経営情報システムを診断士活動につなげる byぬまし

タキプロ12期のぬましです。今回は、一次試験の経営情報システムについて書かせていただきます。

■はじめに

私は、IT系のスタートアップ企業に勤めています。
このため、実務上使用するIT系の技術・知見やトレンドによく触れている類の人間の1人だと思います。

しかし、診断士の一次試験科目である経営情報システムは、最初勉強することがとても辛かったです。
これは、実務上使用しない知識が多く、暗記科目としてこの教科を捉えていたからでした。

今回の記事は、経営情報システムが暗記科目で辛いよ・・・!という方に向けたオススメ本と診断士活動で感じる経営情報システムの重要性を書きました。

一次試験は、IT技術の発達とともに出てきた基盤的技術を抑えておきましょうね、というスタンス・意図が伝わる試験範囲です。一方、実務で使う場合はエンドユーザーがそういった基盤的技術に関する認知コストがかからないように、技術を意識させないサービス構成となっています。

例えば、gmailやoutlookなどのメールサービスを利用する際、皆さんはその通信技術がどうなっていて、画面にどう表示されており、サービスの裏側(=サーバーサイド)でどういう挙動になっているのか、意識することはないですよね?

経営情報システムは、経営とITが切っても切り離せない今日において、上記のような普段意識されない部分についても最低限のリテラシーを持ちましょうという意図が含まれているように感じます。

■勉強の辛さを解消してくれたオススメ本

しかしながら、試験に関する意図は感じられても、試験勉強が辛いことには変わりありません。
そのとき、私は一冊の本に出会いました。この本は非常にわかりやすく、Webサービスの興りから解説してくれているため、各技術がどのような目的で開発されたのかを解説してくれています。

プロになるためのWeb技術入門

特に本書のLesson2 「Webはどのように発展したか」はとても参考になります。実際に開発しない方でも、本書のLesson1~5までを読むことで診断士の試験対策に有用ですので、ぜひ読んでみてください!

■合格後の診断士活動につなげるために

診断士活動においては、経営に関する事を扱う関係で、当然IT以外の知識も幅広く必要になってきますので、ITだけ知っているだけでは、診断士としての価値は十分ではないと感じます。
ITのみの知見が欲しい場合は、システム会社のほうが強みがあるのは想像に難くないと思います。

一方で、私自身が副業で携わっている企業を元に経験則でお伝えできることは、ファイナンスリテラシーとITリテラシーを併せ持つ診断士は強い、ということです。
企業の運営は事業計画を作り予算計画を策定する事業戦略部分と、策定した予算計画を元に予実管理や営業管理、営業活動を行う事業の実行部分が存在します。前者はファイナンスリテラシーが求められ、後者はITリテラシーが求められることが多いです。
両方について幅広く助言ができることが、クライアントとの信頼関係を築くということを診断士1年目ながら感じています。

ファイナンスリテラシーは試験でいうと一次試験・二次試験で学習する部分であり、かつ資格取得後に補助金申請補助等で合格後に事業計画に携わることが可能になります。しかしながら、ITリテラシーは試験の後実力を伸ばす機会というのはそう多くありません。先程の本は、Webサービスに焦点を絞り、実務上必要な基盤知識やSQLインジェクション等のサービス構築におけるリスク面まで言及していることから、きっと皆さんのITリテラシー向上に寄与するはずです。
合格後の活動をイメージしながら、試験勉強を有意義に活用していってください。

■おわりに

いかがでしたでしょうか?
経営情報システムと診断士活動について書いてきました。

次回はぶらんちさんの登場です。
お楽しみに!

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