簿記が苦手なあなたへ 財務・会計の学習方法 by ざわ
タキプロ15期の ざわ と申します。
今回は、1次試験の財務・会計について書かせていただきます。
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■はじめに
まず、自己紹介させていただきます。
ハンドルネーム:ざわ
年齢:40代半ば / 男性
受験歴:1次1回(R4)、2次2回(R4・R5)
勉強方法:1次スタディング、2次スクール(1年目は独学)
2022年の2月にスタディングに申し込んで学習をスタートしました。
運良く1次試験をスムーズに突破できたのですが、2次で撃沈。
改めて2次試験のスクールに通学して対策をして今年1月に無事に合格できました。
今回は、1次試験の財務・会計の対策ということで、私なりに学習方法のご提案をさせていただければと思います。
■簿記が苦手な方へ
財務・会計の学習をしていく上で簿記の知識は避けて通れません。
簿記の資格を取得している必要はないですが、1次試験はもちろん、2次試験においても日商簿記2級レベルの知識を持っていて活用できることは有利になります。
当然、実務においても必須になってくる分野です。
初学者の方で簿記の知識が無い方は簿記3級対策のテキストや動画で学習し、一通り理解するようにしておくと、その後の学習がしやすくなります。
3級を理解しておくのと、そうでないのでは全く違います。
2級を取得するにはある程度の日数がかかるので、診断士試験と合わせて取得するかどうかは人それぞれとなりますが、3級は勢い付けや学習のマイルストーンとして、試験を受けておいても良いかもしれません。
また、簿記の学習をしていくうえでは仕訳処理を理解する必要があります。
重要なのは、丸暗記しないこと!
暗記する要素は最低限にして、
①取引の内容を理解したうえで、
②その取引の結果を財務諸表にどのように表したい
③財務諸表に表すために、どういう仕訳をする?
ということを順序立てて考えていく必要があります。
私の場合は、学習を始めた頃は、この仕訳だけ覚えてました。
現金売上が発生した時。
(借方) (貸方)
現預金 / 売上
①売上発生のホームポジションは貸方。
②現預金増加のホームポジションは借方。
この2つだけ覚えておくと、例えば、
①掛売上が発生した時は、売上発生のホームポジションが貸方なので、売掛金の増加は借方にくる。
->売掛金を回収した時は、現預金増加のホームポジションが借方なので、売掛金は貸方にきて減少。
②掛仕入れが発生した時は、(掛け取引を行わずに現預金で仕入れする場合の仕訳が)仕入れ / 現預金となるので、買掛金も貸方へ。
->買掛金を支払う時は、現預金が減少するので貸方、買掛金も減少するので借方へ。
③固定資産を現預金で購入した時は、現預金は減少するのでホームポジションの反対で貸方。固定資産は借方にくる。
->減価償却するときは、固定資産を減少させたいのでホームポジションの反対の貸方へ、減価償却費は借方へ。
このように、借方と貸方で混乱しなくなりますし、その取引で現預金は増減したのか?、何が増加して減少したのか?なども意識しやすくなります。
また、このホームポジション2つを意識しておけば、財務諸表と損益計算書の関係、キャッシュフロー計算書まで学習し理解していく上で、スムーズにつながっていきます。
例に挙げたのは単純な仕訳ですが、いくつかの仕訳が連続するような取引でも分解して考えていくときの助けになります。
簿記アレルギーの方は、お試しください。
簿記の苦手意識がなくなると、NPVやCVP分析などもグッと理解が深まります。
■一通り簿記の知識を持っている方へ
一通り簿記の知識を持っている方は、過去問を中心とした学習一択です。
論点ごとに自分の得意・不得意を洗い出しながら復習しましょう。
間違った時は、単に「間違った」だけではなく、どういう間違いだったのか?設問文の制約条件を見落とした、計算ミス、そもそも理解していなかった論点?
それぞれに対策は違ってきます。
経営分析(CVP分析)や投資評価については2次試験でも最重要な論点ですが、それ以外でも資本コストやデリバティブ取引、企業価値なども出題実績がある論点です。
2次筆記試験の事例Ⅳは、財務・会計の1.5次試験と言われるくらい1次試験で学習した知識が活かされる科目です。
簿記の知識を持っている方は、60点と言わず70点、80点を目指して他の科目を補う科目にしつつ、2次試験も事例Ⅳを得意科目にできれば合格がグッと近づくと思います。
私も財務・会計と事例Ⅳ頼りでしたが、令和4年度は財務・会計で80点、事例Ⅳは71点、令和5年度の事例Ⅳは65点で他の科目を補うことができました。
■おわりに
1次試験の日程が発表されましたね!
モチベーションが上がった方も多いのではないでしょうか?
逆に焦りを感じてしまった方、まだまだ大丈夫です!
毎日少しずつ学習を積み上げていきましょう。
次回は、nyoko さんの登場です。
お楽しみに!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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