設備総合効率を”お笑い”で考えてみよう byおりぜー
皆様こんにちは。6回目の登場となりました、タキプロ12期の「おりぜー」と申します。
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電車の中吊り広告で、クリスマスとかお正月とかM1グランプリ(?)とかの広告を見ると、いよいよ2021年も終わりに近づいてきたなと感じますね。私はこの時期くらいから、「来年には受験しているのか…」と少し身構えながら1次対策に本腰を入れ始めていたような気がします。
さて今回のテーマは「運営管理」ですが、製造業現場にいない方やあまり見たことない方にとってこの科目はなかなかしんどいですよね。特に独学ですと、運営管理で出てくるような生産現場は本当にテキスト上の文章や図だけの世界になってしまうので、どうしても身近な例で考えなければ頭に入ってきませんでした。
今回のブログでは、私が割と気に入っている例えを紹介できればなと思います!
■設備総合効率の構成について
設備総合効率とは、設備の使用効率の度合いを「時間・性能・精度」の3つの側面で総合的に評価した指標で、式は「時間稼働率×性能稼働率×良品率」として示されます。この式を更に分解すると次のように(*)なります。
{稼働時間/負荷時間}×{(基準サイクルタイム×加工数量)/稼働時間}×{(加工数量ー不良数量)/加工数量}
稼働時間は、「負荷時間から段取りや交換等で生じる停止時間を引いた時間」です。
時間稼働率は「仕事時間の内、設備が実際に仕事していたのはどれくらいの時間なんだい?」という意味を持っています。
お笑いのコントやモノぼけで考えると、負荷時間が演目自体の時間の長さで、そこから舞台転換や小道具の持ち替えなどの時間を除いたお客さんを直接笑わせるために使われる時間が稼働時間というイメージです。なので漫才の場合ですと、名前を呼ばれてから「どうも~」と登場するまでの、マイクスタンドのところまで歩いて来る2秒程度を除いた時間が稼働時間ですし、登場からボケてくる“オードリー”の春日俊彰さんなんかは時間稼働率100%とも言えるのではないのでしょうか?(笑)
基準サイクルタイム×加工数量は「この数量加工するなら、データ通りだとこのくらいの時間で出来るよね」という時間を表します。つまり性能稼働率は「実際に仕事をしていた時間(稼働時間)のわりに何時間分の成果を残せているのだろう?」ということを意味します。
スピード漫才で有名な”NON STYLE”さんで考えてみます。ボケ担当の石田明さんは8秒に1つのボケをかます(基準サイクルタイム)ことで有名な方だとします。ある年のM1グランプリでネタを行っていた4分間(稼働時間)で、嚙まないようにゆっくり喋ったり(速度低下)、ネタを忘れて無駄な動きをした(チョコ停、空転)せいで21回(加工数量)しかボケをかますことが出来なかったとき、石田さんの性能稼働率は70%(8秒×21回÷240秒)ということになります。
良品率は字の通り「製造過程の中でどれだけ不良品の発生を抑えることが出来ているのか?」ということを見る指標で、先ほどの21回のボケの内、3回滑れば良品率は約86%((21-3)回/21回)ということになります。
■設備総合効率の覚え方
前述の(*)の式を打ち消しあうと次の式に落ち着きます。
{稼働時間/負荷時間}×{(基準サイクルタイム×加工数量)/稼働時間}×{(加工数量ー不良数量)/加工数量}
⇒(基準サイクルタイム×良品数量)/負荷時間
この3つがわかれば設備総合効率を求められます。式の意味を理解し、独力でこの式を導き出せるようにはしておきたいですね。
私は「限られた演目時間(負荷時間)の中で、各々の漫才のスピード感(基準サイクルタイム)でどれだけ滑らないボケ(良品数量)をかませられるかが大事」と覚えていました。
真面目に暗記するのももちろん大事ですが、飽きずに試験勉強を継続させられるためであれば、多少はふざけた勉強要素を取り入れてみるのもありかとは思います!
明日はスズさんの登場です。
お楽しみに!
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