【一週間の始まりは名古屋から】オプション取引をおさらいしよう
ごきげんよう。
はちみつ太郎です。
一次試験まであと少し、もうしばらく一次試験対策の記事を投稿してまいります!
先日、仕事の関係で投資銀行の方と打ち合わせする機会あり、コモディティ商品のオプション取引について話を伺いました。
原料を調達する製造業ですと、原料価格を予算の範囲に抑えるために様々な手法を使います。
基本的には先物商品を購入する方法が取られますが、コールオプションを買うケースもあります。
コールオプションは「XX円で買う権利」のことですね。
先物商品の購入と、コールオプションの買いの違いは以下の通り。
◆先物商品:決済時期が来たら確実に、契約価格で決済される。
◆コールオプションの買い:決済時期が来た時に、現物価格がオプション行使価格(契約価格)を上回っていればオプションを行使。現物価格がオプション行使価格を下回っていればオプションは行使せずに消滅する。
現物価格が契約価格を上回っているならばどちらでも基本的には同じです。オプションの場合はオプション代のコストが掛かることが違いです。
現物価格が契約価格を下回っている場合に大きな違いが現れます。先物の場合は安くなればなるほど損失が膨らみます。オプションの場合はオプションを使わずに現物価格で買えば良いだけなので、損失はオプション代だけで済みますね。
さらにややこしい話をしましょう。
原料仕入を行う会社で、仕入をある程度のレンジの価格で抑えたくて、でもオプション代を払いたくない場合です。
例えばとある商品が100円だとした場合に、110円のコールオプションを買い、90円のプットオプションを売る、という手が取られることもあるようです。
この場合、110円を超えたらオプションを行使し110円で現物を購入できます。110円から90円の間にあるときは何も起こりません。その範囲で買えばよいだけですね。
90円を下回ると、プットオプションを売った相手がオプションの権利を行使します。つまり、現物が90円より安くても当社は90円で買わざるを得なくなるわけですね。
結果として、90円~110円の範囲で現物を購入する契約を結んでいるのと同じになるわけです。さらに言うとオプションの買いと売りで相殺し、オプション費用は掛からない、というわけです(多少の差異は発生するでしょうが・・・)。
先物契約の場合では範囲を決めた契約をするのは難しいので、オプション特有の方法と言えそうです。
一方、お金持ちのヘッジファンドなどはコールオプションの買いを複数建てるだけの場合もあるそうで、その贅沢さから「王様のオプション」と呼ばれるのだそうです。
こういった金融派生商品はのめり込みすぎるものではありませんが、試験対策の範囲でしっかりと理解しておきましょうね!
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