【経営情報システム】残り10日間の過ごし方 by 風さん

どうも、タキプロ15期の風さんです。

3回目の投稿となる今回は「経営情報システム」ということで、残り10日間の過ごし方について、結論とそれに至る根拠をお届けしたいと思います。

そんなこと言っても直前期で時間がないんだよ!結論を早く!という方は以下①~③から選択してリンク先をご確認ください。

  1. とにかく足切り回避したい!(目標40点以上)→初級編へ
  2. 科目合格できないとキツイ!(目標60点以上)→中級編へ
  3. 得点源にできないとキツイ!(目標80点前後)→上級編へ

それでは、結論に至る根拠について、つらつらと始めたいと思います。

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まずは試験を知る

経営情報システムは、試験時間60分、問題数25問、選択肢は5択。苦手な人と得意な人に二極化している科目です。前回の「勉強方法」でもお伝えした通り、1次試験の鉄則は「解像度を上げる」、なんですが。

まずは、二極化の原因からいきましょう。

  • 二極化の原因

これはもう、IT業界にいたかどうか、ですね。身も蓋もない話ですが、1次試験受験者2万人弱のうち少なく見積もっても4人に1人、5千人弱はIT業界に所属もしくは何らかのIT関連業務に従事していると考えられます。

(参考)「データでみる中小企業診断士」

表4. 問4 所属企業(民間企業)の業種
回答数構成比(%)
建設・運輸業935.54
製造業69441.31
卸売業1619.58
小売業774.58
情報サービス業32219.17
サービス業(情報サービス業を除く)23513.99
その他985.83
有効回答数1,680100.00

出典:データでみる中小企業診断士 (j-smeca.jp)

そうすると何かしらのITの勉強をしていたり、資格を持っている割合が高いです。ITパスポート、基本情報技術者、応用情報技術者といった資格の取得を会社から奨励されたり、合格すると手当や報奨金がもらえたりします。

IT業界は建設業界と同じ多重下請け構造なので、資格を持っている従業員数が営業力につながることや、そもそも技術力の底上げにつながるため、です。特に最後の応用情報技術者は「持っていると経営情報システムを免除できる科目」ということでも有名な資格ですね。

さて、ここから以下のことが推論できます。

  • ITパスポート合格者:40~56点
  • 基本情報技術者 〃:52~64点
  • 応用情報技術者 〃:64~72点

これらの得点を、それぞれ安定的に」取れるようなレベル感で問題を作成している、のではないか?と。

ちなみに私はこれら3つに加えてITストラテジストなどの「高度区分」と呼ばれる資格を複数持っていますが、そのお陰か難化したと言われる令和5年度の経営情報システムで96点を取っています。

勉強方法で重要なのは再現性ですが、私自身が経営情報システムに関しては専ら情報処理技術者試験で得た知識のみで勝負できているので、高度1科目につき約3点の上昇が見込めるようなイメージで間違いないと思います。

高度区分は9科目あるので、全部持っていれば9×3=27点の上乗せとなり、安定的に88~96点を獲得できる計算です。https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/pkin3a0000007x81-img/pkin3a0000007xdp.png

ただ、世の中に情報処理の高度区分を複数持っている人はそれなりにいるし、実際には多肢選択式によるラッキー得点が上乗せされるので、そのままだと100点満点が続出…なんてことになりかねません。

そこで、トレンド問題や重箱の隅を突くようなガイドライン問題を数問出して、満点を阻止しようとしている、といった感じだと思います。

なので、高得点を狙う人以外はトレンドは追わないほうがよいのではないかと考えます。もちろん、逆に日頃から経済ニュース等で情報収集していれば、自然と正解できる可能性がある領域でもあります。

作問に関しても、情報処理技術者試験を実施している独立行政法人情報処理推進機構IPA)と、中小企業診断士試験を実施している一般社団法人中小企業診断協会(中小企業庁)はどちらも経済産業省の所管なので、共通あるいは共有している部分が大きいのかな?と考えることもできます。

ここで、IT業界の人がそれらの資格を持っている割合について見てみます。

【日経クロステック】いる資格、いらない資格2023

基本情報を持っている人は5割弱、応用情報を持っている人は4割弱。先ほどの5千人弱のうち4割弱が応用情報を持っているとすると、2,000人程度。この人数は経営情報システムの科目合格者数とほぼ同じです。

ということは、どういうことでしょうか?

そう。科目合格できるのは、大半がIT業界あるいは関連業務従事者ということです。もちろん実際には、多肢選択式ですから、しっかり勉強した・幸運が重なった等で科目合格できる場合もあります。

ありますが、そういう受験生の層がある、ということを認識した上で戦い方を考える、変えるということは非常に重要です。

と、いうことで戦い方はご自身の業界がIT系かどうかによって大きく変わります。

ここからは、IT業界か非IT業界か、で分けて考えてみましょう。

非IT業界の人の場合

とは言っても、学生時代の過ごし方や専攻、所属している部門や取り扱っている商材などによっては、「そんなに勉強しなくても模試で60点だったよ」みたいな方も中にはいると思います。そういう方は、「IT業界の人の場合」のほうへどうぞ。

非IT業界の中でも、最近はDXやら何やらで社を挙げてITパスポートの取得を奨励している会社なども増えてきました。また、2020年に小学校でプログラミング教育が必修化、2021年には中学校の技術家庭でのプログラミング教育が拡充され、2022年に高校では「情報Ⅰ」が新設・必修化されています。

そして、情報リテラシーという言葉も飛び交っています。中小企業でも、「従業員の情報リテラシーが低いために怪しいWebサイトやメールの添付ファイルを開いてしまい、業務に使っているPCがウイルス感染して、取引先にまで迷惑をかけてしまった!」といった話が後を絶ちません。

B2Bの企業であれば大手から取引を切られたりと致命的ですし、B2Cの企業の場合も個人情報の漏洩で信用を失って客足が遠のき廃業、なんてことも普通に起こります。

また、電子帳簿保存法やインボイス対応、何とかペイのような電子マネー対応、何とかサインのような電子契約対応、デジタルマーケティング(デジマ)対応、コロナで従業員をリモートワークさせなければ等、中小企業診断士としてこれからはITもある程度分からないと、中小企業の社長に「助言」できないですよね。AI活用も流行りですし。

まして団塊の世代のリタイアが続くこれからは、後継者の若社長がITに詳しいなんてことも当たり前になってきます。令和5年の事例Ⅱなども良い例ですね。

前置きが長くなりましたが、要するにこういうことです。

中小企業診断士 第1次試験の経営情報システムは、情報処理技術者試験の勉強を続けていれば、いつかは100点が取れるように設計されている。です。

そんなお説教はいいから、具体的に何をすればいいのよ?

ということで、目標点数別のターゲットとすべき試験ごとに多肢選択式問題をやり込めるサイトのリンクを貼って、今回のブログを終わりとしたいと思います。

要するに、「考えるな!問題を解け!」ということです。そういう時期です。

具体的には…

初級編(目標:足切り回避)

はい。スマホで「ITパスポート試験過去問道場」の門を叩いて、以下の手順を実施してください。特に足切り回避が目標の人は、これ一択です。

ITパスポート過去問道場🥋|ITパスポート試験ドットコム (itpassportsiken.com)

  • ユーザー登録をする(任意)
  • 受験予定日を「2024/8/4」に設定する
  • 試験回を令和6年~令和元年(もしくは「★おすすめ」)に設定する
  • オプション項目「解説がない問題を出題しない」にチェックする
  • 「出題開始」を押す
  • 試験当日まで毎日できるだけ多く、1日あたり最低10~20問は解いて、解説をしっかり読んで理解する(解説が分からなければ診断士のテキストを当たるか、誰かに質問する)

スマホなら通勤電車でも飲み屋でもできます!簡単ですね!(え)

1次試験は知識の量がモノを言います。たとえば「リスクアセスメントに含まれるのは、リスク特定・リスク分析・リスク評価・リスク対応」のどれか、なんて知らなきゃまず正解できないです。

ワンチャン「アセスメント」だから「評価」は含むとして、「対応」は含まないかな?と頭を働かせて選択肢を選ぶことで、勝率は上がります。が、そんなのは現場対応力ですし、あと半月足らずで鍛えられるところではありません。

ちなみに正解は「リスク特定・リスク分析・リスク評価」の3つでした。

特に足切りが心配な方は、もうひたすら問題を解いてください。他の科目の勉強もあるので大変ですが、ご自身の戦略・目標点数とのギャップを埋めるために、イイ感じに時間を捻出して、頑張ってください。もうひと踏ん張りです!

ちなみに、IT業界の方やIT業界ではないけどITパスポートでは物足りない、科目合格を狙いたい、という方には…

▼中級編(目標:科目合格

基本情報技術者過去問道場🥋|基本情報技術者試験.com (fe-siken.com)

▼上級編(目標:得点源

応用情報技術者過去問道場🥋|応用情報技術者試験.com (ap-siken.com)

もあります。ご自身のレベルに合わせて使い分けてください。※手順は↑と共通

空っぽのバケツ

解像度を上げる話は、足切り回避したい方向けではありません。足切りを回避するのが最優先の場合は、空っぽのバケツみたいなもんですから、ひたすら量を解いてください。

あ、もちろん量を解くのが優先ですから、解説読んでもサッパリ分からない問題(の解説の理解)はパスです。目指すのは「40点以上」、5択なので全く分からない問題は全部イとかウとかエとか、どれか1種類に統一してください。

全体の6割が全く分からなかったら、まぁ、全部イ作戦とかでも4~16点くらいにはなるはずです。残る24~36点は、問題数にして6~9問。1次試験は「知っていれば秒で解ける」問題が10~15問くらいは出ます。

だからこそ、見たことがある問題を1問でも増やすことを最優先してください。この一点のみにおいては、この科目の学習に中小企業診断士の過去問や問題集は向いていないと考えます。問題の絶対数が足りていない感じです。

とはいえ解像度の話(IT業界の人向け)

次に科目合格つまり60点以上を獲得したい方(そうでないと7科目で420点クリアが厳しい方)と、経営情報システムを得点源にしたい方についてですが、以下の8問を解いて、まずは自分の分野別の実力をチェックしてみてください。そして、上記サイトで正解できなかった領域を潰しましょう。※分野指定のタブがあります

  • 令和3年の第3問(クラウド)
  • 令和3年の第21問(ゼロトラスト)
  • 令和3年の第4問(ソフトウェア)
  • 令和元年の第5問(マッシュアップ)
  • 令和2年の第12問(IoT)
  • 令和元年の第11問(インターネット)
  • 令和4年の第21問(システム構成)
  • 令和3年の第16問(経営とIT)

ちなみにこの8問は、近年の出題傾向から厳選した予想重点出題領域となっています。頑張ってください!

まとめ

いろいろ書きましたが、1次試験がある方は、苦手科目を優先して「暗記」に励みましょう。

9月の私の担当は2次直前ということで、事例Ⅱをベースにした2次試験対策の続きを担当する予定です。

また、2次試験対策でお会いできることを楽しみにしております。

ひよこ食い等と揶揄される士業の資格試験ですが、まずは是非ひよこになれるように!?

診断士は、素晴らしい国家資格です。モチベーションを高い水準で維持し続け、知識を増やし、知恵を定着させて、合格を勝ち取りましょう!

次回は、かずや さんの登場です。 

お楽しみに! 

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