毎週日曜日は名古屋の日!!「工場の運営管理についてQCDで考えてみよう:その①Q(品質)」byぱーくん
皆さんこんばんは!! ぱーくん@タキプロ名古屋6期です。
いよいよGWも終わり、1次試験まで3か月を切りましたが、学習ははかどっていますか?今週頑張れたあなたにも、そうじゃなかったあなたにも今日は、『日曜日は名古屋の日』ということで熱いメッセージをお届けしたいと思います♪
さて、先週は、初めて『タキプロ名古屋 勉強会』に参加し、昨年の2次試験『事例Ⅲ』について、熱い議論を戦わせて来ました。昨年の問題は、超精密加工を専門とする機械部品加工メーカーの事例でしたが、議論を行うことで一つ気付いたことがありました。
それは、『工場運営について自分では常識と思っていたことが、人は意外と知らない』ということです。
私は以前にも書きましたが、機械部品メーカーでマーケティング職を経て、現在は原価低減業務に従事しています。そのため、普段から、今回の事例ⅢのC社のような機械加工を行う中小企業の皆さんとともに、品質、納期、コスト(QCD)の改善を進めているのですが、そのようなときに修得した知識などが知らず知らずのうちに、1次の運営管理や、経営情報、2次の事例Ⅲなどに生かされていたんだと気付かされました。
同席していた紫雲和尚からもライトな関西弁(三重弁??)で『そういう知識こそ受験生の皆さんに還元したらなあかんに』と背中を押して頂きましたので、本日から3回にわたって「工場の運営管理についてQCDで考えてみよう」と題して、私が業務上修得したQCDの観点をご紹介していきたいと思います。
【QCDとは『早い!!うまい!!安い!!』】
ところで、QCD(納期、コスト、品質)というのは、運営管理や事例Ⅲでよく聞く言葉ですが、皆さん具体的にイメージができますでしょうか?
『早い!!うまい!!安い!!』
どっかで聞いたフレーズですね。そうこれはあの大手牛丼チェーン『吉○屋』が昔使っていたフレーズです。(今はたいして聞きませんが…)
早い(デリバリー)、うまい(クオリティ)、安い(コスト)、この3つを突き詰めることによって、企業の業績を向上させること、これが運営管理の目的となります。
運営管理では、様々な用語を覚える必要があり、結構暗記科目的にとらまえておられる方もいらっしゃると思いますが、様々な用語は、上述したQCDのどれかを向上させるための『手段』にすぎません。
このことを意識することで、知識を体系的に整理することが可能になると思います。
【工場での品質管理の実態】
さて、それでは、工場では実際品質をどのように管理しているのでしょうか。
私の従事している機械加工メーカーの例でいうと、『品質は工程能力で管理する』のが実態です。
工程能力とは、『ある機械で対象物を加工する際に保証できる寸法公差の能力』のことです。
例えば、昨年の事例ⅢのC社の例でいうと、大量に部品を生産しており、一品づつ検品をしていると、とても納品までに間に合わないといったケースがあります。
そのような場合、あらかじめ、機械ごとに加工物の寸法変化のばらつきを測定しておき、そのばらつき具合の標準偏差を測定しておきます。
そして、そのばらつきの範囲内に収まるような寸法公差を設定することで、検品を全数検査ではなく抜き取り検査に変更でき検品時間を抑制することができます。
どうでしょうか。工場での品質管理。皆さんのイメージとあっていましたか?経営情報で出てくる標準偏差なども、工場の運営に活用されて、『生きた』知識となっていることを感じて頂ければと思います。
次回は、C(コスト)について熱く語りたいと思います。
それでは、今週も学習に、仕事に頑張っていきましょう♪
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