苦手なテーマは「書く+α」で覚えよう byはまん
タキプロブログ読者のみなさま、こんにちは。
9度目の登場、多年度生応援団の「はまん」です。
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今年度の2次本試験から、早くも2週間あまり経過しました。受験されたみなさま、いかがお過ごしでしょうか。試験を終えて勉強から離れている方もいれば、モヤモヤした気分を抱えつつも口述試験へ向けて動き出している方もいらっしゃると思います。
一方、来年の合格を目指して今年から勉強を始めているみなさま、勉強は順調でしょうか。
受験校によっても勉強する科目の順序はそれぞれだと思いますが、今回は1次試験の「経済学・経済政策(以下、経済学)」について、私の勉強法をエピソードも交えつつお話をします。
■とにかく「書いて」覚える
経済学は、学生時代に勉強された方はともかく、テキストを眺めるとグラフがたくさん登場したり数式が並んでいたりと、苦手とする方も多いと思います。
私の場合、学生時代はミクロ経済学を専攻していたため、余剰分析や関税政策、独占といったテーマは比較的すんなりと理解できました。しかし、マクロ経済学は学生時代から苦手で、初めから学び直す状態でした。テキストを読みながら「こんなテーマあったなぁ」と思いつつ、まずは数式やグラフ、暗記すべき用語をただただ書くところから始めました。
経済学の勉強に限らず、暗記すべき用語などはとにかく「書いて」覚えるようにしていましたが、その中でも経済学についてはグラフや数式がたくさん出てきますので、書く量は他の1次試験科目よりも多かったです。そして、経済学の勉強の際には2回目以降「しっかり書く」というやり方をとりました。
1回目:まずは「ただ」書く
最初にテキストを読む際には、無理に理解しようとせず、式やグラフをまず書き写しました。メモ程度のものですが、それでもまずは手を動かしました。
2回目:「理解しながら」書く
テキストを読みつつ、実際に考えながら式やグラフを書きました。主に講義が終わって復習する時です。最初と違って文字も丁寧に、グラフも定規を使って書きました。
3回目:「カード」に書く
電車での暗記用に作成していたカードに書きました。グラフも見やすいように色分けしました。自分では珍しく色を多用しました。このカードは本試験当日まで活用しました。経済学の本試験は3回受験しましたが、2回目以降はこのカードしか見ていません。
最近では、講義で先生が黒板に書いたものをスマートフォンで撮影する方を多くみかけます。手軽で大変便利ですが、「これだけで覚えられるのか?」と個人的には思うところがあり、後ろの席で黒板の文字が見えない時以外はやりませんでした。黒板の文字を撮影している方も、復習の際にはその写真を見ながら一度ノートに書いてみて下さい。
■「+α」の出来事があると記憶は残りやすい
ここで、経済学の勉強を進める上で「書く」ことを強く意識するきっかけになった出来事をご紹介します。
私はTACに通っていました。受験校で事情はそれぞれだと思いますが、TACでは各講師が独自で資料等を作成し配布することが禁止されています。
1次試験の経済学の講義に出席していたある日、先生が昼休みに入る前に「私が受験生時代に作成し今も講義に使っているノートを置いておきますので、休み時間に写真に撮って下さい。」と言って、ノートを公開してくれました。しかし、多くの受講生がスマートフォンで写真を撮るところ、私はスマートフォンを持っていませんでした。ガラケーで写真を撮っても細かい字が読めません。
私は、写真を撮る他の受講生の列がなくなった頃にノートとペンを持ち、先生のノートが置かれた場所へ行き、その内容をただただ書き写しました。次に写真を撮る人が来たら譲らないといけない状況の中、読み返すのも困難なきたない文字のメモを10分くらいで書き上げました。そして、席に戻りその「落書き」に近いメモを見ながら、再度丁寧に書き直しました。
この時書き写した項目は「45°線分析」「乗数効果」「IS-LM分析」「AD曲線」等々ですが、このような出来事があったこともあり、苦手なマクロ経済学の分野であったにも関わらず理解も早かったですし、その後の演習問題にも対応できました。
この出来事は、当時スマートフォンを持っていない私にとってはアクシデントのようなものでした。しかし、ちょっとした出来事があると記憶に残りやすいのも事実です。このようなアクシデントは何度も起こるものではありませんが、「自分で語呂合わせを作ってみる」「動画チャンネルを繰り返し見る」等、やり方はいろいろあると思います。自分なりの「書く+α」で記憶に残すようにされてはいかがでしょうか。
■(2次試験を終えた方向け)今すぐできる口述試験対策
話題を変えまして、今年の2次本試験を終えた方向けに、口述試験対策についてお話をします。
口述試験は、今年度の2次試験に出題された事例問題について質問されます。試験は面接形式で、試験官2名に対して受験生1名で行われます。もちろん、参考書等を見ることはできません。したがって、4つの事例問題については、しっかり頭に入れた上で臨む必要があります。
昨年の私の場合、2次本試験の翌日以降に診断協会のホームページで公表される試験問題を印刷し、通勤の電車内で読んでいました。本試験の時のように印をつけたりすることはなく「読み流し」に近い状態でしたが、口述試験当日まで毎日続けました(最後の方は飽きてきましたが…)。
目的は事例企業の概要を覚えておくことですので、特に細かい知識を意識する必要はありません。2週間くらい続けていると、4社の概要は頭の中に記憶されると思いますので、知識確認や想定問答の作成等はそれから始めても遅くはないと思います。特に、一度手を休めた方は、もう一度試験勉強へ意識を高めるのも時間が必要かと思いますので、まずは与件文を読むこと、読み流しから始めることをオススメします。
■まとめ
いかがでしたでしょうか。最後までお読みいただきありがとうございます。今回は1次試験の経済学の勉強についてお話をしました。
経済学の設問は、選択肢ごとに文言を入れ替えて問われることも多く、正しく理解していないと自信をもって正解を選べないのではないでしょうか。ですので、「一度はグラフを書いてみる」「変化前と変化後を書いてみて比べてみる」という作業は必須ではないかと思います。
1次試験の経済学は、1日目の最初に行われる試験科目ですので、いい形で試験を終え、2科目目以降の流れを作りたいところです。そのためにも、数式やグラフを何度も何度も書いて、「手に覚えさせる」くらいのイメージで取り組みましょう。
明日はくぅさんの登場です。お楽しみに。
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