財務・会計の学習で大活躍したテキスト以外のモノ by カルー

読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ14期のカルーと申します。
今回は、1次試験科目「財務・会計」の勉強にあたり(というか勉強に取り組む前に)、私が実践したいろいろな方法をご紹介します。通常のテキスト・過去問は使わないながらも、それぞれ効果を実感できた方法です。



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■はじめに

以下が私のプロフィールです。

名前:カルー
年代/性別:20代/男性
職種:人材サービス業の勤務社労士
受験歴:1次 1回、2次 1回
勉強方法:1次 独学(少しTBC)、2次 独学(少しTBC)
得意科目:1次 中小企業経営・中小企業政策、財務・会計、2次 事例Ⅳ

本番の点数が特別高かったわけではないのですが、以下でご紹介する診断士受験以前の経験から、学習開始段階でおおむね合格水準に達することができていたので、財務・会計及び事例Ⅳを得意科目に含めてみました。

■関連資格「ビジネス会計検定」を活用

中小企業診断士の特に1次試験は、関連資格が非常に多くあることでも知られています。

財務・会計の関連資格というと、「簿記」や「ファイナンシャル・プランナー」を思い浮かべる方が多いかと思います。しかし、私の財務・会計の学習を最もアシストしてくれたのは、過去に取得した「ビジネス会計検定(2級)」でした。

ビジネス会計検定は大阪商工会議所の主催する検定試験。簿記が「財務諸表を作成する」試験なのに対し、ビジネス会計検定は「財務諸表を分析する」試験です。

出題範囲は、「財務諸表の読み方」・「財務諸表の分析」の2つに大きく分けられます。

分析の内容は、安全性、収益性、キャッシュ・フロー、損益分岐点など、中小企業診断士試験でもよく見るものばかり。1人当たり分析(労働効率)までカバーしています。

財務・会計の範囲に含まれる投資、企業価値の分野等は範囲外ですが、基本である財務諸表の読み方をしっかり学べて、手を動かして各財務指標の分析にも取り組めたことは、1次試験のみならず、2次試験の事例Ⅳにも大いに役立ちました。

あいにく試験が実施されるのが10月・3月であるため、次回の試験の申し込みは難しいかもしれませんが、公式HPに掲載されている過去問題にチャレンジするのはよいかもしれません。また、財務諸表がどうしても苦手という方は、わかりやすく解説されている3級のテキストを手に取ってみるという方法もあります。

■「有価証券報告書」を読む

自分が勤める会社、あるいは取引先や競合等の有価証券報告書や決算短信を読むことも有効です。

これらの資料は、財務・会計に登場するキーワードの宝庫です!!

試験に出題されるワードを自分ごととして捉えることができるため、覚えるのが早くなるだけでなく、理解も深まります。また、自社や自社を取り巻く会社のことを財務の観点から深く知ることは、ビジネスをする上でも役に立つこと請け合いでしょう。

私の場合は、勤めていた会社の有価証券報告書、決算短信のほか、株主通信、ファクトブック、フィスコレポート等を印刷し、財務・会計に登場するワードに印をつけ、意味を書き込んだ他、登場したワードから連想した用語も書き込み、何度も繰り返し読んでいました。

例1)決算短信にて、「1株当たり当期純利益」というワードを見つけたら、「EPS(Earnings Per Share)」と周りに書く。1株当たり株価÷1株あたり当期純利益で求められる「PER」という用語も周りに書いておく。

例2)「自己資本当期純利益率」というワードを見つけたら、周りにデュポンシステムで分解した式を書く。

私がこの勉強法を実践したのは、ビジネス会計検定2級を受験した2018年であり、中小企業診断士の受験まで4年のブランクがありました。また、仕事でも会計に携わっているわけではありませんが、強く記憶に残っていたのか、中小企業診断士のテキストを見たときに覚えている、あるいはすんなり思い出すことができました。

手間のかかる分、効果のある勉強法と言えるかと思います。

■アルファベットの略語は、英単語を意識

PER、PBR、EPS、BPS、ROA、ROE…

財務会計にはアルファベット3文字の略語がたくさん登場します。どれも似ていてややこしく、覚えるのに苦労している方も多いのではないでしょうか。

すべてをマトモに暗記しようとすると非常に大変です。

しかし、これらの略語の日本語バージョンを聞いたときになんとなく英語に訳すことができれば、覚えるのはそれほど難しくありません。また、先ほど「どれも似ていてややこしく」と書きましたが、同じアルファベットが同じ英単語を表しているケースも多く、裏を返すと、実はそれほど覚えることは多くないということでもあります。

例えば、末尾に来るもので言うと…

「R」はどれも「(比)率」を意味する「Ratio」を、「PS」はどれも「1株当たり」を意味する「Per Share」を、それぞれ表しています。

末尾以外でも…

「P」は「価格(ここでは、株価)」を意味する「Price」、「B」は「純資産」を意味する「Book-value」の略として複数回登場します。

一度、略語の正式名称と日本語との対応関係を整理することをおすすめします。

■おわりに

いかがでしたでしょうか。私は上記の勉強を過去に実践していたため、学習開始時点で財務・会計はおおむね合格水準に達していました。時間の関係で難しいものもあるかと存じますが、良さそうだと思っていただけたものがあれば、ぜひ取り入れていただけると幸いです。

次回はききさんの登場です。
お楽しみに!

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財務・会計の学習で大活躍したテキスト以外のモノ by カルー” に対して3件のコメントがあります。

  1. まりも西山 より:

    最近、某博士のサイトでKPI競合モデルっていうものをみつけたんだけど、トレードオフを全体最適化するうえではどうしても上に凸の曲線を作る必要があって、そのための数学理論であるようだ。人工知能のアルゴリズムとの関係が、材料物理数学再武装っていう大学の講義資料に開設してあってこれまた面白い。

  2. 花神先生ファン より:

    それしってる。物理学の3体問題が解けないので熱力学ができたって話でしょ?2体問題は普通の惑星の公転なんか説明できるのに、目からウロコって感じでしたが学校では教えてもらえなかった。

  3. グリーン経済成長 より:

    それにしてもザイム真理教ってものすごく盛り上がっていますね。

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