単純比較することはできないので、分けてご紹介しましょう。
 
 ◆4択問題の正解は「ア」に偏っている
  正解は、「ア」に偏っています。5年間で「ア」が正解だった回数は23回、4択総問題数が75ですから、確率は31%です。各選択肢の正答率が同じであれば、1/4で25%なので、「ア」の正答率の相対的な高さが分かると思います。
 
 ◆5択問題の正解は「ウ」に偏っている
  正解は、「ウ」に偏っています。5年間で「ウ」が正解だった回数は12回、5択総問題数が50ですから、確率は24%です。各選択肢の正答率が同じであれば、1/5で20%なので、「ウ」の正答率が相対的に高いことが分かると思います。

 本試験で、残り時間30秒、問題文を読むこともできていない問題が残っていれば、4択であれば、「ア」、5択であれば、「ウ」にかけてもよいかもしれません。
 ちなみに、4択と5択問題の選択肢を正答確率の高い順に並べると次の通りです。
 4択 「ア(31%)」→「エ(29%)」→「イ(23%)」→「ウ(16%)」
 5択   「ウ(24%)」→「ア(22%)」→「オ(20%)」→「イ(18%)」→「エ(16%)」
    ※「イ(31%)」は、「ア(31%)」に訂正しました。 

 4択問題において、最も正答になりやすい選択肢 「ア(31%)」と最も正答になりにくい選択肢「ウ(16%)」との間に、ほぼ倍の開きがあるという事実には驚きました
 
4択問題と5択問題の難易度と配点は同じ
 経済学・経済政策では、4択問題と5択問題が、およそ6:4の割合で構成されていますが、4択問題と5択問題の配点と難易度にほとんど差がないことをご存じですか? 
 問題の配点は、一律4点であるため、4択と5択で配点に差はありません。また、4択と5択の難易度A,B,Cの割合は、それぞれ73%(4択)と74%(5択)でほぼ同じです。配点の差がなく、得点の取りやすさも変わらないわりには、時間がかかる5択問題は、効率の悪い問題かもしれません

 そのため、制限時間内に問題を解き終えられないことが多い方は、5択問題より4択問題を優先的に解いてもよいかと思います。
5択問題の5割が序盤に出ている
 5択問題の半分が序盤に出ています。5択問題は、5年間で合計50問出題され、25題が序盤(第1題~第8題の間)で出ています。問題を順番通りに解くと、序盤に固まっている5択問題を先に解くことになります
 序盤で多くの時間を費やすと、気持ちの焦りが先行して後続の問題で、思わぬミスをしてしまう可能性もあります。精神的に焦りやすい方は、序盤の5択問題を後回しにしても良いかもしれません。

それでは、長くなりましたので、このあたりで。記事の続きは、今晩18:00に投稿しますので、ぜひ、ご覧ください。
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