身の回りにある情報システムbyキニモン
読者のみなさん、こんにちは。
2回目の投稿です。タキプロ15期のキニモンと申します。
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■はじめに
皆さん、「経営情報システム」の科目は嫌いですか?
診断士の受験生界隈を見ていると、この科目がとにかく嫌、という人が多いように感じます。その気持ち、わかります。業務にも生活にも関係ない、謎のカタカナをたくさん覚えなければならない、異質な教科ですよね。
でも、情報処理技術者「ネットワークスペシャリスト」の僕から見ると、実は皆さんが普段の業務で接しているものが多かったり、知っていると生活する上でも便利な知識がたくさん含まれているのにな…と思えるんです。
今日はかなりニッチなテーマですが、情報システムの中でも「ネットワーク」に絞り、テストに出てるキーワードが身の回りのどんなところで使われているのか、を具体例を挙げて説明してみます。
お伝えするのは解法や勉強法ではないので直接点数に結びつくものではないのですが、学習時に出てくる用語が、身の回りでどんなふうに使われているかをお伝えする、息抜き的なトピックです。少し身近に感じられるようになれば、解きやすさや覚えやすさが変わるのではないかと思っています。
■WifiとBluetoothってどう違うのか
突然ですがみなさん、WifiとBluetoothの違いってわかりますか?
普段自然と使っていると思うのですが、何が違うのか、あまり考えることは少ないのではないかと思います。
みなさんの会社の席にあるパソコンをイメージしてみてください。
・LANケーブルは挿さってますか?無線ですか?
・マウスのUSBケーブルは挿さってますか?無線ですか?
LANケーブルを無線にしたものがWifiで、USBケーブルを無線にしたものがBluetooth、のようにイメージしてみてください。
・LANケーブルは多くの机の上に生えていて、たくさんのPCをネットワーク網に繋げるために使いますよね。
・USBケーブルはそうではなく、近くの機械と機械を1:1で繋いで使いますよね。
WifiとBluetoothにも、同じことが言えます。
Wifiは、1つのWifiアンテナに不特定多数のPCやスマートフォンがつながります。そのため電波は強く、オフィスフロア内を幅広くカバーします。Bluetoothは、マウスやキーボード、イヤホンなどを繋ぐものなので1:1の「ペアリング」をして使います。数メートルの距離感で使用します。
■スイッチングハブとかルーターってどこにあるのか
みなさんスイッチングハブやルーター、という言葉を学んだかと思われます。
実際、会社でどう使われているかわかりますか?
みなさんの会社の席の机には、LANケーブルが生えているのではないかと思います。(最近はオール無線のオフィスも増えていますが)では、そのLANケーブルの反対側は何につながっているか、考えたことありますか?
そこにはスイッチングハブ(略してスイッチ)があります。
フロアにある沢山のパソコンを全て繋ぐわけですから、スイッチには沢山のケーブルの挿し口(ポート)があります。48ポートの口数があるものが多いです。フロアの広さによっては、そんなスイッチが何台も必要になります。
それに対してルーターは、オフィスの外と中を繋ぐために使うことが多いので、ビルごとに1組あると考えてください。
(自社ビルでなく雑居ビルの場合は、ビルに入居している会社ごとに1組ずつ設置しています)
厳密にはネットワークの設計方法により様々なパターンが考えられますが、診断士の学習においてはそう理解して問題ありません。
みなさんのお家には、こんな感じのWifiルータが置かれていることが多いのではないでしょうか。
こういう家庭用のWifiルータは、実は「ルーター」「スイッチ」「Wifiアンテナ」に加え「モデム」などの機能が全て入っている複合機器なのです。(テレビデオみたいなものです。例えが古いでしょうか)
そのため、普段は「スイッチ」単体で見ることが少ないのですが、実は家の中でもスイッチは使われています。
■IPアドレスとかMACアドレスって何で必要なのか
IPアドレスや、MACアドレスという言葉を聞いたことはありますか?
スイッチはデータリンク層(レイヤー2)でMACアドレスで通信する
ルーターはネットワーク層(レイヤー3)でIPアドレスで通信する
ってテキストで学んだ方が多いのではないかと思います。
でも、そんなこと言われても意味わかりませんよね。
そもそも何でそんな何種類もアドレスが必要なの?1つで何とかしてくれよ、と言いたくなりますよね。
違いを、身近な例で考えてみます。
IPアドレスは郵便で使う「住所」です。市町村と番地に加え、マンション名と部屋番号が書いてあります。
でも住所を見てマンションに辿り着いたとして、巨大マンションがで部屋がたくさんあると、目的の部屋がどこにあるのか探すのが大変ですよね。なんせIPアドレスは実際の部屋番号と違って、順番がバラバラに割り当てられますから。しかも部屋(席)を移動したりするし。目的の2153室がどの棟の何階にあるのか、IPアドレス(住所)だけではわからないんです。
MACアドレスはそんな時に役立つ「マンション内のフロア図」だと考えてください。「2153号室は、東棟の21階の奥から3番目」のように、住所だけではわからない、ビル内の地図の役割を担っています。
そのように使い分けて考えると、考えやすく覚えやすくなるのではと思います。
■おわりに
今回は3つの例で、身近なところにある情報システムを開設しました。
この例に限らず、聞いたことのない言葉であっても、実はみなさんの会社や家の中で使われているものだったりします。遠い世界のもの・技術者が使うもの、と考えずに、身の回りのどこにあるかを考えてみると、少し経営情報システムが勉強しやすくなるのではないでしょうか。
次回はねぎレモンさんの登場です。
お楽しみに!
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