【名古屋どえりゃあ合格通信】生産管理を具体化してみよう/鉄山
皆様おはようございます。鉄山@タキプロ9期です。
1次試験を初学で学習している方は、いよいよ天王山を迎えています。
インプットとアウトプットを同時に行う、一番しんどい時期です。
「えっ!!まだ新規で覚えること増えるんですか?」と、
受験校のカリキュラムに、驚きと戸惑いを感じている時期でもあると思います。
今回は私が1試験を学習していた時に苦労した、生産管理についての内容です。
苦労した理由は、単語自体の定義はJIS規格で明確になっており、
言いたいことは何となくわかるのですがイメージしづらいと思ったからです。。
そこで、勤め先の実例に当てはめてみたところ、多少はイメージしやすくなりました。
私が、建設会社に勤めていることから、戸建て住宅を例にあげてみたいと思います。
かなりざっくり書いてありますので、プロの方はご了承くださいませ。
ズバリ 生産管理とは!!
生産管理とは、お客様の要求をかなえるために、
「いつまでに」「何をするか」「何が必要か」を計画した上で、
工事内容をチェックし、必要に応じて計画に修正を加えていく作業です。
手順は以下です。
①顧客の要求を明確にする
②生産計画を作る
③作業をする
④生産統制を行う
次に、各手順について説明をしていきます。
顧客の要求を明確にする
お客様とのコミュニケーションを通じ、要求を明確にします。
具体的には、
お客様「小さな家を建てるのよ、大きな窓と小さなドアと、部屋には古い暖炉があるのよ」
お客様「引っ越しの都合があるから〇月までには完成してちょうだいね、予算は〇〇円よ」
建築士さん「承知しました!!」
この様に、お客様とのコミュニケーションで得た情報を基に建築士さんが図面や仕様を決定することで、
顧客のイメージを見える化します。又、価格や期日の情報を書式化することで、同様に見える化します。
このように、「図面=品質」「予算=価格」「完成期日=納期」を明確にして、
「QCD」を確定します。
生産計画を作る
何をすべきか(工程計画)
住宅の場合、コンクリートで基礎を作る・柱を立てる・屋根や外壁を取り付ける・内装を取り付けるなど、
大まかな作業の手順は決まっています。加えて、図面等の情報を基に、作業ごとのさらに細かな内容を計画します。
こうすることで、どのような作業手順を踏めば図面通りの住宅ができるかを明確にします。
いつまでに(期間計画)
工程計画で決めた作業内容を、納期を意識してスケジュールに割り振ります。
いつまでにどの作業を終えれば、納期に間に合わせることができるかを明確にします。
現場での作業は、作業時間や作業効率が天候に左右されることが多いため、
余裕を持ったスケジュールの作成が基本となります。
何が必要か(ヒト・設備・材料)
工程計画と期間計画から、必要なリソースを計画します。
具体的には、決められた期日までに必要な作業を終えるために、
「ヒト」「設備」「材料」が「いつ」「どれくらい」必要であるかを明確にします。
以上3点で計画した内容を基に、
長期・中期・短期と計画期間に合わせて生産計画を作成します。
大日程計画
工事が始まってから引き渡しまでの計画を立てます。
必要な作業手順と、おおよその作業期日を示した
全体的な作業スケジュールというイメージです。
大日程計画を基に、各作業を行う業者さんに対して
「この時期に仕事入りますので、ヒトの確保宜しくお願いします」
と手配をかけておきます。
納期までのリードタイムが長い材料はここで発注をかけておきます。
中日程計画
1週間から1月単位で計画を立てます。
作業日当日に何をするのか、
作業を行うために「ヒト」「設備」「材料」が「どれだけ必要か」を示した
決定事項というイメージです。
中日程計画を基に「ヒト」「設備」「材料」などの数量を決定します。
小日程計画
当日に行う作業計画を立てます。
作業指示書というイメージです。
小日程計画を基に、職人さんに対して、
「今日はこの作業をお願いします」と指示をします。
作業をする
上記の生産計画を基に、作業を行います。
作業当日は、職人さんに対して作業指示書の意味合いを持つ小日程計画と図面を使い、
目に見える形で情報をお伝えます。
口頭だけで情報を伝達してイメージを伝えきれない場合、最悪の場合作業のやり直しが発生してしまい、
コストの増加や納期遅延の原因となる可能性があるからです。
生産統制を行う
計画に基づいて工事を進めたら、定期的に計画通りに進んでいるかのチェックが必要です。
目標に達していない場合、原因を明確にして生産計画に修正を加える必要があるからです。
チェック項目は以下の三点です。
進捗管理
生産計画で立てた期間計画に対する、作業の進み具合を確認します。
遅れが発生している場合は、原因を調査し改善を行った上で生産計画の見直しを行います。
具体的には、毎日作成する作業日報で、目標の作業量と実際の作業量との差を明確にします。
遅れがあれば翌日以降の作業計画に反映し、残業等で遅れを取り戻します。
余力管理
現在の仕事量と作業をする職人さんの能力とを把握し、
現在どれだけの余力又は不足があるかを検討します。
不足がある場合は残業で対応します。
残業だけでは対応できない場合、ヒトの増員を検討します。
現品管理
材料に関する状況を確認します。不足や破損がある場合は再度購入をします。
建設現場では、金属資材などの盗難が発生するため保管状況を重点的に確認します。
終わりに
私の場合は勤め先の実例にあてはめて学習してみましたが。
食事の献立や学習計画など、生産管理を具体化するネタはたくさんあると思います。
勉強で習った知識を身近な出来事に落とし込んでみると、具体性が増して理解が進むと思います。
又、毎月の食費削減や学習効果の向上など、生産性が向上し一石二鳥です。
運営管理や、2次試験の事例3が苦手な受験生の皆様はぜひ試してください。
オススメします。
次回は本日の夕方mimakiさんです!!
お楽しみに!!
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