運営管理で最後にどこを追い込む? by かずを

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読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ13期のかずをと申します。

過去の記事はこちらになります。今回のテーマは「1次試験:運営管理」です。



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■はじめに

改めてプロフィールを紹介します。

年代/性別:30代 男性
職種:IT系
受験歴:1次1回、2次1回
勉強時間:1次600時間、2次200時間
勉強方法:独学
得意科目:1次/企業経営理論、運営管理

今回のテーマである運営管理は78点でした。
少しでも受験生のみなさまの参考になれば幸いです。

■1次試験直前はどうしていた?

いよいよ来週が1次試験当日ですね。働きながら勉強されている方はまとまった時間が取れるのはこの土日が最後になるでしょうか。ラストスパート、悔いのないようがんばってください!

前回の記事で全体的な勉強の進め方を紹介させていただきましたが、1週間前はさすがに強化フェーズは完了し、科目問わず最低でも60点を確保できるように苦手分野の反復に専念していました。

具体的には「一発合格まとめシート」の章ごとについている「すぐやる!過去問コーナー」のうち、最低でもレベル1(レベル2まであります)で初見でできなかった問題を繰り返しやっていました。
前回紹介した、理論を理解していれば選択肢を絞れる問題や文章問題はどうにかなるであろうと考え、覚えていないとどうにもならない記憶問題や出題される確率が高そうな問題に絞り、また、試験本番は2日で6~7科目を頭を切り替えてやっていかなければならないので、記憶の定着化と回答のスピードアップを意識しつつ、最後の悪あがきとして費用対効果が高いのがこれだろうと信じてこのやり方を選択しました。

■最後まで意識していたポイント

運営管理は出題範囲がなかなか広く、人によって得意不得意の領域があると思いますが、あくまで参考としてわたしが直前期に絞って詰め込んでいたポイントをいくつかお伝えしておきます。
あえて項目の詳細を記載していないですが、わからないものがあれば自ら見返してみてください。

①生産管理
・PQCDSME、4M、3S、5S、ECRS : 2次試験にも要素・観点として使えます。

②在庫管理
・経済的発注量の計算式 : 計算式の成り立ちの意味まで理解

③IE時間分析
・観測時間、正味時間、標準時間 : 実際の時間にレイティングのせて、余裕をのせて・・・正味って生値っぽいのでたまに混乱
・内掛け法、外掛け法 : これもどっちがどっちかわからなくなるが、余裕時間を内にいれるかどうか

④管理図
・xbar-R、x、s、p、np、c、u : 本質は無視して英語だけ覚えて単語で取捨選択できるようにしましょう。応用が出たら諦めでいいと思います。x(観測値)、xbar(平均)、R(Range:範囲)、s(standard deviation:標準偏差)、p(%:不適合品の割合)、np(n[数]×p[不適合品の割合]=不適合品数)、c(不適合数)、u(不適合ユニット数[サイズが不一定で数で比較できないもの])

⑤生産情報システム
・CAD、CAM、CAE : CADはいいとして、CAMはMachine、CAEは実際はEngineeringなのですが、Emulation→シミュレーションと覚えていました
・NC/CNC、ATC、MC、FMC、FMS、AGV、FA、CIM : これも英語と実際のマシンをネットで見たりしてイメージを沸かせつつ、「一発合格まとめシート」のような関係性がわかる絵で覚えるのがいいと思います

⑥都市計画法
・都市計画区域、準都市計画区域、市街地区域、市街化調整区域、居住誘導区域、都市機能誘導区域 : これも全体の関係性を絵で覚えましょう

⑦店舗・販売管理
・光束(lm)、光度(Cd)、照度(lx)、輝度(Sb)、演色性(Ra)、色温度(K) : 単位まで覚える必要あるのかなと思いつつ、出題頻度も高く私の受験時も出題されたので覚えることをお勧めします
・マーケット・バスケット分析(支持度、信頼度、リフト値) : 「一発合格まとめシート」のようなベン図を書いてイメージをもつこと
・トータルピッキング(種まき方式)、シングルピッキング(摘み取り方式) : これもよく出ますね。ピッキングしているところのイメージをもちつつ、トータル→広く→少種・多量向きのところまで覚えておきましょう
・バーコード規格(JAN、GTIN、GLN、GS1-128、EPC) : これも出題頻度は相当高いので最後に詰め込んでおきましょう

■令和3年度問題の結果

そんな最後の詰め込みの結果、試験結果はどうだったのでしょうか。
振り返ってみたところ、44問(全42問、うち設問2が2つ)のうち、以下のような手ごたえと正解の結果でした。
 ①自信をもって回答したもの:20(うち正解:18[90%])
 ②選択肢は絞れたが迷ったもの:20(うち正解:13[65%])
 ③まったくわからないもの:4(うち正解:3[75%])
配点にバラつきがありますが、①の段階で足切りラインの40点はクリアしていたことになります。
③はヤマが当たって運がよかっただけなので、②のところがポイントになるかと思いますがほとんどが4~5個の選択肢のうち、2択には絞り込めており、2択でもおそらくこっちが正しいと思うケースもここに含まれているので実際は半分以上の確率で正解していたというところでしょうか。

前回の記事のとおり、用語の意味、あるべき論、国語等の観点で選択肢の中でどれだけ×がつけられるかの基礎力がモノをいうでしょうね。
しかし、中には以下のような問題もありました。

令和3年度 第29問

ビジュアル・マーチャンダイジング(VMD)における 3 つの表現区分①~③とその役割に関する記述a~cの組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
 ① IP(Item Presentation)
 ② PP(Point of Sales Presentation)
 ③ VP(Visual Presentation)
a ショーウインドーやステージなど特定の場所で行い、客の目をひきつけ誘導する。
b 商品の特徴や機能を明示し、選択のヒントを示して客の判断を手助けする。
c 単品商品を分類・整理し、見やすく、分かりやすく、選びやすく陳列し、購買欲求を高める

わたしはこの用語は初見だったのですが、意味としてもなんとなく紐づけて正解できた方も多かったと思いますが、以下のような最終確認をして正解を確信できました。

これらの①~③とa~cの組み合わせは全部で6通りありえます。

縦に見てほしいのですが、パターン1~6のケースがありえて、その場合に解答群の選択肢が示す結果と照らし合わせてみると、ア~オで1つ選ぶケースがパターン6しかないことがわかり、問題の意味がわからなくても正解がイであることがわかります。

回答候補として多い方が正解の確率が高い(資格試験によっては逆を取られるケースもありますが中小企業診断士試験は比較的素直で候補は絞れる気がします)という王道のやり方だけではなく、こういう絞り方もありえますので、意味が分からなくても決して諦めないことです。問題の本質からはずれてしまいますが、中小企業診断士としては正攻法でわからなければこういう整理から解を導くっていうところもアリでしょうってことで割り切って1問でも多く勝ち取りましょう。

■おわりに

泣いても笑ってもあと1週間です。

コロナもここ最近猛威を奮っていて、体調不良で試験を受けられなかったり、本来の実力を出せなかったりしたら悔やんでも悔やみきれません。残りの1週間はくれぐれも体調には十分気をつけて、自分自身のためにと思って後悔しないようラストスパートをして、自信をもって試験に臨めるようにみなさまがんばってください。
そして次回は2次対策のブログでお会いしましょう!


次回ははなねこさんの登場です。
お楽しみに!

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