書を捨てよ!街へ出よう!byへの
読者の皆様、こんにちは!8回目の登場となりました「への」です。
これまでお届けしてきた1回目から7回目までのブログは下記の通りです。気になるブログはぜひチェックしてくださいませ!
●「二度としたくない」がモチベーションになることもある(1次試験 経済学・経済政策)
●勝ちに不思議の勝ちあり(合格体験記)
●DXはデラックスじゃないよ(1次試験 経営情報システム)
●「女性」であることが強みと機会に!(号外フリーテーマ)
●事業承継は永遠のテーマ(2次試験 事例Ⅰ)
●人生100年時代、50代だからできること(号外フリーテーマ)
●SNSは中小企業の救世主?(2次試験 事例Ⅱ)
今年も残すところ1か月あまり。以前のように羽目を外した忘年会や大人数でのクリスマスパーティは、もう少しお預けですが、ニューノーマルな生活様式に則りながら年末の楽しみを見つけたいところですね。
さて、あの過酷な2次試験から2週間が過ぎましたね。去年の「への」は2回目の2次試験の事例Ⅳで撃沈し、翌年1次試験からもう一度チャレンジし直すかどうか迷っていた頃です。本当に「診断士」になりたいのか?!という自分の気持ちに真摯に向き合った時間でもありました。何せ3年がかりで科目合格を積み重ね、ようやく1次試験が突破できたスロースターターでしたし、記憶力は加齢と共に怪しくなる一方でしたから。診断士試験へのチャレンジを続けるべきか?諦めるべきか?のモヤモヤを抱えながら出張先の本屋でやっぱり立ち寄ってしまうのは資格書籍コーナー。気が付いたら「経済学」のスピテキを衝動買いしていました。そしてその翌日には「診断士ゼミナール」の1次対策講座をポチっていました。今から思えば、諦めずに前に進もうとした行動がまさかの合格を引き寄せたのかもしれません。
■「運営管理」の科目合格は以外と厳しい!
さて、今回のお題は一次試験の「運営管理」です。
最近の1次試験の合格率は令和3年が36.4%、令和2年が42.5%です。中小企業診断士試験の合格率は1次も2次も20%と言われてきた以前より、随分高くなっていますね。ところが「運営管理」の科目合格率を見ると令和3年が18.5%、令和2年は9.4%となかなか厳しかったようです。(平成29年の3.1%は強烈な爆弾科目でしたね・・)
「運営管理」においても基本問題の一問一問を取りこぼさないことが合格への道であることは間違いありません。
■「運営管理」をなぜ勉強しなければならないのか?
1次試験は7科目と非常に幅が広いですが、「運営管理」は2次試験の事例Ⅲとの関連が深いのでしっかり勉強しておきたい科目です。「運営管理(オペレーション・マネージメント)」をなぜ勉強しなければならないかについて、中小企業診断士試験案内の中に記載されている科目設置の目的を確認してみましょう。
中小企業の経営において、工場や店舗における生産や販売に係る運営管理は大きな位置を占めており、また、 近年の情報通信技術の進展により情報システムを活用した効率的な事業運営に係るコンサルティングニーズも 高まっている。このため、生産に関わるオペレーションの管理や小売業・卸売業・サービス業のオペレーションの管理に関する全般的な知識について、以下の内容を中心に判定する。
Ⅰ 生産管理
⑴ 生産管理概論
⑵ 生産のプランニング
⑶ 生産のオペレーション
⑷ その他生産管理に関する事項
Ⅱ 店舗・販売管理
⑴ 店舗・商業集積
⑵ 商品仕入・販売(マーチャンダ イジング)
⑶ 商品補充・物流
⑷ 流通情報システム
⑸ その他店舗・販売管理に関する事項
平たい言い方をすれば「工場での生産性を上げるための管理に関する知識」と「お店での売り上げを上げるための管理に関する知識」を問われる試験というところでしょうか・・・
こうして項目だけを見ると少ないように感じますが、この中に理解し覚えなければならない大量の様々な知識がちりばめられています。1次試験1日目の最後の科目、朝からの試験で頭がフラフラになった15:40~17:10の90分を戦わなければなりません。何故、工場と店舗なのか?試験科目設置の目的の繰り返しになりますが、中小企業の経営において、工場や店舗における生産や販売に係る運営管理は大きな位置を占めているからに他なりません。ここが解らなければ、診断士として中小企業の支援は出来ないよ!という訳です。
■書を捨てよ!街へ出よう!
「運営管理」の勉強の大切さを説いておきながらテキストや問題集を捨てろだって?!「への」はいったい何を言い出すんだ?!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、「運営管理」に関する「知識」をテキストや問題集の活字や図表だけで身に着けるのは中々難しいものです。生産に関する事項は実際に生産現場である工場に行くことは難しいのでYouTubeの旅に出て探してみましょう。一方、店舗・販売管理に関する事項は、実際に街に出て「診断士の知識の眼鏡」をかけて見る癖をつけましょう。実感としての理解が深まり「運営管理」の「知識」が定着しやすくなりますよ。
例えば、令和3年にSC 白書から出題の選択肢に「 1 SC 当たりの平均テナント数は約 300 店舗である。」というのがありました。SC関係の流通業の人ならすぐにピンくる数字ですが、普通、自分がいつも行くショッピングセンターのテナント数など気にしないものです。そこで診断士試験にチャレンジしているあなたは、自分が行っているショッピングセンターのテナント数をちょっと調べてみましょう。「への」の住む岡山の駅前には西日本最大と言われる岡山イオンモールがありますが、ここのテナント数は356店舗です。選択肢は「1SC当たりの平均テナント数」ですから、300店舗は多すぎ!この選択肢は間違い!というのが実感として直ぐ解りますね。因みにSC白書によると1SC当たりの平均テナント数は51店舗です。
また、照明に関する問題も良く出題されていますね。例えば店の中で優しいクリーム色だと思って選んだ色のブラウスが、家に帰って着てみたら思っていたのと違うただの白いブラウスだった・・だなんてことが起こることがあります。これは照明がある物体を照らしたときに、その物体の色の見え方に及ぼす光源の性質「演色性」によるものです。「思ってたんと違う買い物」になるとお客様が困るので「演色性」を考慮した店舗の運営管理をする必要がありますよ!ということが試験で問われているわけです。
■おわりに
いかがでしたでしょうか?今回は1次試験の「運営管理」についてのブログをお届けしました。
2次試験が終わって合格発表までのモヤモヤとした期間を迎えている受験生も、来年初めて1次試験にチャレンジする受験生も、今は少し余裕をもって「診断士の知識の眼鏡」をかけて街に出て、中小企業診断士試験の勉強を楽しんでいただければと思います。もちろん街に出る時は感染症対策は忘れずに!
次回はマーティさんの登場です。
お楽しみに!
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